旭メガソーラー海南発電所建設計画   重根メガソーラーの反対署名をすすめる会

重根メガソーラーの反対署名をすすめる会

旭メガソーラー海南発電所建設計画(再申請)

旭電業(本社岡山県)は、和歌山県海南市重根地区南側の山林に大規模太陽光発電所を計画しています。
2018年に和歌山県へ申請した計画(2018年計画)は、2020年に取り下げました。しかし、同年、新たな計画(2020年計画)を申請しました。下記はその新たな計画(2020年計画=再申請計画)です。情報公開請求により明らかになりました。
発電規模はほぼ同じですが、山林に道路やソーラーパネル設置場所をつくるため、大規模な土木工事が計画されています。
土砂の移動量は2018年計画より1割増加しています。山林の造成部分は2018年計画より西側の谷筋(車瀬谷)に集中しています。山を削る高さも谷を埋める深さも2018年計画より大きくなっています。

・事業面積32万平方メートル (32ヘクタール=甲子園球場8.3個分)
・造成面積14万平方メートル (14ヘクタール=甲子園球場3.7個分)
・発電出力(パネル出力) 8.9MW(11.2MW=545W*2万544枚)
・ソーラーパネル 単結晶シリコン太陽電池 
・パワーコンディショナ 直流を交流に変換 72台(125kw57台、118.6kw15台)
・昇圧変圧器 交流1000ボルトを33000ボルトに昇圧 5台
・調整池2か所
・送電線 県道海南金屋線、区画整理地内市道700m地下埋設


重根メガソーラー計画関係年表

出来事
2016(H28) 8月 重根自治会役員と協議開始(旭電業)
2017(H29) 11月 重根メガソーラーを考える会発足(考える会)
2018(H30) 2月 県に事前協議書(林地開発許可提出)(旭電業)
2018(H30) 4月 和歌山県太陽光発電条例施行(県)、条例に基づく事前協議開始(県・旭電業)
2019(R1) 3月 事前協議終了(県・旭電業)
2019(R1) 4月 条例に基づく説明会(日方含め3回)(旭電業)
2019(R1) 6月 重根メガソーラー反対署名をすすめる会発足(約60名)(反対署名をすすめる会)
反対署名・意見書集約開始(反対署名をすすめる会)
反対署名5122筆、意見書577通を集約して市と県に提出
重根区連合自治会(13自治会で構成)のうち7自治会が計画反対の決議
隣接4自治会(田津原団地・田津原・宮橋・坂東)のうち3自治会が反対表明
2019(R1) 9月 本申請(旭電業)
2020(R2) 10月 申請取り下げ・再申請開始(旭電業)、事前協議開始(県・旭電業)
業者独自隣接4自治会説明会(旭電業)
2020(R2) 11月 再申請(旭電業)
2023(R5) 2月 事前協議終了(県・旭電業)
※「反対署名をすすめる会」は継続的に、県・市への要望書提出や懇談会(交渉)の開催、ビラの新聞折り込みや各戸配布を実施してきました。


今までの経過と現在


旭電業は2018年に和歌山県太陽光発電条例にしたがい県と事前協議を開始、2019年3月に終了しました。
同年4月から条例に基づく地元説明会が、重根地区住民及び日方川下流住民を対象に3回の説明会が旭電業によって行われました。
説明会では、この計画について、開発地が土砂災害警戒区域または特別警戒区域であることや谷埋め盛土の危険性、日方川への水害のリスクなど具体的に様々な疑問や意見が住民から出されました。旭電業の担当者は住民からの発言に対し、閉会の時間がきたからと実績作りのように閉会してしまいました。


2017年に発足していた「重根メガソーラーを考える会」はこれに危機感を覚え、「重根メガソーラーの反対署名をすすめる会」を周辺自治会長や個人に呼びかけて約60名で結成しました。 「すすめる会」は反対署名5122筆、意見書577通集約して、県と市に提出しました。
その間、隣接の田津原、田津原団地、宮橋、阪東のうち3つの自治会が反対決議を上げ、重根区自治会(13自治会)のうち7つの自治会が反対決議を上げました。


旭電業は2020年10月、はじめの計画を取り下げて、新たに再申請に向けて事前協議を和歌山県に申し入れをしました。同時に、旭電業は計画の概要を隣接4自治会にたいし、条例に基づかない説明会を開きました。そして、新たな計画案を示しましたが、その後は地元自治会に対して何の接触もしなくなりました。計画は最初の案から二転三転して現在に至っています。

2023年2月末、和歌山県は事前協議の終了を決定しました。

現在、旭電業は地元自治会への説明会を準備していると思われます。


2023年5月20日