(2) 子供に必要な子育て「七ヵ条」(幼稚園共育指
針) |
1. 子どもの初期の「しつけ」(対人関
係を豊かに)を大切に |
人間が人間となるために、初期のしつけはきわめて重要であり、愛情だ
けをありあまる程与えるというのは不足です。愛情を与えることと、しつけの
バランスを考えることが重要なのです。0〜3歳頃までに息子との「基本的
信頼関係」を作り、その頃から初期的なしつけ段階が始まります。幼稚園時
代の「しつけ」とは、基本的生活習慣の細かな生活面の「しつけ」のことだけ
ではなく、友だちと仲良くしたり、仲間作り等の社会生活していくための最低
ルールを身につけることを最も大切な「しつけ」と思います.このようなルー
ルを家庭と園で協力して、子どもたちに伝えて行きます。
そして、このような基本的なしつけが小学絞の低学年までにできあがった
ところで小学校中学年から中学校までに同性仲間の友達グループが形成
され、そのなかでよりいっそう対人関係、自分の感情のコントロール、人の
気持ちを理解する力というものを学んで行くのです。
世の中には「許される行為」と「許されない行為」があるという、基本的な
生活の枠組みを知ること、これがまず幼児期に知らなくてはならないことだ
と思います。 |
園での集団生活の中で、みんなで守らなければならないルールや善悪の
判断を子どもたちと一結に考えたり、気づかせたりしたいとおもいます。友
だちとどうすれば良い関係が持てるかを、園での子どもの様子や家庭での
子どもの様子をご家庭と連絡を密にしながら、考えて行きたいと思います。 |
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2. 集団遊びを重視しよう。 |
子どもたちは集団遊びの中で、対人関係の能力、自分の感情をコントロ
ールする力、他人の気持ちを思いやれる共感性などを身につけていくこと
が出来ます。また子どもたちは、遊びの中で創造力を高めていきます。保
護者や先生など、他人から与えられた既成の価値観しか身についていない
とすれば、私たちは物事を前例にならって進めるしかできなくなり、子どもの
進歩はありません。遊びは子どもの創造性を引き出し、また社会人として必
要な対人関係の豊かさの基礎作りをしてくれるのです。 |
小さな幼稚園の特徴を生かし、全園児が一緒に遊べるようにし、その中で
も異年齢の子どもたちの集団遊びを大切にして行きたいと思います。遊び
が成立するためには、自由な時間、自由な場所、自由な仲間を大事にし
て、毎日の約二時間余りは「自由遊び」として大切にして行きたいと思いま
す。 |
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3. 冒険心と好奇心を育もう。 |
今は社会も会社も、教育のシステムもできあがっていて、冒険がなくなっ
てしまっています。冒険心を持つこと、夢を見ることが難しくなっているので
す。これが今の子どもたちに、非常に不幸な感覚を与えていると思います。
つまり、何か冒険をしてみようと思っても、全部そろっていて、求めるべき
ものが何もないようにみえるのです。中身は混沌としていても、形式やシス
テムはきれいにできあがっています。ですから、子どもたちには何もかもが
固定的で決まってしまっているように見え、なんの冒険心も野望もそそらな
いわけです。これは子どもたちの「早く大人になってあれをやりたい、ああな
りたい。頑張ろう」という意欲を低下させます。
家庭では「親が先に手を出さない」ことがとても大切です。「これは危ない
から、やってはだめ」「○○○はしてはだめよ」などと、いちいち子どもより先
に手を出さないことです。過保護にならず、遠くからそっと子どもを見守れる
我慢強さを持ちましょう。現実には、多くの親が子どもばかり我慢を強いて
いるのです。 |
子ども達の遊びはもちろん、利根別自然休養林での保育、年長組による登
山等、田植えや稲刈り、園農地での野菜作り等、園近辺の自然を利用し、
様々なことに挑戦して行きながら、子どもたちの冒険心や好奇心を育むよう
にして行きたいと思います。 |
4. マイベースで生きる強さを身につ
けさせよう。 |
日本人はどうしても、他人の目を気にして生きようとする面があります。日
本人に対人恐怖症が多いのも、「自分が他人や世間からどう見られている
か」という、人の評価にとらわれやすいからです。心穏やかに、自分らしく生
きて行くためには、自分の内面を素直に出せること、また出したために他人
