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番外編

 

本編が終わりました。さあ、いつものように番外編です。このページのファイル名が、indoor7no30。7つめに書いたこのスケバン刑事は、とうとう30

まで行ってしまいました。いやぁ〜長かったです。長かったですが、この番外編でいよいよ終わります。今回の番外編では、本編で書いたことでぜひ

もう一度振り返ってみたいところ、逆に本編では触れなかったところ、それから新たに気づいた点、気になった点などを中心に書いてみました。で

は、どうぞご覧下さい。



◎第一部は・・・

私はこのインドア派の城の本編に、スケバン刑事の第二部を書いてきましたが、では第一部ってどんな話だったんだろうというのも気になる所で

す。実際ドラマの中でも、第11話のサブタイトルの時に「第二部」という表示があって、これで初めて今までの10話ぶんが第一部であったことが分

かりました。さて、その第一部はどんな展開であったかと言うと、鷹の羽学園やその他の高校などで起きる事件をサキが解決するといったパターン

がほとんどで、当然海槌一族はまだ出てきませんでした。それが第二部になると、海槌一族が出てきて組織との対決へと変わっていき、そこからさ

らにはサキの出生の秘密、母ナツの事件の真相というように、隠されていた謎までが明らかになっていきました。



◎サブタイトルが強烈

これは本編のほうでも幾回か言ったことなんですが、このスケバン刑事のサブタイトルは本当に強烈なものが多いです。第11話から順に、「悪

魔」、「死んでいる」、「殺し」、「血ぬられた」といった具合に、凄い言葉が次々と出てきました。ちょっとここで、第一部のサブタイトルと比較をしてみ

ましょう。

第一部 

第二部 

謎の転校少女サキ 

第二部 悪魔の三姉妹編 序章 

帰って来た不良少女サキ! 

サキ!お前はもう死んでいる! 

爆破魔を追いつめろ! 

殺しのメロディーを弾け! 

白い炎に地獄を見た! 

血ぬられた鍵盤 

黒ミサは午前2時に! 

サキ!罠にはまる 

アイドルを狙え! 

決死の脱出!恐怖の地獄城 

愛と憎しみのアーチェリー 

鷹の羽学園は燃えているか 

女高生モデル殺人事件 

登場!もう一人の特命刑事 

いじめの根を断て 

暴かれたサキ出生の秘密! 

狙われたアタッカー 

呪われた父と娘!? 

 

父さんを殺したのはお前だ!! 

 

地獄に落ちろ!悪魔の一族 

 

恐るべき死の爆弾人形!! 

 

悪魔の三姉妹編 最終回 サキよ永遠に 



第一部のほうは上から第1話〜第10話、第二部のほうはもうご存知かもしれませんが上から第11話〜第24話(最終話)です。こうして見てみる

と、第一部でも結構すごいサブタイトルがありますが、やはり第二部にはかなわないなという感じです。ビックリマークもいい具合に使われていて、よ

りスリリングさが増しております。そして、このサブタイトル通り、毎回毎回すごい戦いが繰り広げられていきました。



◎2話ごとの区切り

海槌一族登場となる第二部は、初めのうちは何だか2話ごとに区切られていた気がします。

 ※第11話、第12話(VS亜悠巳編)

  まずは、サキの前にかつてない強敵・海槌亜悠巳が現れます。この亜悠巳、銃やムチを使って相手を仕留めるという今までにサキが出会ったこ

  とのないタイプの相手で、言ってみれば殺しのプロ。サキを本当に翻弄しました。いや、その前に登場した亜悠巳の手下である横山、田川、宮原

  という刺客もかなり強かったので、より亜悠巳の強さが際立ったと言えるでしょう。結局この時のサキ対亜悠巳は両者相打ち・・・。勝負つかずで

  次なる話へと進んでいきました。

 ※第13話、第14話(VS久巳編

  今度は、亜悠巳の妹・久巳が現れました。亜悠巳の時と同じように激しい戦いとなるかなと思われましたが、今度は一転して冷戦のような形にな

  りました。ただ、亜悠巳が加勢してきた時はそうでもありませんでしたが・・・。手段を選ばないという久巳の心の恐ろしさがイヤというほど分かる  

  2話でした。サキが怒りのヨーヨーを手にして逆襲してきた時にはビビるように逃げていた久巳でしたが、決して戦いが不得意なわけではありま

  せんでした。のちにアーチェリー、ナイフといった武器でサキと戦っていました。

 ※第15話、第16話(VS麗巳編)

