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本編(タクシードライバーの推理日誌「殺人化粧の女」)

 

さあ、インドア派の城の6作品目の始まりです。タクシードライバーの推理日誌「殺人化粧の女」。また2時間ドラマを書いていくことになりました。し

し、よく2時間ドラマ2時間ドラマと言いますが、実際のところは2時間もありませんね。調べてみましたが、この物語も実際は1時間31分30秒。

なので、2時間というより、もうほとんど1時間半であります。やはり夜の10時をまたがる2時間番組ということで、そのぶんコマーシャルも多くあった

ようです。あ、ではく始めて行きましょう。いきなり全部を作るなんてとても無理なので、第1章〜第8章(最終章)に分けて

いきたいとす。ではまず、絶対不可欠なストーリーの第1章からどうぞ!

 

もう第1章の話は知っている。早く他の章を見たい人は、

こちら(第2章第3章第4章第5章第6章第7章最終章)へどうぞ。

 

◎主な登場人物

 夜明日出夫:この物語の主人公。タクシードライバーだが、以前は刑事だった。その推理力は天下一品。

 東山刑事:夜明の後輩で、現役刑事。まだ若く経験も浅いが、一人前の刑事を目指す。

 小百合:クラブ『CROSS』のホステス。人柄が良く、客からの評判も良い。

 平松妙子:クラブ『CROSS』のママ。かなりの裕福な暮らしをしていたが・・・

 小山田光児:クラブ『CROSS』にちょくちょく来る客。妙子と付き合っている・・・?

 あゆみ:夜明の娘。中学生。ただし夜明とは別居し、母親と暮らしている。

 神谷警部:東山の上司。夜明とは古くからの知り合いだが、タイプはまったく異なる。

 黄金コンビ:タクシーに乗ってもあまりメーターを気にする事のないナレーション

  (注:上と同じ色で登場人物の台詞も分けています。)

 

◎ストーリー(第1章)

まずは、夜の一般道路の風景からスタートしました。対向車線も含めて2車線とシンプルなんですが、周りは繁華街になっております。そのためか、

車は結構混んでおります。その多い車の中に、1台のタクシーがありました。最近は女性のタクシードライバーも珍しくないようですが、このタクシー

の運転手は男です。男の名前は夜明日出夫。上記にもある通り、この物語の主人公です。現在車の中はお客さんのいない空車状態。なので、当

然夜明は無口のまま走っております。しかし、その空車状態からおさらばする時が来ました。小百合という女性が手を挙げて待っていました。もちろ

ん夜明は車を止めましたが、待っていたのは小百合1人ではありませんでした。酔っ払って立つこともままならない男も一緒でした。小百合の肩に

つかまっていないと立てられないくらいフラフラになっております。その男を、「はい、ありがとうございました。またいらしてね。」と言って夜明のタクシ

ーの後部座席に座らせてあげる小百合。しかし男は、「何冷たいこと言うてんねん。店なんかどうでもええやないか。」と一緒に小百合をタクシーに

乗せようとしています。「ごめんなさい。私、お店帰るわけにはいかないのまだ。」と拒否する小百合。この2人の会話から察するに、どうやらクラブ

のホステスとその客といった関係のようです。「早よ乗って乗って乗って。」 「ごめんなさい。ごめんなさいね。」 「早よ乗りいや。」と、男のほうはか

なりしつこく、小百合の体を離そうとしません。と、その時でした。夜明が男の腕を強く握り、小百合から離させました。思わず

「あぁ〜痛!」と言う男。小百合は助かりましたが少し面食らっております。夜明はすぐに後部座席のドアを閉め、男だけを乗せたまま、さっさと車を

スタートさせました。

 

