第1回
天皇家の家紋
【由来】
天皇家のもともとの家紋は「日月(じつげつ)紋」である。
今でも天皇が即位するときには、この日月紋を錦の御旗につける。
錦の御旗に日の丸と三日月の文様をつけるのだ。
しかし、世間一般では皇室の紋といえば、菊の紋が定着している。
その由来は、鎌倉時代までさかのぼる。
承久の乱で有名な後鳥羽上皇が特に菊を愛し、衣服や調度品、懐紙、車、刀剣
等にまでこの紋を使用した。
その後の天皇も菊紋を使用したことによって、今まで菊紋を使用していた者も
遠慮するようになり、菊紋が皇室の紋として定着したようである。
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第2回
天皇家の構成
天皇家(てんのうけ)とは、日本の皇室のうち、天皇とその家族、つまり宮廷内部の内廷皇族をあわせたメンバーの全体をいう。姓はない。現在の構成は次の通り。
皇室のうち、天皇家に属さない家族を宮家という。皇室の活動に使われる皇室費のうち、天皇家の私生活に使われるお金を内廷費という。
また、京都市東山区にある泉涌寺は天皇家唯一の菩提寺で、天智天皇以降の歴代皇族の位牌が祀られ、第87代・四条天皇のほか、第108代・後水尾天皇から江戸時代末期の孝明天皇(第121代)まですべての天皇・皇妃陵墓が寺の背後に設置されている。御寺(みてら)と呼ばれ、宮内庁の施設を寺の一角に設置。皇族上洛の折りには必ず立ち寄るといわれている。