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第18話 「包囲」SEVEN II

 

今回のお話の舞台も、前回と同じとこの女子高校。今回の登場人物は、その女子高の生徒ばかり。ミサも転校生として、その生徒になってます

し・・・。男は1人も出ません。まさに紅満点です!(紅一点なら聞いた事ありますが) 男性視聴者にも人気があったことでしょう。ですが話としては、

前回にも増しての悲劇のシーンの連続です。では、SEVENシリーズ第2弾を紹介しましょう。

 

もう前半の話は知っている。早く後半を見たい人はこちらへどうぞ。

 

◎今回の登場人物

 黒井ミサ:黒魔術を使う少女で主人公

 山本カズエ:みんなで撮った写真に、自分の所だけ不思議なラインが写っている事に不安がる。そしてその不安通り・・・

 矢島恵子:前話からの登場。写真から起きていく事件に対して、なかなか自分なりに冷静な分析をしていきます。

 三浦えり:やはり前話からの登場。写真を撮ることを最初に提案してしまった彼女。そのため、久美子から非難されることに・・・

 田村秀美:こちらも前話からの登場。持ち前の脳天気ぶりは、今回も絶好調。

 堀内栄子、西野由香里、木田久美子、青井みどり: 今回のあまりセリフのない4人。全部同じ色にしました。誰のセリフかは明確にします。

 黄金コンビ:女子高生とマイクが恋しいナレーション

  (注:上と同じ色で登場人物の台詞も分けています。)

 

◎ストーリー

場面はまず、ミサのクラスの教室からです。前回までは、登校シーンがやたら多かったんですが、ここにきて初めて校内のシーンが見られます。自

分の席で、マヤを救えなかった事を悔やんでいるミサ。その時の回想シーンが再び現われます。と、ここでサブタイトル紹介。

 〜「包囲」SEVEN II〜

 

って早いなおい! さっさと本題に入ろうということでしょうか? ミサの席に秀美がやって来ます。 「どうしたのよミサ。何か暗いよ。」 はいはい、あ

んたはいつも明るいね・・・と本来なら言い返したくなる所なんですが、とてもそんな元気はありません。「ううん、何でもない。」と声も小さいです・・・。

「無理もないよ。転校してそうそう、あんな事があったんだから。」と横から入って来たみどり。「そうだね。」と返す秀美。教室のシーンもだんだんと広

がっていきます。「ねえ、マヤってホントに死んだの?」と、さらに久美子も会話に加わります。「事故だって。」 「私信じられないよ。マヤのことだから

今頃学校サボってどっか遊びに行ってるんじゃないかって・・・!」と、久美子は秀美やみどりよりも悔しがっている模様です。あー、確かにあの子の

性格からして、学校サボるってことは容易に想像できます。「気持ちは分かるけど、ホントに死んだんだよ。ニュースでもやってたし・・・。」 「でも、実

際見たわけじゃないでしょ?」と、久美子はやはり納得いっていません。「それはそうだけど・・・」 「いつもみたいにさ、えり達と一緒に来るような気が

するんだよね。」と久美子が期待していると、誰か入って来た! しかし、マヤではありません。その代わりというわけではありませんが、えり、カズ

エ、栄子、由香里のなんと4人が一斉に入ってきました。「ねえねえ、ちょっとこの写真見て」と、えりたちが秀美たちに見せたのは、「あー、こないだ

公園で撮ったやつじゃない。」 というものです。横着な説明ですいません・・・。今回の主な登場人物9人で撮った数十枚の写真を小型のアルバムに

はさんだものです。「私かわいく撮れてる〜。」と自分の写真だけ見て満足している秀美。なかなか憎めません。でも、喜んでばかりはいられません。

なんとそのアルバムの写真の一枚に、赤色の不思議なラインが・・・! 教室内のみんなが、これに注目し始めます。「このカズエの、写真の

光の写り方なんだけどさ、何か普通じゃないと思わない?」 「なんで〜? 心霊写真だとか?」 もう一度よく眺めて「こんなのフィルムの傷かなんか

に決まってんじゃん。」 「でしょ! 私もそう思うんだけどさ・・・。」 当の本人が一旦安心するも、「違うって。これは傷なんかじゃないよ。だって・・・」

「だって?」 「何か・・・気持ち悪いじゃん。」 と、また不安にさせる言葉が飛び交います。「ミサはどう思う?」と尋ねる秀美。「写真屋がミスっただけ

だよね?」 カズエは気が気じゃない様子です。渡された写真をジッと眺めるミサ。ここで、ミサの回想シーン第2弾の登場です。公園でみんなで楽し

く写真を撮っていたときのシーンです。シャッターを押す役は、えり。他の人は、カメラに向かって笑顔を見せています。しかし、ミサ1人だけがあまり

乗り気じゃない様子・・・。やはりキャラ的にいっても、どうもこういう事は苦手なようです。そんなミサをえりが、「笑って笑って。」と急かします。そして、

えりがシャッターを押した瞬間、周りに不吉な気配が・・・! そうです。前話のラストで逆十字の橋を渡ろうとした時に感じたあの気配です。ミ

サが辺りを見渡すと、なんと近くにその問題の橋があるではありませんか! そして、またもやこの謎は残したまま、画面は元の教室のシーンに戻り

ます。

 