しつこい男から解放された小百合が戻った先は、『CROSS』というクラブ。やはりクラブに勤めておりました。それにしても、なかなかいい曲が流れ

ております。小百合が戻ってきたちょうどその時、このクラブのママである平松妙子が、客である小山田光児を送ろうとしていました。ところが、なぜ

か「ありがとうございました」という一言の挨拶もなし。いや、というよりこの2人、ただならぬ関係のようです。何か言いたそうな素振りを見せる

小山田に対し、妙子のほうは厳しい視線を返しているだけ。少なくとも今日が初対面ではない事がよく分かります。結局不満な表情のまま『CROS

S』を出て行く小山田。そんな小山田に、小百合のほうはちゃんと「ありがとうございました。」と言いました。小山田に続き、2人の男性客が帰ろうと

していました。妙子はこの2人対しては「あら、もうお帰り? どうもありがとうございました。」と愛想よく言いました。さて、これで今カウンターのところ

には客が1人もいません。そのカウンター席に、一息つこうと座る妙子。そして、タバコを吸おうとしました。随分と高級そうなタバコですね。もう長さ

がハンパじゃありません。その妙子のタバコに、バーテンの池上が火をつけてあげております。それだけではありません。妙子の顔をジッと見なが

ら、さりげなく手を取ろうとする池上。しかし、妙子はとっさにそれを拒みました。明らかに不愉快な顔で池上を睨み返しています。そんな様子を、テ

ーブル席にいるえみと言うホステスが、客の相手をしながらですが、見ておりました。妙子はカウンター席を離れ、「ありがとうございます。どうもいら

しゃいませ。」と言いながら奥のほうへ行こうとしました。その時、ちょうど小百合とすれ違いました。「あっママ!」 小百合は妙子の右肩に付いて

いる髪の毛に気づき、それを取りました。「ありがとう。」と妙子は礼を言いました。・・・とまあここまでを振り返ってみると、妙子と小山田は何かしら

関係がある、そんな妙子に池上はおそらく惚れているでしょう。そして、その池上のことを思っていそうなえみとの、四角関係。そして、そこまでの関

係にはまだ溶け込みそうにもない小百合・・・といった感じでしょうか・・・。これぞ、典型的なクラブの従業員たちの人間関係なのかもしれません。

 

