はこだて検定上級合格者の集い
2015.3.13

 昨年受験したはこだて検定。初めての受験にも関わらず、初級と上級の両方ともに合格することが出来た。この結果は出来過ぎではあるが、はこだて検定では上級合格者の集いというものが年に1度ある。

 はこだて検定の上級試験に合格したことがる人だけが参加できるというこの会、まだ試験勉強を頑張っていた昨年のうちから対馬先生からこの会のことを聞いていた。

 「たった2000円で飲み放題食べ放題なんだぞ!」と。

 へぇ〜・・・ 位にしか思っていなかった。だってまさか合格すると思っていなかったから。

 そんな事もありながら試験を受けて合格し、今回の上級合格者のつどいに対馬先生と参加することになった。

 以前も書いたかもしれないが、はこだて検定は昨年の11月の試験で第9回を迎えた。初級と上級があり、上級は第2回目から行われるようになった。

 初級はすべて4択で100点満点中70点で合格。
 上級は4択試験の中に筆記試験も混じり、100点満点中80点で合格だ。

 これまで初級は1400人位合格しているらしいが、上級の合格者はなんとたったの70人!
 初受験でその上級合格者の一人になれたのだから、出来過ぎと言うか、ちょっと恐縮と言うか、反対に鼻高々というか。

 今日の会は函館駅前のロワジールホテルで5時半からという事だったので、4時55分に対馬先生が奥様と自宅に迎えに来てくれてホテルに向かった。

 ちょっと早めに到着したので対馬先生が「駅の中のイカすホールで何か催し物をやっているかもしれないから見に行こう」と言い、駅に向かった。

 中国語が飛び交う駅に入り、2階にあるイカすホールに向かったが、なんど5時で終了していた。笑った。

 しょうがないので駅のお土産屋さんを少し見学。何も買わずに時間を潰し、ロワジールホテルに向かった。

ロワジールホテル入り口にあった案内

  会場に到着すると、2000円を支払い、ネームプレートみたいのを渡されて中に入った。この中には上級に合格した人ばかりがいるんだなと思うと、ちょっとワクワク。一体どんな人達なんだろう?
 うわっ、オッサンばっかじゃん!まぁ自分もそのオッサンの中の一人なんだけど、参加者20人のうち、ほとんどがオッサンだった。別に若い女の子との出会いを期待していたわけではないからいいんだけど、もっと女性や若い人たちが参加できる(合格できる)といいなぁと感じた。

 5時半になり会が始まった。主催者の函館商工会議所の方などの挨拶があり、カンパイをして会が始まった。

主催者の挨拶

 対馬先生は食べ飲み放題だと言っていた。確かに飲み物は好きなだけ飲めそうだが、料理は違った。食べ放題ではなく、テーブルごとに色々な料理が運ばれてきて、取り分けて食べる感じ。でも、食べ盛りを過ぎたオッサン達がほとんどなので、あまり食べない。だから運ばれてきた料理も余るので、実質食べ放題みたいなもんだ。

 チャーハン、あんかけ焼きそば、チキンの焼いたやつなど、たくさんの料理が出てきたし、デザートも出てきてたくさん食べることが出来た。

北条さんと記念撮影

 上の写真のオジサンは北条さんと言う人だ。これまで2回も上級試験に合格しているエキスパートで、はこだて検定上級合格者の会と言うものを去年立ち上げて、受験者にアドバイスをしたり、この検定を広くアピールして受験者を増やす活動をしている。

 いわゆるご当地検定と言うのは全国にたくさんあるのだが、多くは3回程度で廃止になってしまっているという。検定自体の魅力を高め、認知度を高め、受験者を保つという事がはこだて検定にも求められているということで、積極的に活動している北条さんには頭が下がる。

 さらにこの北条さん、自分と同じ高校の同窓生であり、先輩と言うわけだ。そんな関係もありすでに顔見知りにはなっている。話が面白く声が渋い。そして完全な函館弁。

登壇

 そうこうしているうちに、今年初めて上級試験に合格した人が登壇させられた。実際何人いるのかはわからないけど、会に参加していた人の中では自分も含めて5人だった。

 受験したきっかけや、何回目で合格したかなど、人それぞれで面白い。それぞれの人の経歴も面白かった。

 中には日銀の支店長だかで、今は東京にいて、函館観光大使になっていて、これまで受けた様々な試験の中で落ちたことがあるのはアメリカのどこだかの大学の博士号の試験とはこだて検定上級試験だけだと言っていた人もいた。前回の試験で落ちたので悔しくてリベンジし、合格したと嬉しそうに言っていた。
 はこだて検定上級試験のレベルの高さがわかるエピソードだ。

 また、第2回から始まった上級検定、今回の9回目まで全部合格しているという最強の人もいた。
 自分も呼ばれて一言挨拶。一言と言われながらもなんか嬉しくてペラペラ喋っていたら対馬先生に「巻き」が入ったので、もっと喋りたかったけどやめた。
 主に、自分がこの検定に参加して感じたことを話した。

 約2時間、色々な人とお喋りしたりしてとても楽しい時間を過ごすことが出来て嬉しかった。来年も参加したい。このつどいは一度上級に合格すれば何度でも参加できるのだが、自分は今年の試験も受験して合格して参加したい。

(はこだて検定は何度でも受験できる。合格した回数が合格カードに記載される。一度受験すれば再受験で落ちたとしても過去の合格がはく奪されることは無い。)

