まぐろ祭り!!
2014.8.26
|
1か月半ほど前だっただろうか、妻が突然言い出した。
函館でまぐろ祭りと言うのがあるから行ってみない?
戸井産の生本マグロの食べ放題と言う企画があるらしく、行ってみたいというのだ。
ところがこれ、一人1万円!!二人で2万円!!!(100人限定)
1食に一人10000円などというのは我が家ではありえない金額だ。
「高すぎでしょ!」と答えたが、ちょうどそれをやる頃は妻の誕生日の近くだし、こんなこと、函館近郊にいなければ経験もできないだろうから、仕方なく、「いいよ」と答えた。
妻が予約を入れた。
そして当日を迎えた。
ホテルに入ると、会場に入れるまで少し時間があり、会場の外で待っていたが、やってくる人はみんなスーツだったり、女性は綺麗に着飾った人が多く、ラフな格好で来た我々はちょっと場違いな感じがした。
少し待って会場に入れる時間になった。
円卓があり、それぞれの人が座る席が指定されており、名前が書いてあった。
自分たちの席はCというテーブルだったが、席の確認よりも、横たわっていたまぐろに目が行き、とりあえず撮影。大きなマグロだ。 |
今日、みんなに食べられるマグロ |
どれくらいの重さのマグロなのか、あまり想像が出来ない。自分と同じくらいかな?と思いながら、妻に撮影してもらった。 |
マグロと記念撮影。 |
他の人たちも記念撮影していた。
さてさて、席に着こうかとCテーブルを見回したが、自分たちの名前が書かれた席が無い。あれれ?ちょっと惜しい名前の人はいるんだけどな〜。と思ったら、妻が「ここだよ」って。苗字も名前も合ってないじゃん! |
苗字も名前も違っていた私たちの席 |
とりあえず席に着き、あたりを見回すと、板前さんみたいな人たちがたくさんいた。この人たちがマグロを料理にしてくれるのだろうなと思った。 |
板前さん |
ホテルの支配人の挨拶から始まった。
今日のマグロ、122kgだって!自分より重いな。でも、お客さんは100人くらい。これだけ人がいれば、122kgのマグロもあっという間かな?と思った。
支配人のあいさつの後は、戸井の漁協の組合長さんの挨拶。自分たちのテーブルにいたおじさんだった。戸井のマグロは最近有名になって、ブランドになっている。船に水揚げしたあとの処理方法が優れていて、とても美味しく、値段も高いらしい。組合長の話だと、1kgで12000円〜15000円位だって!122kgだから、キロ12000円換算でも大体150万円。
これを約100人の人が1万円ずつ払っても100万円にしかならない。あれ?赤字でしょ!!
|
会場の様子 |
数々のお酒も飲み放題!マグロ以外の料理もたくさん並べられている。本当に採算が取れないでしょ。 |
お酒 |
組合長のお話が終わり、いよいよマグロの解体ショー。自分たちは一番いい席だったので、目の前でマグロの解体を見ることが出来た。 |
マグロの解体 |
最初の時は、この大きさのマグロならみんなであっという間に食べちゃうなと思ったのだが、取りだされた身を見てみると、かなりの大きさで、「これ、100人で食べ切れるの?」と感じた。 |
マグロから取り出された身の部分。でかい! |
解体されたマグロは次々に刺身や寿司にされていく。それを好きなだけ食べることが出来る。
自分はとりあえずマグロ以外の料理を見てみた。すると、豚の角煮とか、牛ヒレ肉のなんかとか、そんなものがあったので、思わず手が出てしまった。
妻が刺身を持ってきたので、もらって食べてみた。戸井産の生本マグロである。口に入れた瞬間、
「うまっ!」
びっくりするほと美味しい刺身だ!生本マグロの刺身は生まれてこの方数度食べたことがあるが、これは一番うまい!
普段ならこんな刺身、数切れで2000円とかする感じ。これが今日は食べ放題!一人1万円はかなり高いと思っていたが、すぐに元が取れそうだと感じた。 |
戸井産生本マグロの刺身 |
マグロは半分解体されていた。写真を撮ってみた。 |
半分解体されたマグロ |
刺身用のサクになったマグロもあった。隣にいたご夫婦はこのサクを1本全部刺身に切り分けてもらっていた。なんて贅沢な!!でも、そんなに食べられるのか?と思ったら、あっという間に食べていた。 |
サクになったマグロ |
板前さんがどんどん寿司や刺身を作っていく。 |
解体し、刺身や寿司を作る板前さん |
刺身を食べて感動したので、今度は寿司を食べてみることにした。これももちろん食べ放題!
