釣り三昧な?一日
2014.5.15 |
今日は職場は休みだった(開校記念日)
で、前日に生物部の部員達で集合し、今日の予定を話し合った。ただ、天気はあまり良くない予報だったので、山に行って蝶の観察をするには条件が悪そうだった。そこで、本日の活動としては海釣りをしてみようという事になった。
10時に私が家を出発して部員達と海に行く予定を立てていたが、その前に対馬先生が船で釣りに行こうと誘ってくれた。
この船で海釣りは生物部の活動とは別物である。
早朝4時半に対馬先生のお宅に行くと、すでに車に船がつながれて置いてあった。
車で船をけん引して住吉漁港に向かい、そこから船を降ろして海に出る。
高校生か大学生のころも一度対馬先生の船で釣りに行ったことがある。その時は小さな船で、江差あたりから海に出たのだが、船に酔ってしまった記憶がある。その時に比べて今回の船は大きくなっていた。 |
漁港に船を降ろしたところ |
波は全然なくて船酔いはしないだろうなと思った。早朝だったが気温もそれほど低くなく、期待を込めて出航した。
港の中はゆっくりと進んだ。 |
出航!奥の山は函館山(立待岬あたり) |
港を出ると船のスピードはアップして釣りポイントに向かった。スピードが出て風を浴びるとちょっと寒い感じもしたが、震えるほどでもなく気持ちよかった。
最初のポイントに到着。しかし、自分は船で釣りをしたことがほとんどないので、やりかたを対馬先生から聞いた。
水深が30m位あって、仕掛けを底まで落とし、底に付いたら竿を少し上げ下げして仕掛けが海の底でトントンなるような感じで魚を誘うらしい。
言われた通りトントンやっているとアタリらしきものが来た。でもその後どうしていいかわからず逃げられた。
アタリが来たら少しそのままにして、魚によく餌を食べさせてから竿をぐいっと上げて釣り上げるんだと教えてもらった。
それから少ししてまたアタリが来た。今度は言われた通りやってみたら見事にカレイが釣れた。やったぁ〜!! |
カレイを釣り上げて喜ぶ私 |
このカレイはマコガレイというらしい。高級魚なんだって。とりあえず1匹釣れたので、自分の中では大満足。対馬先生はまだ釣れていない。
ここからアタリが来なくなってきたので場所を移動した。
場所を移動するときに手で船のイカリを上げるのだが、ちょっとそれが大変だった。
次の場所に移動。そして何か所か移動した。その間に対馬先生にもアタリが来て、自分が釣ったカレイよりひとまわりかふたまわり位大きなカレイを釣り上げた。
対馬先生は更に小さなカジカと、ホヤのような気持ち悪い変なものを釣っていた。 |
函館山をバックに釣りをする私 |
函館山の裏側に回ったりしながら釣りをしてみたが、全然アタリも来なくなってしまい、船の釣りはここで諦めることにした。風や波もあまり無く、快適に釣りができたし、カレイも釣れたので自分としては満足したけど対馬先生にしたらもうちょっと釣れるはずだと思っていたらしい。
帰りに漁港まで戻る間、船を操縦させてもらった。自分は船の免許はないんだけど、漁港の外であれば、免許を持っている人がいれば無免許で運転しても良いという法律らしい。前進するアクセルはレバーになっていて、左右に曲がるときには車と同じようなハンドル。右や左にスラロームのように曲がったりしてとても楽しかった。一瞬自分も船が欲しくなったけど、そんなに釣りにもいかないし、何より、けん引する車や漁港の使用料をはじめ、維持費がかなりかかるらしい。船自体を買う値段や免許を取るのにかかるお金なども合わせると車をもう一台保有する位の感じになりそうだ。宝くじが当たったら考えよう。 |
船の操縦、初体験(函館山をバックに) |
漁港の外で船の操縦を対馬先生に代わり、また車に船をくっつけて対馬先生の自宅に戻った。釣れた2匹のカレイは対馬先生の自宅のガレージで頭を外したりして、2匹とももらって帰ってきた。
私が自宅に戻ったのが9時ころ。1時間ほど休憩して今度は生物部で釣りに行く活動に移った。今日の活動は北斗市在住の部員3人と私。当別と言う所にある漁港に向かった。
このために私は投げ釣り用の竿を3000円で購入していた。1年生のMさん、I君、部長のY君共に自宅にある竿を持参していた。私1本、Mさん1本、部長3本、I君はなんど4本も竿を持参。合計9本の竿で魚を狙った。
特に気合が入っていたのは1年生のI君、今日の夕食のおかずを持って帰らなければならないと。
釣り場に到着して仕掛けを装着、さっそく餌を付けて釣り開始!しかし、一番気合の入っていたI君、えいっ!と仕掛けを投げた瞬間に変な音が!見るとリールの糸がぐちゃぐちゃに絡まっている!!
