…聞き耳瓦版…


『座布団』のお話
座る時に用いるのを「座布団」と言います。古くは「褥(しとね)」と言いました。
古くは、ワラや蒲(がま)などの茎や葉で編まれた円座や毛皮の敷物がありました。今でも社寺や民家で使われているところもあるようです。

座布団が広く民間に普及されるようになったのは、綿が豊富に安く手に入るようになった明治時代からだと言われています。
お布団もそうですが、安くめん綿が手に入るようになったとはいえ、一般庶民にとっては高価なものだったようです。

昔は「座布団にカバーを掛けるもんじゃない」と言われていました。
八反判(59×63)と言われるお客様用に使われる座布団には「家紋」が柄として入っていたため「家紋は隠すものではない」ということから「見せる座布団」でした。

【主な座布団の種類】
・お茶座布団(45×45)・・・茶道の場で使用します。

・茶の間座布団(50×50)・・・お茶の間で気軽に使用します。

・銘仙座布団
(55×59)・・・このサイズは、どこのお店でもカバーが手に入る座布団なので、一般に多く使用されています。お客様用に使用しても問題ないサイズです。公民館・集会所などで使用される座布団もこのサイズが多いようです。

・八反座布団(59×63)・・・お客用座布団とも言われ、冠婚葬祭で使用されています。婚礼の時に持つ座布団です。反物(一反で10枚)での販売になりますから一枚売りはできません。5枚、10枚売りが通常です。既製のカバーは、ほとんどのお店にありません。(布団専門店ならあるでしょう。)
※八反座布団の生地にはカバーに出来る生地・出来ない生地があります。百貨店などに置かれている座布団がフクレ生地で作ってありますが、このフクレ生地は洗うと縮むのでカバーには不向きです。しかし、量販店などでこのフクレ生地で作ったカバーが売られているのをみます。安いからといって飛びつくと損をしますので布団専門店で御相談されることをおすすめします。

・寿座布団・寺座布団(69×74)・・・寿座布団は、長寿のお祝い用。色は「還暦(60歳) 赤,古希(70歳) 紫,喜寿(77歳) 紫,米寿(88歳) 黄,白寿(99歳) 白」です。
寺座布団は、法事の時に和尚様に座っていただく座布団です。葬儀の時にいただく弔旗(錦旗)で作れます。
※座布団カバーをお店に買いに行かれる時は、必ずサイズの確認をして下さい。
「普通サイズのカバー下さい。」と言われてもわかりません。お客様の「普通」と言われる感覚がお店側と違うことを認識しましょう。


当店では、銘仙判・八反判の座布団はカバー式の物をおすすめしています。
中包みを無地で作り、カバーを掛けます。この作りにしておくと夏になれば夏カバーを掛けただけで使えます。
最近は押し入れの少ない家が増えたこともあり、婚礼などは特にカバー式をおすすめしています。

※当店は、特殊なサイズのカバーをお作りすること可能です。ご相談下さい。