場面は再び夜明のタクシー。相変わらず夜道を走っております。さっきの小百合と一緒だった男はもう下ろしたのでしょうか・・・。今度は別の男が2

人乗っております。そのうちの1人が『夜明日出夫』と書かれたネームプレートを見て、「あんたの名前、芸名か?」と聞いてきました。この態度のデ

カさにちょっとカチンと来ているのか、夜明は答えようとしません。すると、もう1人のほうの男が口を開きました。「おい。兄貴が聞いてるんじゃねー

かよ。」 これはもう、この2人はまぎれもなくチンピラですね。明らかに今この車内は、反友好的な雰囲気と化しております。もしこれが気の強くない

人間であれば、この2人にビビるところですが、夜明はどっしりと構えております。というより、相手にしておりません。それに腹が立ったチンピラの

弟分のほうが、「てめえ、耳がついてんのかオラ。」と言って本当に夜明の左耳を触ろうとしました。と、その瞬間、夜明が急に荒っぽくハンドルを左

右に切りました。そのせいで車は極端な蛇行状態となり、2人のチンピラの体も左右に大きく揺れました。びっくりする2人。思わず弟分のほうが「こ

の野郎!」と言いますが、兄貴分のほうが「おい!」と止めました。さあ、ここで主人公の夜明が初めて喋ります。では、その第一声を聞いてみましょ

う。

 「偽名や芸名で免許取れねーよ。」

穏やかではありますが、低い声で2人に言い返しました。ということはつまり、『夜明日出夫』は正真正銘本名であることが言えます。名前からする

と、何かバカをやっていそうな感じもしますが、もちろん夜明はそれとは全く違うタイプの人間です。さあ、この夜明の言葉を聞いてさらなる怒りを覚

える弟分。「何ィ〜くそ!」と突っかかろうとしますが、またも「おい! よせよ。」と兄貴分に止められました。今にもぶつかりそうな両者、まさに一触

即発です。ですが、そんな心配も消え去りそうです。目的地に着いたようです。夜明にとっては、さっさと下ろしたい2人でしょうね。「3260円です。」

と、もちろん代金を要求する夜明。しかし2人は、「うるせえジジイ。」と言って行こうとしました。まあ、確かにあんたらに比べたら年上だからジジイか

もしれませんが・・・。しかし、ジジイと言われたことはともかく、金を払わないのを夜明が許すはずがありません。すぐさま運転席から下り、「3260

円になります。」と2人に詰め寄りました。もう一度「3260円・・・」と言ったその時でした! ついに2人が夜明に殴りかかりました! しかし、これを

難なくかわし2人を投げ飛ばす夜明。すごい身のこなしです。その時、1人の男が「やめろ!」と止めに入りました。その男に対し、「兄貴、この野郎

(夜明)が・・・」と言うチンピラ2人。ということは、この男は2人の仲間という事になりますね。さあ、2人に代わって戦う気なのでしょうか? しかし意

外なことにこの男、戦うどころか、夜明に対し深々と頭を下げました。そして、「見てたよ。」と2人に向かって厳しい顔を見せ、夜明がどういう人間な

のかを教えました。

 「この方は、3年前まで警視庁捜査一課の警部補さんだった。」

この事を知って、先ほどの乱暴振りがウソのようにおとなしく夜明に頭を下げる2人。今現れたばかりのこの男は、ゆっくりとサングラスを取り、夜明

に向かって「ダンナ。お忘れでしょうが、吉岡です。」と言いました。さあ、この物語も『狂った信号』の時と同じように、回想シーンを取り入れることに

します。まずは1発目、いってみましょう。吉岡が今言った3年前に戻ります。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  回想シーン1  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

いきなり、「待ちなよ! この刑事、私にいやらしい事したんだよ!」と夜明に言う女性。夜明は、「バカなこと言うな。」と去ろうとしますが、女性のほ

うも全然引きません。ついに頭にきた夜明は「いい加減なこと言うな!」と強く突き飛ばしました。それを受けて「ちきしょう・・・!」と怒りを露にして夜

明に向おうとしたこの女性を、吉岡が止めました。そして、「刑事さん、女には乱暴はいけませんや。」と穏やかに言いますが、女性は「この刑事は

な、いやらしい事したんだから! バカヤロウ!!」と叫びまくっております。結局これが元で辞表を出すことになった夜明・・・。もう二度と来ること

の出来なくなった職場を去ろうとしたその時、「夜明さん!」と東山刑事が来ました。東山は、夜明の後輩に当たります。「夜明さん、やめないで下さ

い!」と、まるで頼むように言う東山。

 「ぬれぎぬじゃないすか! 周りが面白がって勝手に騒いでいるだけです!