ありゃぁ〜、やっちゃってるよ!と思い、手助けに行ったが、もうこれでもか!ってくらい糸が絡まっていてどうしようもない。仕方ないので絡まった糸を切って、仕掛けを付け直した。
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リールに絡まった糸を切り、仕掛けを付け直しているI君 |
仕掛けを付け直して仕切り直し。今度こそ!!と竿を振り仕掛けを投げた。 |
投げた瞬間のI君 |
えいっ!っとI君が竿を振った瞬間、ブチッ!という大きな音が。そして糸から仕掛けが切れて、おもりと仕掛けだけがビューッっと飛んで行ってしまった。もうこの時点で可笑しくてしょうがなく、大笑いしてしまった。
I君にとっては笑い事ではない。せっかく仕掛けをつけて、釣り始めようと思ったのに仕掛けだけが飛んで行ってしまったのだから。しょうがなく仕掛けを付け直して、餌を付けて3度目の正直。
エイッ!と投げたのだが、さっきと同じ、ぶちっ!と言う音とともにまた仕掛けだけが吹っ飛んでいってしまった。もう可笑しくて可笑しくて息ができない位笑った。
I君は全然釣りが始められない。見かねて部長がI君の竿を見に行き、何かアドバイスしていた。ここらへん、さすが部長だなと思った。
私は、「今度仕掛けを付けて投げるときは、まず優しくフワッと、糸が切れないようにやってみろ」と言った。
部長の適切なアドバイスのせいか、4回目にしてようやく普通通り投げることが出来てI君の釣りが始まった。 |
アドバイスしている部長(手前) |
Mさんは海釣り初体験。さすがに餌のイソメを付けるのは出来なさそうなので屈強な男子連中が優しくMさんの仕掛けを作ってあげていた。投げるのも初体験なので、1からやりかたを教え、何度か目で上手に投げていた。 |
3人で仕掛けを作っている様子 |
これでみんな釣り開始。しかし、全然アタリが来ない。風が強くなってきてちょっと寒い感じ。投げた仕掛けを時々確認するが餌を取られた感じもない。付近で釣りをしている人が二人いたが、その人たちも釣れていないようだ。
部長は向こう側にあるテトラポットで穴釣りをしたいと言ったが、落ちたら大変なので、防波堤に行ってもいいけど、テトラポットには乗るなと指示をした。Mさんも釣れなくて暇そうにしていたので「一緒に行って来たら」と言ったら部長に付いて行った。 |
防波堤を歩く部長とMさん |
部長とMさんを見ていると、二人で散歩しているようにしか見えない。竿を持って行ったのに全然釣ろうとしていない。そして、すぐに帰ってきた。どうしたのか聞いてみると、「干潮でテトラポットの所に海の水が来ていない」という事で、何もせず帰ってきた。
自分は風の強さで寒くなってきたので、一旦車に戻って一休み。休憩後釣り場に戻ってみたらちょっと潮が満ちてきていた。
アタリは全然ないし、風が吹いて寒いし、しょうがないので汽車でも撮ってみた。 |
津軽海峡を通る汽車なのかな?? |
もう午後の2時すぎになっており、竿を9本出しているのに全くアタリもない。寒いし風も強いし、「もう諦めて帰ろう」と言ったのだが、I君だけは「まだまだここからだ!」という感じでやる気満々。それもそのはず、今日の夕食のおかずを確保しなければという気持ちが強いのだ。
「もうスーパーで魚買ってあげるからさ、それを「釣れたよ」って持って行けばいいっしょ」って言ったのだが、そういう不正行為は許せないらしい。でももう私は寒くて限界。
とりあえず諦めて片付けよう!と言い、みんなで竿を片付け。その時、I君も片付けようとリールを巻いて仕掛けを上げてみたら「あれっ!」何か釣れてる!!
見てみると、アブラコが釣れていた。20cm位だろうか。最後の最後で1匹釣れた。しかも一番気合が入っていたI君が釣ったので嬉しかった。I君も喜んでいたけど、この1匹を家族5人分の夕食のおかずにするには足りないと言っていた。そりゃそうだ! |
最後の最後で釣れたアブラコ。嬉しそうなI君 |
私はもう限界だったが、I君はまだまだ物足りないらしく、この後解散したら上磯の漁港で一人で釣りをすると言う。夕食のおかず確保に必死だ。
風がかなり強くなっており、波も立っている。なので、「一度家に帰ってから考えろ」というと、「いったん家に帰って仕切り直します」と言っていた。本気で帰りにスーパーに寄って魚を買ってあげようかと思った。
今日は早朝から夕方前まで釣り三昧の一日だった。その割に自分で釣ったのはカレイ1匹だけだった。特に部活動での釣りでは4時間頑張って自分にはアタリがひとつも無く散々だったし寒かったが、今日の主役はI君だなと思った。釣りに対する情熱が凄い。これから色々研究していけばきっとたくさん魚を釣れる釣り人になれるだろう。
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