「何でもないよね、ミサ。」と相変わらず不安げなカズエ。「ええ、たぶん。」とミサは答えますが、このセリフに私は思わず、ウソつけ!とツッコミたくな

りました。だって、不吉な気配を感じた当のミサが一番、大丈夫じゃない事を知っているわけですから・・・。やはり、カズエの事を気づかって思わず

出たウソであると言えます。「ほら、やっぱり何でもないじゃん。」 「そうなのかなぁ・・・」 と、ここでいきなりミサの目の前に出された写真が・・・。そこ

には恵子とマヤが写っていて、なんとマヤの方にカズエと同じラインが書かれていました。その写真を見せたのは恵子。おいおいあんた、いつの

間に教室に入ったんだよ? と言いたくなりますが、「これは!?」とミサは写真のほうに驚いております。「ミサが転校してくる前に撮った写真

なんだけど・・・。」 と、この写真もここ最近撮ったもんだという事を伝えます。もしかして、カズエもマヤと同じように・・・!? 一段と重い空気がみん

なを包んでしまいました・・・。

 「気を付けた方がいいよ、カズエ。かなりやばそうだから。 

何かこのように言われると、妙に説得力を感じてしまいます。「そ、そんな事ないわよ。ねえミサ!」 すでにもう、助けを求めるような声色に変わって

いるカズエ。「マヤが死んだのも、写真が原因ってこと?」 ちょっと待って! このセリフは、画面からして誰が言ったのか分かんないぞ?? まあ

たぶん、栄子、由香里、久美子、みどりのうちの誰かだと思います。失礼しました、続けます。「原因とは言わないけど、何か関係があるのは確かだ

わ。」 「じゃあ・・・心霊写真ってこと?」 「そうなんじゃないかなぁ・・・。」 このみんなの会話を聞きながら、ミサは問題の写真を見続けております。

 

さて、長かった教室シーンから場面は変わります。学校から出たミサは、人気のない場所へと移り、例の水晶玉をとり出しました。「あの時、確かに

何か感じた。」 そして呪文を唱え始めます。その水晶玉から、現在カズエが何をしているか見ております。無論、決してのぞきではありません。彼女

を影ながら守ろうとしているわけです。そのカズエ、どうやら今の所は無事のようです。どこかの長〜い長〜い階段を上っているカズエ。「あんなの偶

然に決まってるわよ。」と自分に言い聞かせるように言っております。しかしその時、どこから現われたのか、有刺鉄線がカズエの足首をとらえまし

た。有刺鉄線というのは、よく外で見かけた事があると思いますが、銀色の鉄線にところどころ針の塊が付いたものであります。徐々に嫌な予感を

感じ始めるカズエ。そしてそして、前回トッペルゲンガーを操っていたあの闇の声が、階段の上のほうから聞こえてきました。その方向を見ながら、少

しずつ後ずさりをするカズエ。ついに悲劇が! 先ほど足首に巻かれた鉄線に引っ張られ、カズエは長〜い長〜い階段を転げ落ちてしまいました。

これはもう、言うまでもなく即死。おまけに、鉄線が体に巻きつかれるという、いたたまれない状態になりました。「カズエ!!」と水晶玉に叫ぶミサ。し

かし間もなく、その水晶玉は、カズエの死体から顔を隠した女子高生の姿に変わります。「誰!? 誰なの!?」 ミサは何とかして顔を見て

やろうと試みました。しかし、その顔が見えそうになった瞬間、強烈な光が現われ、正体をつかむ事は出来ませんでした・・・。

 

さて、たぶん次の日になったと思います。場面は、またもミサの教室。いきなり現われたのは、

 カズエの席の上に置かれた花

こういうイジメはやめた方がいいぞ、と言いたくなりますが、いやいやそうではありません。マヤに続いて、カズエも死んでしまったわけです・・・。

今この教室にいるのは、ミサ、秀美、恵子、えり、久美子、みどりの6人。中には、泣いている子もいます。「まさか、ホントに写真のせい? 恵子が

言っていたように・・・」と、みどりが重い口を開きます。「偶然・・・だよね? だいたい写真なんかでさ・・・」と、秀美も脇役陣に負けずに(?)発言しま

す。ミサは、カズエの死をもう一度自分の頭の中で振り返り、次のように心の中で喋っています。「もし写真に何かの力が働いているなら、写真を撮

ったあの場所で何かが分かったはずなのに・・・。誰かが私の邪魔をした。魔術の力で。」 邪魔をしたあの正体不明の女子高生、この5人の中にい

るんでしょうか・・・? ここで、「ミサ、ちょっとこれ見て。」と栄子が室内に入ってきます。持ってきたのは、こないだのアルバムの中の今度は別の写

真。なんとそこには、由香里のところにあのラインが・・・! 「ゆかりは!?」 「そういえば、今日はまだ見てないけど・・・」 おいおい、この展開はど

う考えてもヤバイんじゃないか? そう思った時、ミサの体に頭痛が襲ってきました。「ミサ!」と心配する恵子。「大丈夫。何でもない。」と何とか堪え

ているミサの心に、由香里の悲痛な叫びが・・・!!

