全体のあらすじ等

 

「深夜の法廷」は、1994年に放送された火曜サスペンス劇場シリーズの1つです。主演は、今はもうすっかり有名となった大女優、黒木瞳さんで

す。実は私はこの頃、黒木さんの魅力にハマッていました。そのきっかけとなったのが「ジェラシー」というドラマで、乱暴なところこそありませんでし

たが、内に秘めたるしたたかさは、タイトル通りまさに嫉妬深く、物凄いものがありました。そこで、黒木さんが火曜サスペンス劇場でも同じような役

柄を演じたものはないかなと思い、見つけたのがこの「深夜の法廷」です。しかし1994年といえば、黒木さんも今ほどの知名度はなかったはず。有

名じゃない時のほうに興味を持つとは、やはり私はひねくれているのかもしれません・・・。

 

深夜の法廷の全体のあらすじですが、一見もろくおとなしい秋葉香江が、ある事をきっかけに復讐を誓い、恐ろしい計画を企て、自分の夫を破滅に

に陥れるという、サスペンスドラマです。その計画というのも実に巧妙で、担当の刑事さえも欺いてしまうほど・・・。復讐を終えた香江に待っているの

は幸せか? それとも・・・。有名画家竹久夢二の書いた絵に、香江が自分自身をダブらせ、要所要所でその絵が出てくるというのも、また凝った試

行で、視聴者側の関心を上手く引きつけています。私の中では、実に印象に残った火曜サスペンス劇場の1作品です。

 

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