赤 岳 (2899b)

2010年8月10日(火)〜12日(木)

 ダイエットをしてリベンジ・・・赤岳

 昨年の9月、赤岳に登った私。その頃私の体重は生まれてから最大値を記録してまして、もうすぐ100キロに達するところでした。ザックの重さをいれると100キロを超えていたと思います。文三郎道のハシゴ、鎖場でバテてしまって同行の先輩方にもすごく迷惑をかけてしまいました。これじゃぁいかんと09年11月からダイエットを始め20キロ減量して今回、リベンジのつもりで赤岳に再挑戦しました。二十歳の頃は60キロ台の体重だったので、それでも10キロ重いですが、まぁ二十歳の頃の体重を維持するのも難しいということで、どこまで登れるか試してみました。
 結果として、登りはかなり楽になりました。あんなにしんどかった文三郎道のハシゴ、鎖場もあっという間に過ぎていきました。歩きながら『このハシゴ、こんなに短かったかなぁ』と思いながら、昨年、バテてしまって動けなかった場所はどこかなぁと不思議な感覚でした。山登りに肥満は大敵だとあらためて感じさせられました。台風4号の接近のおかげで、赤岳日帰りと私にとっては強行軍になった今回の山行でしたが、ダイエットしてリベンジができたなぁと思っています。
 
山の感相  台風の接近で日帰り山行となった結果、美濃戸に着く頃には薄暗くなってしまいました。ヘッドランプは持っていたので心配しませんでしたが、行者小屋から美濃戸近くの登山道はところどころ登山道を探さないといけない感じがしました。南沢沿いの登山道では道迷いが発生してますと看板が立っていましたが、少し注意しなければいけないところかなと感じました。
 

美濃戸山荘に着くなりビール。
 カーナビを美濃戸口までセッティングすると所要時間約7時間となっていた。あんまり早く着きすぎてもと思い、8時に出発する。美濃戸山荘に泊まるが、個室をお願いしていたのですが、大部屋を使う人がいないとのことでひろ〜い部屋を独占して使うことができました。八ヶ岳は小屋が充実していていいですね。美濃戸山荘さんでは、お風呂まで入らせていただきました。台風4号が近づいている。明日の天気が心配です。
この部屋に私たちだけで泊まる。

朝起きると空はどんより・・・
 天気が心配でしたが、朝起きるとどんより曇っているものの、雨は降っていない。台風の進路が今ひとつはっきりせず心配しましたがとりあえず出発することに。今回はバテずに歩けるかどうかが自分なりの課題でしたが、行者小屋まではとりあえずコースタイムで歩けました。
行者小屋まではほぼコースタイム

昨年バテてしまった鎖場が現れました。
 文三郎道の登り。昨年はほんときつかったんです。ハシゴ、鎖場で足があがらず、息もどきどき・・・今回は少し余裕でした。天気が悪いので展望には恵まれませんでしたが、まだ雨は降っていません。
文三郎道を登ると行者小屋が小さく見えます

中岳のコルあたりで雨が降り始めました。
 文三郎道の急登を抜け『リベンジできたぁ〜』と喜んでいると、雨が降り始めました。レインウエアを着て、中岳のコルから頂上を目指します。濡れた岩場は気持ちが悪い。こんなところで足を滑らせてはいけないので、慎重に三点支持で登りました。頂上を踏んで、展望荘へ下れば今日の行程は終了!あと少しと頑張る私でしたが、今回の山行はそうは簡単に幕がおりませんでした。
雨に濡れた岩場は滑りそうで気持ちが悪かった。

頂上がやっと見えました。
 雨の頂上をさっさとやり過ごし、展望荘に着くと『明日は天気の関係で降りれなくなるかもしれないから、できるだけ今日のうちに降りたほうがいい』とアドバイスを受け、内心、『ガァ〜ン!』『これからまた歩くのかぁ・・・』 ここからデジカメの写真がないのは、帰り道が必死だったということです。私は下りで膝が痛くなることがあるので、痛くならないように慎重に下り始めました。この日、7時から登り初め、美濃戸山荘さんに着いたのが、5時半。行動時間10時間半は私にとってはすごく長い山行になってしまいました。
頂上小屋あたりでは風も出始め、視界も悪い。
 朝鮮半島に北上するかと思った台風4号が思ったより東進して、赤岳日帰り山行になった今回の山行。ありがたいことに膝痛は出ませんでしたが、途中で痛くなったらヘッドライトのお世話にならないといけないかもしれないところでした。美濃戸山荘につくとほっとしました。悪天での行動は、時間もついついかかってしまいます。余裕を持って行動できるように心がけないといけないとあらためて感じました。