足関節内反捻挫発生機転 

 
【足関節内反捻挫発生機転】

 足関節内反捻挫の多くが、足関節の外がえしの動きを強制された時に、外側に位置するの靭帯の損傷を負う。主に、前距腓靭帯(ATF:外果前面から距骨につく)、踵腓靭帯(CF:外果下面から踵骨につく)の単独又は複合損傷が見られる。又、同時に腓骨筋腱を押さえている腓骨筋支帯を損傷し、腓骨筋腱脱臼も生じることもある。

 内反捻挫が多い原因として、@外果と比べて内果が短く骨性の制限が少ない。A背屈位に比べて底屈位でmortiseのあそびが大きい。→距骨体部の後方部の左右径が前方部に比較して小さいために、底屈したときの足関節天蓋部との適合性がゆるくなる。そのため内がえしに対して外側靭帯が不安定性を担うようになる。B腓骨筋群が底屈位で機能しずらい。等の構造上の特徴から、足関節内反に対する制動が弱いことによるとされている。

 治療は、一般的に新鮮足関節外側靭帯損傷に対しては、保存的治療が選択される。損傷直後は直ちにRICE処置を行う。

発生機転として、

(1)   ランニングやジャンプの着地の際に不整地に足をとられ内反を強制される時(コンタクトプレーのある球技において、ジャンプして着地したとき、相手の足の上に乗っかり内反にこねてしまうとき。)

(2)   サイドステップでのカッティングの際に減速のために踏み込んだ足が内反を強制される時。

(3)   クロスオーバーステップの軸足で足底が全接地した状態でtoe-outを呈し内反が強制される時。

 以上のような内反が強制され、内反を制動する靭帯に過度の伸張ストレスが加わったときに発生する。

ハイアーチや踵骨内反などの下肢スタティックアライメントや歩行時やランニング時に呈するtoe-inのダイナミックアライメントなども足関節内反捻挫の発生に関係する。これらの要因を有するものがスポーツ動作時に小指側へ荷重しやすく、足関節内反捻挫が発生しやすい傾向にある。

【症状】

軽度(T度) 靭帯の瞬間的な伸張で関節不安定性はない。痛み、腫脹は軽度であり、応急処置にとどまる。復帰は1週間以内。

中度(U度) 靭帯の部分断裂であり、外果周辺に痛み、圧痛と腫脹が出現するが、不安定性はわずかである。パチン、ポンと音がして切れた感じがする。2〜6週間で復帰可能。

重度(V度) 靭帯の完全断裂であり、痛みと腫脹がひどく外果のみならず内果周辺にまで出現するときがある。明らかな不安定性がある。復帰までは2〜3ヶ月を必要とする。

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