栗拾いと豚汁(勝軍山)
2014.10.12
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今年度の生物部、外での活動ももう最後になるかもね、なんて対馬先生と話していたのだが、今日は最後の勝軍山にアサギマダラ探しに行くことになった。前回の時、対馬先生はたくさんの栗を拾っていたが、まだ物足りないらしく「また栗を拾う」なんて言っていた。そういう自分も「栗が拾えるなら持って帰りたいな」と思っていた。数日前に妻が栗を買ってきて食べたのだが、これがけっこう美味しかったので。
更に対馬先生は、「今回は勝軍山で鍋をしよう」と数日前に言っていた。山で鍋って一体何?と思ったのだが、どうやら豚汁みたいものを作ってみんなで食べようという事だった。
今年度最後の外の活動になるかもしれない。また、豚汁という事もあるのかないのかわからないが、久しぶりに副部長のI君も参加。部員全員での活動となった。(副部長が最後に参加したのはGWの焼肉の時・・・)
天気最高状態で松前に向かったが、自分としてはアサギマダラというより栗拾いの方がちょっと楽しみ。部員全員+顧問二人の平成26年度生物部フルメンバーでの活動も楽しみだった。 |
松前に向かう車中にて
対馬先生パジェロ7人乗り
Mさんは「恥ずかしい」と顔出しNG
奥にいるのが幻の部員副部長! |
天気が良くて風もない、海では鮭釣りの人たち。最高の休日って感じ。車内では函館検定の問題を出してもらったりしながら楽しく時間を過ごしていた。 |
函館山と矢不来のボーズ
(2014.6.29の活動記録にて説明済み) |
松前の勝軍山に到着。今年6回目位だろうか?Mさんは初めての勝軍山だ。天候も条件も最高だったが、アサギマダラの姿は無し。これまでの感じから「いる可能性は少ないかな」と思っていたので、それほど残念でもなかった。みんなで記念撮影をした。(対馬先生のカメラで) |
勝軍山に来たメンバー |
自分は今日のメインは栗ひろいだと思っていた。最初、対馬先生と部長、副部長が栗拾いに行き自分と1年生部員はアサギマダラが来るのを待った。
少しして対馬先生組が戻ってきた。「全部拾われまくってほとんど残ってない!」と。
そういえば前回ここに来て対馬先生がたくさん栗を拾っていた時、地元のおじさんもたくさん栗を拾っていて「明日も来る」というような事を言っていた。きっと全部拾っていっちゃったんだろう。がっかり・・・。
でも対馬先生、「他にも栗の木がある場所を数か所知っている」ということで、一緒に探しに行った。そこでもほとんど栗は拾われていたが、人が入りにくいような草薮などで、少し栗が採れた。ただ、大きさは小さめ。
そんな感じで数か所栗探しをして、それでも40個か50個位栗を拾うことが出来た。 |
栗(対馬先生撮影) |
そんなこんなでアサギマダラも見られないし、栗もあまり無かったし、そろそろ豚汁のような鍋でも作ろうかという事になった。自分と対馬先生、1年生部員の二人が勝軍山入り口近くの広場のような所で豚汁つくりをすることになった。3年生部員は山でアサギマダラ待ち。 |
豚汁作りの準備開始! |
海を見ると、うっすらだけど岩木山が見えていた。これまで勝軍山に来て、帰り道で何度か岩木山を見ることが出来ていた。北海道から岩手の山が見えるなんてすごいと思っていたのだが、なかなか撮影のチャンスも無くて。本当にうっすらだけど、今日は撮影することが出来た。
追記:岩木山は岩手じゃなく青森の山だそうでう。知らなかった・・・。 |
海の向こう岩木山
(よーく見ないとわかりません) |
ガスコンロを使い、豚肉を炒め、ゴボウを炒め、水を入れて煮立たせる。しかし、少し風もあったせいか、ガスコンロの火もボーボー言うし、なかなか沸騰しない。たくさん作るので水もかなり入れたが、小さいガスコンロでは火力が足りないのだろうか?
