函館山とチカ釣り
2014.9.30

 今日の活動は函館山から始まる。対馬先生、部長、1年生のI君とMさん、そして私の5名で函館山のアサギマダラ探しに出かけた。
 10時少し前に函館山8合目くらいの駐車場で待ち合わせをしてアサギマダラ探しをした。
 付近の様子はもう秋の感じになっていて、風も冷たい。だけど私と対馬先生は半袖。Mさんはがっちり着込んでいた。「何でそんなに着込んでいるの?」と聞いたら、太陽にあたりたくないとか何とか・・・。

 天候は晴れたり曇ったりで、風も少し強めだった。

5人で函館山を歩く

 歩きながらアサギマダラを探すが姿は無し。それどころか、蝶の姿が全く見られない。他の昆虫も全く見られない。こうなったらもうただの散歩だ。

 千畳敷と言う場所まで歩いてきた。ここから引き返そうという事になっていて、到着後ひと休み。ここまで見られた蝶はアカタテハ1頭のみ・・・。

千畳敷

 何もいないので引き返すことにした。昆虫の観察は全くできず、引き返してすぐにイチモンジセセリを1頭発見したが撮影する前にどっかに飛んで行ってしまった。ただ、函館山からの景色は何度見ても綺麗。

函館山からの景色。中央に五稜郭タワー

 プラプラ歩きながら引き返していると、Mさんの胸のあたりに雪虫発見。マクロレンズで撮影した。もう雪虫が飛ぶ時期になったのか??
 雪虫っていうのは通称で、和名はたしか、トドネノオオワタムシって言ったような気がする。トドノネオオワタムシだったかな??ま、どっちでもいいや。

雪虫

 以前にもここにアサギマダラの調査に来たことがあり、函館山の三十三観音の話を書いた。今日は第14番の所にあった看板みたいのを紹介する。
 
 ひらがなでなにやら書いてある。読んでみたが何だか意味が分からない。きっといいことを書いているんだと思う。

 今日は函館山の調査の後、釣りに行くことになっていた。チカが釣れているというので。部長が知っている場所でやろうという計画だったが、対馬先生は「どうしようかな〜」と迷っているようだった。

 対馬先生は船を持っているので、普段から船で釣りに行く。イカ、カレイ、ヒラメ、ブリなど、大きな魚をいつも釣っているので、チカなんて小魚にあまり興味がないのかもしれない。なので自分は「対馬先生は行かないかな」と思っていたが、最終的には対馬先生も一緒に行くことになった。こうなったら負けたくない。

 ホーマックで釣りの仕掛けなどを購入し、部長が知っているポイントに向かった。部長が言うには「絶対に釣れる!」
 しかも、「5人でやれば、最低でもひと家族の1回分の食事のおかずとして賄える」とか、自分で言いながらハードル上げすぎなんじゃないの?と思った。
 これで釣れなければ部長の信頼急降下である。でも自信満々。「自分はチカ釣りはここでしかやりません!」と言い切っていた。

 部長の知っている場所に着いて、竿に仕掛けを付けるなどの準備をしていよいよ釣り開始。風がとても強く、堤防が風をしのいでくれるような位置で釣りを始めた。

 Mさん用にも竿を持って来ていたのだが、「私は見ているだけでいいです」とやる気なし。釣りに興味がないのか、魚を触るのが嫌なのか?でも、やりたくないと言っているものを無理にやらせてもしょうがないから、Mさんには見学していてもらおう。

 釣りを始めると、意外に早く部長が1匹釣った。さすが!
 それに続いて自分も釣った。「やった!」

 そして対馬先生やI君にもアタリが来て釣り上げていた。
 ほほ〜、やっぱ釣れるねぇ〜。

 その後、小さなチカを2匹位釣ったところで、椅子にでも座ってのんびり釣ろうかなと思い、椅子を準備するためMさんに「ちょっと竿持っていて」と頼んで、椅子を取に行った。

 椅子を持って戻るとMさんの竿にチカがついていた。Mさんが釣ったのだ。
 「すごいじゃん!」と言うと、楽しそうだったので、そのままMさんに釣りをしてもらう事にした。