  自分達、夜明さんのこと信じてますから・・・。」

しかし、夜明の決心はもはや固いです。「言い訳すんのも疲れたよ。」 「夜明さん!」 「いい刑事になれよ。」と言って行ってしまう夜明。「夜明さ

ん! 夜明さん!!」と必死に叫ぶ東山。しかし、夜明はもう後ろを振り向くことはありませんでした・・・。いやぁ〜、カッコいいです。まさに男の花道

です。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

さあ、元のシーンに戻りましょう。「その節はどうも、ご迷惑をお掛けしまして・・・。それに、今はまたこのバカどもがとんでもねー失礼をいたしまし

て・・・。」と、二重の詫びを入れる吉岡。タクシー代をまだ払ってないので、一万円札を出し、夜明に渡しました。「釣り、持ってくる。」 「とんでもない

っす。せめて迷惑料ということで・・・。刑事をおやめになったとは聞いてたんですが・・・」 吉岡も、まさか夜明がタクシーの運転手をやっているとは

思ってもいなかったのでしょう。

 「今の暮らしも悪かねーや。気楽なもんだよ。」

タクシー代さえちゃんと払ってもらえれば何も文句はない夜明。こう言い残して再びタクシーに乗りました。さあここで、ずいぶんと後になってしまった

サブタイトル紹介をしましょう。

 〜殺人化粧の女〜

このすぐ後に、『山が動いた!? タクシードライバーの推理日誌』と出ました。『殺人』ということはもう、100%サスペンスですね。そして、『殺人化

粧の女』の女とは一体誰のことを指すのでしょうか・・・? 有名な言葉に『事件のかげに女あり』なんてありますから、これもまた楽しみです。さあ、

土曜ワイドなので、このサブタイトルの後は、主な登場人物紹介となりました。ただその紹介は、もうすでに上でもやってますので、ここでは省かせて

もらいます。しかしまあ、出演者の皆さんの顔がここで出ているわけですが、とにかくもう皆さん若いです。いや、懐かしさに震えている場合で

はありません。物語を続けましょう。

 

あれから何日かが過ぎたのでしょうか・・・。画面下に、『東京 金曜日』と出ました。ただ、時間はやはり夜です。空車のタクシーをひたすら走らせて

いる夜明。すると、2人が手を挙げていることに気づいたので、車を停めました。その2人とは、小百合と、同じく『CROSS』で働いているあきという

ホステスでした。2人がタクシーに乗ろうとした時、別の車のクラクションが聞こえました。その車に乗っているのは妙子。それに気づいた小百合たち

が、「ママ、気をつけて。」と妙子を見送ってから、「すいません。」と夜明のタクシーに乗ってきました。車を走らせ、「どちらへ?」と聞く夜明。「ドライ

ブしたいの。」 「ドライブ?」 「どこへ行くか決めてないの。」と言うあき。「はあ・・・」 えー、ここから第1章の終わりまでは、夜明、小百合、あきの3

人しか画面に出てきません。従って、黒字のセリフは自動的にあきのセリフという事になりますので・・・。「この子ね、嫌なお客さんにチップたくさん

貰っちゃって、パッと使ってしまいたいんだって。」 この事から、タクシーに乗ろうと誘ったのはどうやら小百合のほうであることが窺えます。「誰に貰

って、お金はお金でしょうが・・・」と、ここで初めて笑顔を見せる夜明。今までずっとぶっきらぼうな顔をしていた、まあ不愉快なチンピラ2人が

乗ったりしたのもあるでしょうが、そんな夜明がここで初めて笑顔を見せました。今も乗っているのは同じ2人なんですが、こないだのチンピラ2人の

時とは全然違い、実に穏やかです。「ほら、私とおんなじ事言ってる。」と、どうだ私の言った通りだろというような顔をするあきですが、「いいの。お金

の私なんですからね。」と、あっさり交わされてしまいました。ただいまの時刻は深夜12時10分。若い女性が夜の街にいるのは危険な時間帯

ですが、今は安全なタクシーの中。しかも運転手が元刑事というおまけ付きですから、特に心配はいらないでしょう。「・・・で、どっちに向かいます?」

「ねえ、横浜でどう?」 「横浜?」 「夜のベイブリッジ。」 「あ〜、いいかもね。」 とここで、『夜明日出夫』と書かれたネームプレートに気づく2人。

思わず笑ってしまっております。「ウッソー!?」 「よ・あ・け・ひ・で・お・さん?」 これを聞いて照れくさそうにする夜明。「からかわれますけど、戸籍

上の名前です。」 そうですね、実際にあのチンピラ達にからかわれましたからね・・・。しかし、小百合は決してそんな態度は取りません。それどころ

か、「へー、素敵な名前ですね。」と言いました。「ありがとうございます。」 さあ実は夜明のほうは、この小百合がこないだ酔っ払いにしつこく付きま

とわれていた女性であることに、もう気づいております。「お客さん、こないだ・・・」 「えっ?」 「・・・いえ、いいんです。」と自重する夜明。せっかく楽

しい気持ちになっている小百合に、あの時のことを思い出させたくない。そんな夜明の紳士的な気遣いがよく出ています。

 

