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 画像では解りづらいですが、ブランクのカラーはブラウンです。これは独特の火入れによるもので、バンブーロッド=ストローカラーをイメージしている人にとっては意外かも知れませんが、その違いは、反発力に現れます。グラスロッドとカーボンロッドを振り比べた時のような違いがあります。

 ストリッピングガイドは、ゴールドサーメットを使用しています。ルアーの世界では珍しくありませんが、フライで使用する人はあまりいないようです。これも性能重視のコンセプトの結果です。

 フックキーパーはU字タイプを使用しています。通常バンブーロッドに採用されるリングタイプはキャスト時にカチャカチャ音がうるさいのと使い勝手が良くないので使用をやめました。機能的にはU字タイプで全く問題ありませんし、逆に優れていると思います。
  

 張り合わせ前のブランクです。バットは画像のような中空構造になっています。中空セルの形はいろいろありますが、Shirakami Rodでは長さが約2インチで厚さは0.8ミリ〜1.5ミリになっています。
 ティップも中空にしてロッドの返りを早くする考え方もありますが、所詮カーボンにはかないませんので、逆にロッドの自重でロッドが曲がるバンブーの特性を生かす方法を採用しています。

ロッドの角は画像の断面でご覧の通り、一行程かけて落としてあります。角は残しても「百害あって一利なし」と考えての結果です。