 この時、釣り開始から10分以内。ここから怒涛の爆釣祭りが始まった。

 撒き餌をしたのが良かったのかどうかわからないが、とにかくみんな入れ食い状態。仕掛けを海に入れて数秒で2匹3匹は当たり前。(仕掛けには10個くらい針がついている)

 当然Mさんも爆釣!
 自分はMさんが釣った魚を外す係り。

 仕掛けを海に入れた瞬間に釣れるので、せっかく持ってきた椅子に座る暇もないくらい忙しい。

 時々仕掛けが絡まって、外すのにタイムロス。

 一番すごかったのは部長で、1回で7匹釣った。しかし、その釣られたチカが暴れて仕掛けが絡まり、それを外すのにかなりのタイムロス。

 I君の竿にも次々にチカがかかる。I君は研究のためか、仕掛けをウキに変更していた。I君は「ウキのほうが釣れました」と言っていた。

釣っている4人


部長の竿にはたくさんのチカが

 チカの大きさは20cm弱位。たまに20cmオーバーのものも釣れている。

5匹釣ったところ
(写真にはI君が写っているが、釣ったのはMさん)

 対馬先生はただ黙々と釣っている。ハンターの血に火が着いているようだ。面白かったのは、「これだけ釣れればもういいな」と言ったので、もうやめるのかな?と思ったら、その後も次々と釣っている。しばらくして「もう十分だわ」と言いつつ釣りまくっている。「もうやめよー!」と言いながら爆釣。

 最初に「もういいかな?」と言ってから楽に50匹は釣っていたと思う。ハンターの血が対馬先生の手を止めることは無かった。

 Mさんは「竿が重く感じで来た」と乙女っぽい事を言い、ここで竿を私に交代。私が釣りを再開した。Mさんは私が釣ったチカを外すのを手伝ってくれた。魚を触るのが嫌なのかな?と思っていたが、そういう事ではないらしい。さすが生物部女子!と感じた。さっき「乙女っぽい事を言ったな」と思ったが、前言撤回!

 自分はチカを釣っても食べたくは無く、母と妻に食べてもらおうと思っていたので15匹とか20匹くらいあれば十分だと思っていたのでもうやめることにした。

 「やめた」と言って片付けだしたら、みんなも片付けだした。

 さて、釣果の方だが、最初は釣ったチカを並べて数を数えてみようと思っていたのだが、そんな感じではない。Mさんも100匹位釣ったんじゃないかな?

釣れたチカ

 最初はI君に「対馬先生に負けるなよ!」と言っていたのだが、もう勝負するという感じではなかった。今日は全員勝ち!!

釣れたチカを持って記念撮影(Mさんは恥ずかしいから一緒に写っていない)
若干みんな「ドヤ顔」に見えなくもない

 多分300匹位は釣ったんじゃないだろうか?釣り時間は賞味1時間くらい。1時間でこれだけ釣れるんだから、どれだけ凄かったかわかると思う。

 対馬先生とI君は自分で釣った分は自分のバケツに入れていた。私と部長とMさんが釣った分はひとつのバケツに入れていた。なので、私と部長とMさんはそのひとつのバケツの中にある大量のチカを3人で分けた。私はそんなにいらなかったのだが、大量にあったので40匹弱位もらい、残りを適当に二人で分けてもらったが、明らかに60匹ずつ以上は入っていたと思う。

 部長が最初「絶対釣れる!」と大きなことを言っていて、「本当に大丈夫か?」と思っていたが、想像以上に爆釣で、部長の信頼度もうなぎ上りになった。対馬先生も「こんなに釣れると思わなかった」と言うほどだ。

 今日の活動はここで終了。みんなと別れた私はチカを実家に持って行った。母に調理してもらい、チカのフライと刺身を作ってもらい妻も含めて3人で夕食。

チカのフライ
(スマホで撮影)


チカの刺身
(スマホで撮影)

 自分は魚があまり好きではないので、チカもほとんど食べた事は無いのだが、せっかくなので1匹食べてみた。全く生臭くなくてホクホクとしてタンパク。思ったよりずっと美味しい!4匹も食べた。妻や母も「美味しいねー」と言いながらそれぞれ10匹ずつ以上食べていたと思う。
 刺身の方も新鮮で美味しかった。以前食べたシシャモ寿司のネタのような感じ。やっぱ、新鮮なのは違うんだなぁ〜と感じた。