 「誰か! 助けて!!」

由香里の住んでいるマンションでしょうか・・・? その壁にぶら下がるように吊るされた由香里の死体・・・! しかし脇役とはいえ、言ったセリフが

たったの1つだけ。しかも、死ぬ間際の言葉とは・・・。あまりにも可哀想なので、私も特別サービスで文字を大きくしてあげました。

 

時間が経ち、夜へと変わりました。ここはおそらく、秀美の部屋でしょう。みんな、ここに集まっています。マヤ、カズエ、由香里と次々に死んでしま

い、さすがに誰もが動揺を隠せない様子です。しかし、秀美1人だけが、

 「ねぇみんな、コーヒーでいいよね?」

と相変わらずのマイペースぶり。もう、あんた絶対B型だろ?と言いたくなりますし、そんな食欲よくあるよなと思ってしまいます。秀美とは対称

的に、かなり落ち込んでいる他の皆さん。「やっぱり、この写真に写っている者全員に何かが起こるんだよ。」と、あのアルバムを再度見る恵子。「全

員って、私達にも?」と、みどりの声にも元気がありません。「あの時えりが写真撮ろうなんて言い出さなければ・・・。」と、久美子が衝撃ある一言。

「私のせいなの!?」 「そういうわけじゃないけど、写真撮らなかったら誰も死ななかったかも・・・。」 この久美子の言葉で責任を感じてしまったえり

は、泣きながら外へ出ていってしまいました。それを見た栄子が「えり!」と言って後を追います。「みんなと一緒にいないとダメ!!」と注意します

が、すでに遅し。えりと栄子はもう行ってしまいました。ここで、部屋内の怪奇現象が起き始めます。敵もどんどんと動いてくるようです。まずは、明か

りが付いたり消えたり、物が微妙に動いたりし始めました。位置的に見て秀美の身が一番危ないと判断したミサは、とりあえず彼女を自分の体で隠

すようにして守ろうとします。他の女の子達も、自分で身をかがめるようにして警戒しています。そしてそして、怪奇現象と共に聞こえてくる、あの例の

闇の声! 近くに置いてあった皿が、ついにミサと秀美を狙って飛んできました。それを間一髪で交わした2人。この闇の声に対して、「アーサーザ

ー、ナーサーザー、プライシス。」(だったっけ?)呪文で対抗するミサ。しかし現象は止むことなく、2枚目の皿が飛んできました。これもまた、1枚目

と同じようによけたミサ達。にしても、すごいですね。第17話がトッペルゲンガーなら、第18話はポルターガイストですか。まだまだ続

くこのポルターガイスト現象。

 「呪文が使えなくなってる・・・」

ミサは自分の能力がだんだん封じられている事に気付いたようです。ただ、敵のほうも何か別の目的があったのか、ここは一旦ポルターガイストを

やめ、退却したようです。何とか怪我人も出ずに済んだミサ達。「こ、これも・・・。これもあの写真のせいなの!?」 頭を抱えて泣きそうな久美子。

「魔術の力。」 「魔術だなんてそんな・・・。」 「本当にあるよ。だからミサが、カズエや由香里が死んだ時、体に痛みを感じたんでしょ?」 今この部

屋に残っているのは、ミサを除いて、秀美、恵子、久美子、みどりの4人。ミサは自分のバックから、お守りのようなペンダントを4つ出しました。そし

て、「今の私の力じゃ、みんなを守ることは出来ない。でも、これを身につけていれば大丈夫だと思う。」と言って、4人にそれぞれペンダントを渡しま

す。さらに、「えりと栄子、捜してくる。」と1人で行こうとします。「ミサ、早く帰って戻ってきて。」とお願いする久美子。うーんどうやら、言っちゃ悪いん

ですが、この4人の中で久美子が一番弱虫のようです。「みんな、ここから外に出ないで!」と念を押してから、ミサは2人を捜しに行きました。

 

ここでこの話の前半が終了です。果たして、ミサはこれ以上犠牲者を出さずに、事件を無事解決する事が出来るのか!? 影で糸を引いている、水

晶玉に写ったあの女子高生は一体誰なのか!? 

後半は、こちらです。


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