 会の終了後、北条さんから「ホテルの13階のバーでちょっとお喋りでもしよう」と誘われて、対馬先生と行くことにした。
 北条さんだけではなく、たくさんの人たちが集まっていた。

ロワジールホテルの13回のバー

 12人の人たちが集まっていた。函館の話や検定の話など、多くの話題で盛り上がっていたが、さすがに全員上級合格者である。話がマニアックすぎて自分にはほとんど何の話かわからなかった。
 「わけわかんねー!」というのが感想・・・。

 まぁ、この人たちは長年函館について研究したり勉強したりしている人たちだから、去年の4月に函館に戻ってきてテキストだけで勉強してたまたま受かった自分とは深さが違うのだ。
 自分もこの先、色々な面で勉強したりこういう人たちと交流を持って深めていきたいと思ったので、顔だけでも覚えてもらえればいいなと感じた。

マニアックな函館の話題で盛り上がる上級合格者達

 マニアックな話が頂点に達したのは、下の画像の時だ。バーの壁にプロジェクションマッピングのような感じでレンガの壁が現れたときだ。

 函館の歴史的な建造物の中には旧金森倉庫や高龍寺の塀などレンガ造りのものがあり、レンガの積み方によってフランス積み、イギリス積みなどがある。この画像のレンガの積み方はイギリス積みでもフランス積みでも無いのだが、上級合格者たちはこの画像を見たとたん、レンガの積み方の話題になっていた。
 バーにお酒を飲みに来て、プロジェクションマッピングを見てレンガの積み方を語るのは我々くらいしかいないなと思った。

プロジェクションマッピングで写されたレンガの塀
この積み方は長手積み

 対馬先生とはこのあと五稜郭方面に行って2次会と言う予定だったので、盛り上がっている最中だったが退席することにした。

 一緒に参加していた歯医者さんの上級合格者の方もこのあと五稜郭で慰労会があるというので、3人で五稜郭に向かった。

 自分と対馬先生はどこかの店に入ろうとした。対馬先生は新規開拓をしたかったようで、いろんな店のドアを開けたのだが、今日は金曜日で混んでおり、なかなか入れなかった。
 そこで、まずはいつも行っている店に入ることにした。

対馬先生と乾杯
自分はおでこに合格カードを張り付けているのだが、ちょっと見にくくなってしまった

 ここのお店では昨年の生物部OB忘年会でも利用したが、働いている人の中に、自分と同じ小学校・中学校の人が2人いる。自分からすれば後輩という事になる。もちろん、同時期に通っていたわけではなく、年齢はかなり違うが、後輩とわかると何故か親近感が増すというか。近所の店の事とか、いろんな共通の話題もあるし、楽しいひと時を過ごすことが出来た。

後輩と記念撮影(掲載許可済み)

 この後輩と楽しく話していたのだが、対馬先生が「もう出るぞ」と言い出した。多分まだ1時間位しかたってないのに。対馬先生お気に入りのYさんがいなかったからだろうか?

 会計を済ませて店を出て、どうするのかなと思ったらもう一軒行くと。しかもやはり新規開拓したいらしく、適当に店に入ってみようと言う。今日はそれが目的なのかも。

 何件か店に入ってみたが、やはり混んでいる。「もう帰ろうか?」と言ったが、対馬先生は「絶対に帰らない!」と強い口調で新しい店を探そうとしている。

 そんな感じで店を探しているうち、良い店を見つけた。混んでない店だ。
 混んでないというより、お客さんが誰もいない。
 対馬先生がドアを開け、自分は後ろから様子を伺ってみた。

 対馬先生が「やってますか〜?」と聞くと、店には二人の女性が座っており、

 「やってますけど〜・・・」って。

 普通なら「やってますよー、どうぞ入ってください!」とかって歓迎して迎えられそうなもんだが、
 「やってますけど〜・・・(なんか用でもあるんですか?)」って感じなのである。

 でもやってるんなら入ってみるかということで、店に入った。

 なんでそんな感じで「やってますけど〜・・・」的な言い方だったのか聞いてみると、
 飛び込みで入ってくるお客さんなんてほとんどいなかったのでびっくりしたらしい。
 だいたいは、常連さんが連れてきた人が新しいお客さんになって広がって行くらしく、自分たちのように飛び込みで入る人はいないんだって。

 でも、自分にしたら他にお客さんがいなかったので静かにしゃべれるし、働いている女性二人と言うのも、実は親子だという事がわかった。お母さんと娘だけでやっている店なんだって。

 対馬先生が言うには、お母さんの方は「友近に似ている」と。

 娘さんは人見知りのようで、自分たちのことが怖いのか自分たちのテーブルには近寄ってこない。カウンターの中からいくらか話をした。お菓子作りが趣味だと言っていた。
 感じもいい店だし、他にお客さんがいなかったからと言うのもあるけど落ち着いていて自分は好きな感じだった。また行ってなんとか娘さんの心を開いてみたいなと思った。

 ここの店には1時間ほど滞在。
 
 今日は上級合格者のつどいに参加できて気分が良かったのか、ウイスキーなるものを飲んでしまった。朝ドラのマッサンを見ているせいもあるのか。ウイスキーなんてほとんど飲んだことが無かったので、具合が悪くなった。

 お迎え(妻)を呼んで、対馬先生宅に送った後自分たちも帰宅。途中、本当に具合が悪くなってきて吐きそうになったがなんとかこらえた。危なかった・・・。もうウイスキーは飲まない!