5 常識の嘘
● 仕上げ用カンナは必要か?
仕上げ用と荒削り用といわれているハイアングルとローアングルのプレーンですが、仕上げ用は特に必要ありません。刃の出し方に慣れてくると、ハイアングルプレーンは必要なくなります。これを買うよりは前ページのスクラッピングプレーンを揃えた方がいいと思います。
● 曲げ直しは必要か?
11ftのロングロッドですが、このロッドは曲げ直しの行程を省いて製作しました。
結論は大差は生じないという結果でした。捨て寸を多くとってスプリットを取れば、曲げ直しは必要ないと思います。「ジーニアスロッド」はこの製法を採用しているようです。曲げ直しの行程を省略できると製作時間が大幅に短縮できるので、試してみる価値はあると思います。
バインディングの糸は、火入れの時は綿の糸を使い、張り合わせのときはナイロンの細い糸の方がねじれを発見しやすく修正も容易です。特にティップの張り合わせは綿糸は太すぎて具合が良くありません。ナイロン糸は想像以上に強く、切れることはまずありません。
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ロッドの張り合わせ時の敷物は新聞紙が常識的に紹介されますが、黒のゴミ袋が便利です。後始末、剥がし易さを考慮すると、ゴミ袋がとても具合がいいのです。
バンブーロッド作りの誰も教えないコツ