北斗市の林道2本(スジグロチャバネセセリ)
2014.7.30


 今日は北斗市の林道に入ることにした。目的はそんなにないが、もしかしたら面白い蝶に出会えるかもしれない。また、北海道では絶滅状態に近いと思われるキタテハなんかを見つけられないかと思っていた。

 得意の水無の林道入り口の手前で車を止めてテクテク歩き蝶を探す。前回来た時にはコムラサキやシータテハ、クジャクチョウ祭りだったが、今日はそんなに見られない。なんかあんまり面白くないなぁ〜と思いながら林道を歩いた。

 この林道ではよく蛇が出るので、蛇に警戒しながら全く熊には警戒せずに歩いたが、今日は蛇も熊も出てこなかった。

 しかし、林道を歩いていると小さいセセリチョウを発見。コキマダラセセリかな?と思いながら観察すると、どうもスジグロチャバネセセリのようだった。さすが道南!と感じた。

 これまでならお盆の帰省等で函館に来るときに八雲あたりで撮影していたスジグロチャバネセセリだが、こうやってたまたま入った林道で出会えるなんて。道南ではそんなに大したことのない種類なんだなと思った。しかも数もけっこう多かった。ただし、林道の歩いた範囲内ではこのポイントだけで見られているようで、局地的傾向があるのかな?とも思った。

 7月に見られる蝶だとはあまり思っていなかったので、意外な収穫が嬉しかった。

スジグロチャバネセセリ

 今回この水無の林道に来たのは、エゾヒメシロチョウの夏型を撮影したいという事もあった。春には春型が観察できたので、きっと夏型もいるだろうと読んでいたのだが、結果からいうとエゾヒメシロチョウの夏型を見つけることは出来なかった。

 しょうがないので食草のクサフジを観察すると、どうもシロチョウ科の蝶の卵みたいなものを見つけた。おそらくエゾヒメシロチョウの卵であろうと思い撮影した。ただし、絶対とは言い切れないかも。

エゾヒメシロチョウの卵と思われる

 更に近くには小さなイモムシが。これはエゾヒメシロチョウの幼虫だろうか?

 ※帰宅後ネットなどで調べてみたが、いまだにわからない。

エゾヒメシロチョウの幼虫?????

 けっこう歩いて疲れた感じで車に戻ったのだが、もう一本確認しておきたい林道があった。数日前、部長のY君がヒオドシチョウを撮影した林道。道南でヒオドシチョウはかなり珍しいと考えられ、実際自分が高校時代も一度も見たことが無い蝶であった。

 ただ、疲れていたので車で林道をゆっくりと流しながらヒオドシチョウを探すという、横着な作戦に出てしまった。そんな感じじゃヒオドシチョウを見つけられるはずもなく、また、林道の一番奥まで行って引き返してくる間、一度も車から降りなかった。カメラは運転席の窓を開けて撮影する感じ。暑かったのでばてたのかも。

 当然ヒオドシチョウは見つけられなかったが、数種類の蝶を見ながら林道を1往復し、今日の調査は終了となった。

オオウラギンスジヒョウモン(運転席から)


シータテハ(一瞬キタテハかと思った)