ゼフの卵採りとビーチグラス
2015.1.24
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今日は対馬先生と二人でミドリシジミ類の卵採りに行くことにした。10時半に対馬先生を迎えに行き、そのまま戸井方面に向かった。
適当な林道を見つけ、車を止めて歩く。道路脇に生えているミズナラの木からミドリシジミ類の卵を探すのだ。
実は、今年に入ってから、2回ほど対馬先生とゼフの卵採りに行った。あまり成果が無く、自分はひとつも見つけられていないので、今日はひとつでもいいから見つけたいなと思っていた。 |
林道を歩く対馬先生 |
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小さな川を渡る |
ミズナラの木はそこらへんに生えているが、この林道ではブナの木も見られた。ブナは北海道では主に渡島半島に生えていて、ブナの北限は渡島半島の黒松内と言う所らしい。ブナはフジミドリシジミの食樹ではあるが、今日はブナでの卵探しはしなかった。 |
ブナの芽 |
卵がありそうなミズナラの木を探し、休眠芽と呼ばれる枝の先っちょ付近に産み付けられている卵を探した。最初は見つけられなかったが、数本目の木の枝を見た時に一つ目の休眠芽の所でいきなり卵発見!しかも2つ付いていた。
対馬先生に「あったよ!」と言い、確認してもらうと、アイノミドリシジミの卵のようだと言われた。ようやく自分で発見できてうれしかった。でも自分としては欲しくない。対馬先生に持って行ってもらおうと思っていたのだが、「自分で飼育してみないとダメだ!ポケットにしまっておけ」と言われた。
「いらないんだけどなぁ〜」と思いつつ、春先までの保管方法や、孵化した後の飼育方法などを聞きながら見つけた卵をダウンのポッケにしまった。
その後、対馬先生2個、自分1個、全部で5個の卵を見つけた。自分は見つけられればそれでいいと思っていたが、対馬先生は20〜30個を目標にしていたらしく、目標には全然届かなかった。 |
アイノミドリシジミの卵? |
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ジョウザンミドリシジミの卵? |
雪の上に変な虫がいた。黒くてカゲロウの幼虫に形が似ているが、何の虫だか全然わからない。写真だけ撮影。 |
黒い虫 |
函館の戸井方面は太平洋側という事ができる感じなのだが、驚いたことに雪が全然なかった。自分が住んでいる北斗市は日本海側という事になるんだと思うが、けっこう雪が積もっている。そんなに距離が違うわけでもなく、そんなにさえぎる山があるわけでもないのに、こんなに積雪状況が違うなんてすごいと思った。こっち方面に住んだら雪かきも少なくて済みそう。 |
雪が無い戸井地区 |
林道をふたつ走って卵を探したが成果は乏しく、もう帰ることにした。帰る途中、函館検定にもよく登場する志海苔館というのがあり、自分は一度も見たことが無いのでちょっと寄り道して見学することにした。
函館は昔、宇須岸と呼ばれていて、その頃には道南地区に12の和人の館があった。館と言うのは当時の豪族の居城みたいなもので、松前城のような立派なお城があったわけではないと思うが、敵の襲来に対して防御したりする土塁や堀があったりしたようだ。その遺構という事になるんだろうが、この志海苔館は史跡に指定されている。
1500年前後の時代、この辺の和人とアイヌは数回の戦争をしている。有名なのはコシャマインの戦いやシャクシャインの戦い。
特に1457年のコシャマインの戦いでは、この志海苔が戦いのきっかけになっている。志海苔の和人の鍛冶屋がアイヌを刺殺し、それに怒ったアイヌが和人を攻めて、道南の和人12の館のうち、2つの館以外がアイヌに負けた。
その後に起こったアイヌの蜂起でも宇須岸(函館)、志海苔、与倉前の3つの館は敗れた。
そんな歴史を持つ志海苔館。函館検定で勉強したが、実際に見学できたのでよかった。
四陵郭よりは大きいなと言う印象を持ったが、土塁の中は更地になっていて、なんだかよくわからなかった。
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志海苔館 |
なんだかよくわからなくても、実際に見るのとテキストで勉強するだけとは大違い。来てよかった。それに、函館山方面を望む景色がとても綺麗だった。 |
志海苔館から函館山方面を望む |
さて、そろそろ帰ろうかという事になったのだが、帰りの車の中で、ビーチグラスというものの話を対馬先生にしてみた。
去年の生物部の活動などで、アサギマダラを探しに海岸にいった時、砂浜でたくさんの面白い石を拾ったりしたのだが、部長がビーチグラスをひとつ拾った。これは、元々は瓶などのガラスだったものが、割れたり波にもまれたり、削られたりしてとても綺麗な曇りガラスのような感じになったものである。
去年、部長からこれをもらい、今は自分の職場の机の上に置いて時々眺めている。
対馬先生は面白い石をたくさん集めているが、自分はこの綺麗なビーチグラスをたくさん集めたいという話をした。
「それならちょうど今海岸線を走っているし、ちょっと見に行こう」という事になり、車を止めてビーチグラス探しをすることにした。 |
ビーチグラスを探す私 |
もともとは瓶とかのガラスだったという事は、誰かが捨てたゴミである。その瓶が割れて綺麗になって砂浜などに打ち上げられる。と、いう事は、びーつグラスを探したければ人がたくさん利用してごみなどをポイ捨てしているような所の方がいいのかもしれない。誰も来ない砂浜などには少ないんだと思う。
自分たちが探した場所は昆布採りなどをする場所のようで、多分昔から人が利用していると思う。たくさんのゴミも見られた。そんな場所だから、ビーチグラスはすぐに見つけることが出来た。しかもけっこうたくさん。
綺麗なビーチグラスを拾って手に持っていたが、たくさんになったのでポッケにしまおうかと思った。そして「あぁそう言えば、さっき採った卵をポッケに入れていたなと思い確認すると、なんと卵が二つ付いていたミズナラの芽が無い!どうやらどっかで落としてしまったようだ。しまった〜・・・。
ちょっと残念だったが、落としちゃったものはもうしょうがない。小さな木の枝だから、探そうにも見つけられる可能性はほぼ0。諦めるしかない。
でもビーチグラスをたくさん見つけることが出来たのは嬉しく、本当はもっとたくさん見つけたい。
もともと、割れたガラスだし、ゴミ拾いという考え方もできる。これからたくさん集めて何かに使おうと思っている。 |
ビーチグラス |
今日拾ったビーチグラス
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