から多少反応があったとしても崩れずにいられる強さを持つことが大切で
す。
親は子どもに「あなたはあなたなのだから、自分のペースで生きていけば
いいんだよ」「あなたの人生は、あなたのものなんだよ」と言ってやり、親自
身も子どものペースを尊重してやりましょう。また、「人がどう思うか」ではな
く、自分自身の倫理観や「こう生きたい」という信念に従って、主体的に生き
るように導いてほしいと思います。
また、「みっともないからやめなさい」「恥ずかしいからやめなさい」というよ
うに、人目を気にしたしつけをすると、その裏返しで「人目がないところで何
をしてもいい」という心理を植え付けることになりかねません。 |
子どもたちとの話し合いを多く持ち、子どもたち自らの発言を大切にして行
き子どもたちの思いをきちんと伝えられることを大事にしています。また、先
生や友達が話している時には、きちんと話を聞ける態度を養いたいと思い
ます。日々、絵本の読み聞かせ、昔話の語り聞かせ等を活発に行っていま
す。 |
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5. 自立心を育てよう。 |
「自分の人生は自分でつくるのだ」という自覚と気概をもって生きていくこと
ができる、強い自立心がほしいものです。
そのためにも親がやってやる代わりに、「自分でやってごらん」「自分でで
きるか、工夫してごらん」と励ましながら、「どこまでひとりでやれるかな」とそ
っと見守っていてやるのです。
こういうふうに見守るのは、親の忍耐力と関わってきます。しかし、これに
よって、子どもの「自分でやっていこう」という自発性、自立心が育っていくの
ですから、じっくり見守って行くようにしてほしいと思います。 |
親子小鳥の巣箱作り、お泊まり会や運動会等の諸行事や、動物たちの世
話当番等を子ともたちが自ら行うことによって、子どもたちにやる気と自信
をつけさせて行きたいと思っています。幼稚園の諸行事は、子どもたちが準
備をしたり用意をしたりして行きながら、子どもたちが主役の行事を作って
行きます。このようなことを通して子どもたちが自信を身につけ、それが対
人関係を豊かにし、さらに多くの友だちの仲間作りへと進んで行くのだと思
います。 |
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6. 自己愛の肥大を防ごう。 |
昨今の少子化のなかで、母親の過保護によって「自分は特別な存在だ」
「自分には特別な能力がある」といった過大な自尊心を持つようになった若
者が増えています。自尊心が高いと対人関係がむずかしくなり、また人生
につきものの失敗や挫折を乗り越える力も弱くなります。
親がわが子だけを溺愛して、まわりの子たちには無関心というのは、自己
愛を育てるだけです。常に公平に自分の子どもを見る目を忘れないように
しましょう。ただし、公平で客観的な目を持ちつつ、一方では、子どもがどん
なに失敗しても、自分の子どもとして愛情深く受容できる力を備えておいてく
ださい。むしろ失敗や挫折したときにこそ、「いやあなたは私の子どもなん
だから、我慢できるはずだ」と、くじけないように励ましてほしいと思います。 |
保護者の皆様の仲間作りとして「サークル」活動や、子育てについての話し
合い「子育て井戸端話」、職員と一緒に「学習会」等への参加を通して、保
譲者の皆様が仲良くなっていただきたいと思います。そのことが保護者の
皆様の子育ての不安を解消し、それが子どもの幸せにつながって行くもの
と思います。 |
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7. 心の交流を楽しもう。 |
私たちの心の喜びというのは、人との交流の中にあります。親しい友人や
地域の人々、家族との交流を通して、私たちはお互いがお互いを支え合う
と同時に、人と心を交えることの喜びを確保することができます。人との関
わりは生きる意味であり、生きる虚無感を防ぐのに間違いなく必要なもので
す。 |
特別養護老人ホーム「こぶし荘」の訪問(月にクラスごとに行きます)、緑が
丘老人クラブの皆様との交流、町内会等の地域の人達との交流、学生の
皆様との交流、フィリピンのスモーキーマウンテン(ごみの山)の子どもたち
との交流、そして幼稚園の開放で小さな子どもたちや小学生たちが遊びに
来ることによって、子どもたちとの交流を活発にしていくことにより、子ども
たちの対人関係の豊かさを育てて行きたいと思います。 |