3年生部員には30分程度で戻ってくるように言っていたのだが、結局鍋が沸騰する前に戻ってきてしまった。ここで今度は1年生部員が山に入りアサギマダラ捜索。
鍋の中のお湯の沸騰待ちの時間が結構長く、暇を持て余しながらいろいろしていた。そのうち1年生部員も戻ってきて、結局今日もアサギマダラの目撃は0で終わってしまった。
鍋のお湯も暖かくなってきて、そろそろ沸騰しそうかな?湯気も出てきたなと思いながら、ちょっと暇を持て余していると、対馬先生が、「逆立ちできるか?」と言うような事を言いだした。
逆立ちなんて、小学校の時とかしたことあるかもしれないけど、絶対に出来ない自信がある。対馬先生は若い頃器械体操をやっていたそうで、自信満々。そう言えば自分が高校生の時、高校の教室でバク宙をして見せてくれたことを思い出した。
その時は、胸ポケットに入っていたいろんなものをぶちまけて、笑った思い出がある。
それから20年以上の歳月が流れたが、さすがに対馬先生は綺麗に逆立ちしていた。ちょうど今、中国で体操の世界選手権みたいのをやっていて、自分もテレビで見ていたので挑戦してみたくなった。できないのはわかっているけど、どんなもんかな?と思って。
部長に「今日の活動報告に出すから俺のカメラで写真撮って」と頼んで、対馬先生と一緒に逆立ちをしてみることにした。 |
逆立ち(部長撮影) |
対馬先生は綺麗にピーンと逆立ちしている。対して自分はどこもピーンとしておらず、完全に重力に負けている。手も曲がっているし足も曲がっているし。この写真では静止しているように見えるが、自分は止まることなく背中から落ちた。部長が撮影してくれたこの写真を見た感想「なんじゃこりゃ!」
何回か逆立ちに挑戦したが、全然できない。まぁ出来るとは思っていなかったんだけど、ひっくり返るとけっこう痛いので、だんだん怖くなってきて臆病な感じになってしまい、ただでさえ出来ないのにビビってしまってはどうしようもない。4回くらい挑戦して諦めた。
ようやく鍋も沸騰直前になり、あくを取ったり他の野菜を入れたりしながらも、まだまだ完成への道のりは長そうだ。 |
あくを取る対馬先生と見守る副部長、Mさん |
まだまだ時間がありそうなので、部長に「相撲を取ろう」と誘った。部長は嫌がっていたけどしぶしぶ自分と相撲を取ることにした。体重的には絶対に自分の方が有利。だけど、若さのバネにはかなわないかな?まぁ勝てるかな?と思いながら「はっけよーい、のこった!」
部長が突進してきたが力弱すぎ。
一瞬で吹っ飛ばしてやった! |
吹っ飛ばされた部長(I君撮影) |
なんだ弱いなぁ〜と思ったので、次はI君に「やるぞ!」と言った。I君は嫌がっていたが対馬先生にも「やれ」と言われ、しぶしぶやることにした。
「はっけよーい、のこった!」
I君が突進してきた。でもやっぱり体重が少ないから突進力が弱い。部長もI君もただ突進してくるだけなので楽勝である。吹っ飛ばしてやろうと思ったのだが、吹っ飛ばす前にI君は崩れてしまった。 |
I君と相撲(部長撮影) |
これを見ていた対馬先生「俺もやるぞ!」と。
前二人は全くたいしたことなかったので疲れてもいない。対馬先生とは何で勝負しても勝てないんだけど、相撲は負けるわけにはいかないなと思った。
これだけ体重差があり、年齢も15歳位自分の方が若いので、これで負けたらどうしようと思いながら「はっけよーい、のこった!」
対馬先生は前の二人とは違ってただ突進してくるのではなかった。自分が有利になるような手を巧みに使い、自分の足を取ろうとしたり、足をひっかけて転ばせようとしてくる。
けっこう危ない場面もあり一瞬負けそうになったがなんとかのこった。
自分もなかなか対馬先生をやっつけられなくて時間がかかり息があがってきた。
でも最後は体重差がものをいい、勝つことが出来た。やった! |
対馬先生を倒したところ |
ほんと、何やっても勝てない対馬先生に相撲だけでは勝つことが出来た。体重差がかなりあるので、それだけでもハンデなんだけど、何かひとつでも勝つことが出来て嬉しかった。
対馬先生はしきりに敗因を分析していた。「足をかけて転ばせようとしたのが悪かった」とかなんとか・・・。
次は部長とI君のバク転の反対のやつ。これはスピードがものをいいそうな感じ。これをやったら自分は怪我するなと思ったので棄権した。対馬先生も悩んだ挙句棄権していた。大きな怪我をしたらせっかくの楽しい活動も台無しだからね。 |
バク転の反対をする部長とI君 |
