オオモンシロの幼虫探し
2014.6.17

 今日は普通の日だったが、生物部の活動として放課後に対馬先生、部長と私の三人でオオモンシロチョウの幼虫探しに出かけた。

 2年ほど前、オオモンシロチョウの幼虫が大森浜にたくさんいたというので、それが今でもいるかどうかの確認。

 最近、オオモンシロチョウはその数が少なくなってきているようにも感じる。

 1995年くらいに北海道で初めて確認されてから、あっという間に全道に広がって行ったオオモンシロチョウ。そのせいかどうか定かではないが、モンシロチョウは少なくなっていた。しかし、ここ数年はモンシロチョウがまだだんだん増えてきてオオモンシロチョウが少なくなっているような気もして、自然界の微妙なバランスというか、生態系が元の状態に戻ろうとしているのか。
 外来種であるオオモンシロチョウは同時に害虫でもある。しかし、北海道においてあまり大々的に駆除しているという話も聞かない。

 とりあえず大森浜に行き、浜辺に自生している食草(オニハマダイコン)に卵か幼虫が付いているかどうか調べることにした。
 

大森浜に到着

 とりあえず浜辺に降りて、食草を探してみたら、オニハマダイコンはすぐに見つかった。

大森浜の浜辺に降りる対馬先生と部長


オニハマダイコン

 もしオオモンシロチョウの卵があれば、黄色い卵塊であるはず。葉っぱを裏返しながら探したが見つからなかった。幼虫がいたとしてもごっちゃりたくさんくっついているはず。でも、食草はたくさんあるけど見つからなかった。


 この大森浜は昭和9年の函館大火の時に大勢の人が亡くなった場所である。火の海を逃れて海に入り、そのまま溺れ死んでしまったのだろうか。海は少し行くと深くなっているらしい。

 オオモンシロチョウの卵や幼虫を探しながら、面白い石探しが始まった。
 対馬先生と部長、面白い石を探して歩く。

 自分にはまだちょっと石の良さがわからないので対馬先生に、「この石を拾って持ち帰り、いったいどうするのか?」と尋ねた。

 すると、対馬先生は、これらの石を持ち帰り、皿のようなものに入れてテーブルに飾ると言った。何でわざわざテーブルに飾るのか?
 ちょっと信じられなかったが、この石を見ていると、おかずに見えてくるらしい・・・。だから、石を見ながらご飯を食べると。

 おかしくて仕方なかった。

 部長は、それなら焼肉の写真を見ながらご飯を食べるのと同じ感じ?と対馬先生に聞いていたが、ちょっとそれとは違うらしい。やっぱり印刷された写真より、実物の石の方が食欲が湧くらしい。

 どっちにしても、石を見ておかずにするという、それだけでもう自分の常識からは外れていて、おかしくて笑ってしまった。赤っぽい石が特に食欲をそそるらしい。

今晩のおかず??

 大森浜は砂浜なので、そんなにたくさんは石が落ちていなかったが、たくさんの昆布が打ち上げられていた。これは持ち帰ったらダメらしい。

 結局オオモンシロチョウの卵か幼虫は見つけることが出来なかった。

 ただ、今日は仕事で五稜郭に行った時、今年初めてエゾシロチョウを見ることが出来た。最近ずっと天気が悪い日が続いているが、そろそろ回復してほしい。

函館山