ベイブリッジに着きました。タクシーから降りている夜明と小百合。あきは・・・車内でぐっすりと寝ています。何だよそりゃ! せっかくベイブリッジまで

来たのに・・・。しかし、今注目すべきは、あきではなく小百合かもしれません。なぜか妙に深刻な顔で橋を眺めております。そんな様子を、黙っ

て見守っている夜明。その夜明が、いつの間にか地面にカカシの絵をチョークで書いていました。それに気づいた小百合。

 「カカシ、知ってます?」 

そう言われた小百合は、この絵の上を片足飛びや両足飛びで行き来しました。なかなか慣れたステップです。「よく知ってますね。」 「小さい頃、弟

や妹たちとよくやったんです。」 「兄弟っていいでしょ? 私、1人っ子だから・・・。」と言って、夜明が今度はやってみせました。小百合がやった時と

違って、「ケンケンパッパ、ケンパ、チョキ、ケンパッパ、ケンケンパ。」と声を出して飛ぶ夜明。そんな2人の顔から、自然に笑顔がこぼれています。

「これ難しいよ。」と言って、さらにカカシに線を入れる夜明。よーしという感じでまたもトライする小百合。いやぁ〜しかし、こういう遊びがあったんです

ね。私は全然知りませんでした。いま夜明が「これ難しいよ。」と言いましたが、どこが難しいのかも全く分かりません。1回目と同じように上手に飛ん

でいる小百合。・・・いや、そうでもありませんでした。最後のほうでは足がつまずき、夜明のいる方へと倒れそうになりました。しかし、それをしっか

りと受け止めた夜明。「あ〜ごめんなさい! すいません・・・」と夜明の顔を見た小百合が、ようやく気づきました。「・・・あ! 思い出した。」 「え?」 

「いつか、しつこいお客さんから助けてくれた・・・」 ウンと頷く夜明。「あ〜やっぱり・・・。どっかでお会いしたと思ってたんです。あの時はどうもありが

とうございました。」 「いえいえ。」 「・・・あ、そうだ。今度お店に遊びに来て下さい。」と名刺を渡す小百合。それを受け取って見てみる夜明。「小百

合さん・・・。ここのママさんですか?」 「まさか・・・。『さん』じゃなくて『小百合ちゃん』」 「六本木・・・。私行きたいんですけどね、サイフが・・・」と苦笑

いする夜明。しかし小百合は、「サービスします。」と温かく言ってくれました。

 

ベイブリッジでの楽しい一時を終えた夜明一行。まあ3人なので、一行なんて言うのはオーバーですが・・・。さあ、今度はタクシーでどこへ向かうの

でしょうか・・・? さすがにもう遅い時間になっているのか、あきだけでなく小百合も車内で寝ております。当たり前のことですが、運転手の夜明は寝

るわけにはいきません。喋り相手が2人とも寝ているので、車内は本当に静かです。とここで、小百合が、

 「山が動いた・・・」

と、寝言を言いました。「え?」と言う夜明。小百合はもう一度「山が動いた・・・」と言いました。なぜこんな寝言を連発するのか見当もつかない夜明。

実はこの事が、この物語では重要な意味を持ちます。しかし、今の夜明はまだその事には気づきません。「山が動いた・・・。そりゃ大変だ

よ。」と笑顔で言って流すだけでした。

 

ここで第1章が終了です。やはりまだ全体の8分の1しか終わっていないためか、事件らしい事件はまだ起きていません。強いていえば、夜明とチン

ピラ2人がほんのちょっとだけ争ったくらいでしょうか・・・。しかし、まだまだこれからです。これからもっともっととんでもない事、とんでもない事実が

浮かび上がっていくことでしょう。

第2章は、こちらです。


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