そうやって自分たちが遊んでいる最中、副部長とMさんは仲良く鍋守り。副部長とも相撲を取ってみたかったが、がたいが良いので勝てる自信もなく、挑戦しなかった。Mさんに「相撲取るか!」と言って見たら「何で私が!!」と怒っていた。 |
鍋を守る二人 |
逆立ちは出来なかったけど相撲で3連勝して気分が良くなってきたので、今度はライダージャンプを撮影してもらう事にした。何でライダージャンプをしたくなったのか、今となっては意味不明だが、なんとなく面白い写真を撮影してもらいたくなったんだと思う。
最初地面から飛んでみたが、撮影してもらった写真を見ると全く飛んでいるようには見えなかったので、置いてあった石みたいのに登ってジャンプした。部長かI君か、どっちに撮影してもらったか忘れたけど、撮影してもらった写真を見て、足の短さに驚いた。出来上がりはまるで仮面ライダーがジャンプしているような感じを想像していたので。 |
ライダーキック |
I君もやると言い出し部長が撮影。 |
I君のライダーキック |
そうこうしているうちにようやく豚汁のような鍋完成。豚汁のような鍋ってどんな感じかなと思ったが、完全に鍋で作った豚汁だった。味は抜群! |
完成した豚汁 |
かなりの量を作ったので完全に食べ放題 |
みんなで鍋を囲んで |
自分も5杯位食べたかな?でも一番食べたのはダントツで副部長。「3か月分の野菜を食べた」とかなんとか言っていた。ほかのみんなもたくさん食べてお腹いっぱい。最終的に少し余ってしまい、対馬先生がタッパーに入れ、それでも残った分を副部長が鍋ごと一気に飲み干した。 |
豪快な副部長 |
豚汁を食べ終え、片付けて帰ることにした。
帰る途中、前回と同じく知内の重内神社で階段登り競争をすることにした。今日はMさんと副部長も競争。I君はちょっと足首をねんざ気味ということで、先に上に行ってもらい写真撮影をしてもらう事にした。
ねんざ気味と言いながらI君はピョンピョン上に駆け上がって行った。
そして、対馬先生、部長、副部長、Mさん、私の5人で「よーい、ドン!」
自分は前回の経験から、最初はゆっくりめに行って、最後まで体力を持たせる作戦。
部長はかなり速く駆け上がって行った。
最初自分は2位だった。後ろから3人が追いかけてきたので両手を広げてブロック。だけど、Mさんに追い越された。背中を掴んで妨害しようとしたが逃げられた。Mさんは中学生の頃陸上部だったのでなかなか体力がある。
対馬先生、そして副部長にまで抜かれ、結局最下位に落ち、すぐに体力も限界を迎えてしまい、ただ歩いて登っているだけのような感じになってしまった。
今回は部長が楽勝の1位でゴール! |
部長がダントツでゴールするところ |
この階段205段だか210段だか、そのくらいある。自分は半分も体力が持たないんだけど、さすがは部長。
2位は最後の方でMさんをかわした対馬先生だ。もう50代後半とは思えない体力。髪も真っ黒! |
2位でゴールの対馬先生
かなり辛そうだけどすごい |
3位にMさん、そして4位に副部長。自分は副部長に勝ちたいと思っていたが、けっこう大差をつけられてしまった。 |
4位でゴールの副部長 |
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自分はまだゴールできずにいるころ、I君はすでにゴールしたみんなを記念撮影していた。
余裕でピースする部長、3位だったから3本の指を立てているMさん(顔は恥ずかしいからNG)
2位の対馬先生は疲れた顔。副部長はこれからお参りでもするのかな? |
そして、みんなからかなり遅れて自分は今回もゲッパ。
もう太ももが上がらない・・・。 |
ゼェゼェでゴール |
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ゴールしてひっくり返る私と、心臓を抑える副部長 |
今日はアサギマダラには会えなかったが、逆立ちをして、相撲をして、階段登りをして、体を酷使した。生物部の活動として目撃した蝶はアカタテハ、イチモンジセセリ、モンキチョウ、ベニシジミ位。蝶の写真は全く撮らなかったなと思ったら、部長が私のカメラでベニシジミを撮影していた。 |
ベニシジミ |
今年度の生物部の野外活動はこれが最後になるかもしれない。対馬先生は「もう一度チカ釣りに行きたいなぁ〜」と言っていたので、もう一度野外活動があるかもしれない。
何にしても、今活動記録を作りながら体のあちこちが痛い。でも生物部全員で活動で来てとても充実していたような気がする。 |
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