農園概要

所在地 長野県東御市八重原2688−7(自宅)   電話  0268−67−0132
      東御市周辺の借地約5400坪(7箇所の畑約3600坪と約1800坪の山林
※2009年春現在


 長野県東御市は,2004年千曲川を隔てた東部町と北御牧村との合併によって誕生しました。
 農園があるのは、千曲川から浅間連邦へ向かう緩やかな南向き斜面に位置する旧東部町側で
 日当り良く、また標高が500〜900メートルと高冷地のため昼夜の寒暖の差が大きく、農業に
 とても適した環境です。 
 この辺りは、巨峰とくるみの産地として全国的に有名ですが、その他の果樹、お米や野菜も味が
 良いことで知られています。
 四季折々豊かな自然が楽しめ、温泉が点在し、スキー場もあり年間を通して観光客が訪れます。

                


   自然農

「自然農」といわれる、自然の営みに沿った農への取り組みは、1970年代奈良県の農家川口由一氏によって始められました。
現在全国でそれぞれの地域に合う形で行なわれていて、その農法は一定のものではありませんが、柱となるのは不耕起草生栽培です。耕さず草をたくさん生やします。
田畑の生態系を断ち切らなければ土地は年々豊かになるという考えから、耕起せずに草や虫を敵としない自然に任せた栽培を行ないます。
トラクターや耕運機、倉庫、ビニールハウス等大きな設備や資材が不要ですので、環境への付加の少ない、永続可能な、未来に繋がる農業の1つの形です。

おくら


  農園主  

高橋茂樹

1969年1月東京生まれ
野球少年
人形劇団員
プロボクサー
古紙回収業
自然豊かな環境を求めて
2000年長野へ
山仕事(林業)に就く
             


  
農への歩み


結婚を機に地主さんから小さな畑をお借りして2003年に家庭菜園を始めました。 

生まれて始めて作ったキュウリを食べた時、                     
「こんなに美味しいキュウリは今まで食べたことがない」と感じました。言葉を失うほどでした。
(今から思えば土地や気候などの条件が良かったことや、自分で栽培したという思い入れの強さもあったのでしょうが・・・)

農薬は勿論、肥料を与えることもなく、耕さず、草ボーボーになった畑から採れたキュウリです。
穴を掘って苗を植えただけ、それは山で苗木を植える時のやり方でした。
あとは自然が”最高の”キュウリを作ったのです。
他にも色々作りました。
失敗したものも半分ぐらいはありましたが、うまくいったものの味が抜群に良かったのです。

衝撃的な経験でした。
こういう経験をかつて自分が育ってきた都市部の人たちに発信したい気持にもなりましたが
その時はまだあくまでも趣味として考えていました。

でもだんだん物足りなくなってきました。
「自然農」という言葉を知りました。
少人数ながら全国に実践者がいるとのことでした。

自分の目指す方向が定まりました。
当時はまだ林業に従事していたのですが
「自然農」を生業にしよう、と考えるようになりました。                                      

そして2004年、「農」の道に踏み出しました。
その時点で将来への道筋は全く描けませんでしたが、躊躇はしませんでした。
畑を広げて販売を始めました。
同時に地元の農業法人で働きました。
収入と同時に、農業に関する知識を得たいと思ったからです。
それまで農業とは全く縁のない暮らしをしていましたので。

色々学ばせていただきました。
慣行農業でしたが、米作りや果樹について、また流通や農村の成り立ちについて学び、農業の楽しさ厳しさと対峙し、見聞を深めた意義のある1年でした。

志を強くした1年でもありました。
野菜作りに関しては一貫して”自然農”です。試行錯誤、そして一喜一憂の繰り返しですが、自分の感性に従った農業の喜びがあります。
更に2005年からは自然農でお米と大豆を栽培し食の自給を深めています。(お米―2007年までで休止中)

2006年から野菜の宅配を始めました。
40軒以上の御家族と縁を結ばせていただきました。

多くの人に味わってもらいたい、と思う野菜です。スーパーで見慣れた野菜と比べれば小さくて、形もいびつだったりする野菜です。でも生命力のぎっしり詰まった野菜です。健康な心と体を育みます。そして新しい価値観を生む野菜です。

 
 

 
  心掛けていること

「知識にとらわれず、日々変化している圃場の自然と一体になって、感性を働かせる」 こと。


    
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