赤身の寿司を作っている人と、トロを作っている人がいて、自分はもちろんトロをもらってみた。
トロの寿司を見た瞬間、これは絶対にうまいと思った。 |
中トロの寿司 |
一口食べた瞬間、「これはっ!」という味。こんなのすし屋で食べたら1カン2000円はするだろうというような寿司だ。5カンで元が取れるぜ。これ食べ放題。
もう完全に大トロっぽいのもたくさんあって、これももちろん食べ放題。見ただけでぐっとくる大トロだ。
|
大トロ
|
焼いたやつとか煮たやつとか、そういうマグロ料理もあるのかな?と思ったけど、やはり新鮮な戸井の生本マグロということで、刺身、寿司、鉄火丼だけだった。でもどれも食べ放題だから凄い。
妻は日本酒を飲んで感動していたが、自分は酒は飲めないのでウーロン茶やジュース。
1万円に酒代も入っているだろうから、そういう点で自分は不利だけど、刺身と寿司だけで元が取れるだけのすごい高級なマグロだった。
そうこうしているうちに抽選会がはじまった。あらかじめ、抽選番号を渡されていて、支配人や組合長がくじをひく。ほとんどすべての人に何かが当たる。私はじゃがいも、妻は缶のカクテル段ボール一箱。でもこれはハズレの方だ。電化製品など、数万円するようなものもたくさんあった。
抽選会の頃から隣にいたご夫婦と色々お話をした。このご夫婦は第1回のまぐろ祭りから今回まで6回中4回来ているそうだ。来なかった2回は用事などがあり残念ながら来られなかったという。彼らだけではなく、ほとんどの人がリピーターで、第1回からずっと参加している人もいるそうで、1万円と言う高い値段ではあるが、それ以上の価値をみんな感じているようだ。これはやっぱり「お値段以上」なんだろう。
また、これだけ美味しいマグロはある程度大きさが無いとダメなのだと教えてもらった。
抽選会も終わるとこのまぐろ祭りも終わりとなった。司会の女の人が最後締めて終了。あーおいしかった。
肝心のマグロは、実は半分くらいを残してステージから下げられた。みんなで好きなだけ食べたけど、半分くらいしか食べられなかったみたい。下げられたマグロはホテルの朝食とか、何か他の料理に使われるのだろう。
寿司や刺身が置いてあったところを見ると、まだ大量に余っていた。刺身の皿には3切れずつ入っているんだけど、この3切れだけで、ちょっとした和食屋さんで食べたら間違いなく1000円はするだろう。 |
余った刺身。これだけで3万円分あるかな? |
寿司もたくさん余っていた。赤身を食べても中トロの味がしていたお寿司。本当に最高だったんだけど、本当にマグロしかなく、脂がのりまくっているので食べ過ぎてちょっともたれた。
もし普段なら一切れ二切れの刺身でも「戸井の生本マグロだよ、凄いね〜」って大切に味わって食べると思うんだけど、それをバクバク食べてちょっともたれているなんて、贅沢なんだか、食べ方がもったいないような。 |
余った寿司 |
鉄火丼用の刺身と思われるものも相当余っていた。自分は鉄火丼、最初の方に食べたんだけど、赤身に見えてやっぱりトロの味だった。出来ることなら持って帰りたいくらい。 |
余った鉄火丼の刺身
|
やっぱり、1万円だけあって、お客さんに若い子達はいない。なのでおっさんやおばちゃんばかり。
中年以上なら食べる量だって、たいしたことないよね。なら122kgもマグロなんて半分も食べられないか。でも美味しいマグロであるためにはそれなりの大きさが無いとダメだと言っていたから。
何にしてもこのまぐろ祭り、凄いものだった。凄すぎた。1万円払って「ちょっとがっかりだったね」なんて事になるんじゃないかと思っていたが、1万円以上の価値がある。
そうはいってもやっぱり1万円。いくらお得と言っても、一人10,000円の食事をする身分ではない。今夜は特別、妻の誕生日が近いから。
毎年この時期に開催されているらしい。ということは、来年も妻の誕生日の近くだよね。またねだられるかな?年に1回なら、来年も「行っちゃおうか!」ってなりそうだったので、お隣のご夫婦に「また来年お会いしましょうね!」と言ってお別れした。
「ごきげんよう、さようなら」って言えば良かったかな??」
とても贅沢な夜だったが、何より妻が大満足してくれたので良かった。
|
|
|