  亜悠巳・久巳の姉で、アメリカから帰国してきた麗巳がメインとなった2話でした。次々と罠を張り巡らせてサキを苦しめていた麗巳。しかも、それ

  を全部部下たちにやらせていました。その部下たちというのも、サキのクラスの転校生であったり、刑事であったり、看守であったり、囚人であっ

  たりと、バラエティに富んでいました。しかしこんなものは、麗巳にとってはまだまだ序の口。この後の第17話以降、麗巳の更なる恐ろしさ、凄ま

  じさが見れるようになっていきました。



◎出生の秘密

サキは麻宮俊也の子なのか、それとも海槌剛三の子なのか・・・。その謎を持ったまま、物語は進んでいきました。ここで私が妙に気になったのは、

あまりにも剛三がサキを自分の子供だと信じすぎていること。剛三は途中まではサキを殺そうとしていませんでした。ただ、12年前の秘

密を知られてしまった時は、サキを銃で撃とうとした。この辺りは、さすがに極悪だったなという感じでした。話を戻しますが、サキの出生の秘密は結

局ナツが告白することによって明らかになりました。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  本編第22話より  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

・・・ そんなナツに、サキがどうしても知りたい例のことを聞いてみました。

 「母さん。あなたはまだ私の質問に答えていません。

  私は誰の子なの? 父さんの子なの? それとも・・・!? 答えて母さん!」
 

ナツはサキの元にゆっくりと近づき、そしてこう言いました。

 「サキ・・・。私が愛していたのはお父さんだけよ。暴力で辱めを受けたけれど、

  私が生んだ子は愛する夫の子供です。サキ。お前は私とお父さんの子よ。

その言葉を・・・その言葉をずっと待っていたサキ。「母さん・・・」と感動の涙です。 ・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


しかし、これだけで本当に剛三の子ではないとハッキリ言えるのでしょうか・・・。いや、もし剛三と同じ血を持っていたなら、サキはこんな真っ直ぐな

少女には決してなっていない。やはり、このナツが告白した通りで事実は間違いないのでしょう。



◎神の思い

いつもクールな神恭一郎。毎回の登場人物紹介の神のところでも、私は「いつもクール」という表現をいつもしていました。いつもクールでいつも冷

静。ただその反面、何か人間味という点で欠けているんじゃないかという気もしていましたが、そんな神が最終回、もう命が尽きようとしている時に、

ついにサキに自分の思いを伝えました。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  本編最終話より  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

・・・ 。「喋っちゃダメ神! 医者呼んでくる!」と言って行こうとしますが、神がサキの手をつかんで止めました。

 「・・・サキ・・・。お前たちのことを・・・俺がどう思ってるか聞いたな・・・。

  俺は前から・・・妹と・・・弟のように・・・ ・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


この最終話では、P3Yを打たれた三平が助かるかどうか、この点に非常に注目がいきました。結局三平は助かりましたが、その三平を救い出した

神は天国に行ってしまいました・・・。この辺りも、話として上手く作られてるなという気がしましたし、神のこの思わぬ告白というのも、最終話に持って

きたからこそ良かったなという風に思っております。



◎宿命の対決・サキVS麗巳

やはり一番欠かすことの出来ないのは、これです。サキVS麗巳。これを外したらもうスケバン刑事じゃなくなる。そう言ってもいいでしょう。剛三が自

殺をして亜悠巳と久巳も捕まってしまった・・・。そしてこのとき麗巳はサキに追い詰められたわけですが、サキに逮捕されるくらいなら死んだ方がマ

シと言って、海槌重工のビルを爆破させてサキと一緒に死のうとしました。ところが、死なずに生き残ることが出来た両者。そして今度は、YEAST

製薬の城北工場でも、激しい死闘の末、工場の爆発と共に消えていったサキと麗巳・・・。もしかしたら、またどこかで生きているんじゃないかという

気さえします。以上の事から、サキと麗巳は二度に渡る生死不明劇を演じたことになります。高校野球でいえば、1試合で決着がつかず

に翌日再試合になり、その再試合もすごい試合になった。それと同じような展開、結末を迎えました。サキと麗巳、2人はまさにこのスケバン刑事の

2大巨頭であったと言えます。

 

以上、番外編ということでまとめてみました。今回は6項目書かせてもらいました。こうしてみると、特に印象に残った回というのは第22話、最終話

だったかなという気がします。番外編も終わり、これで今度こそこの物語とのお別れの時が来ました。では、こちらのほうもご愛読ありがとうございま

した。


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