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 小児歯科 

虫歯の多いお子さんの生活習慣には2つ特徴があります。1つは糖分の摂取量がかなり多い、特に水分は水やお茶よりもジュースで摂取しているということ、もう1つは就寝時間が遅いということです。
 そのような生活をしているお子さんに虫歯が多発する理由を虫歯発生のメカニズムから説明してみます。
私たちの口の中にはたくさんの虫歯菌がいます。それらは口の中に食べ物が入ってくると分解して酸を出します。口の中は普段は弱アルカリ性ですが虫歯菌の作り出す酸で急速に強い酸性になります。歯の主成分のカルシウムは酸にさらされると溶けてしまいます。これを脱灰といいます。口の中の唾液は酸性になったお口の中を洗い流し、それ自体が弱アルカリ性なので酸を中和する働きがあります。何かを食べる⇒口の中は急速に酸性になる⇒歯の脱灰が始まる⇒唾液で中和されて脱灰がストップする、ここまでの所要時間が約30分、この30分の脱灰の間に歯の表面には目に見えない小さな虫歯「ミニ虫歯」ができます。
 唾液中には歯から溶け出したカルシウムがたっぷり含まれています。ロ腔内環境が弱アルカリ性に戻ると、このカルシウムが歯の表面に沈着します。これを再石灰化といいます。3時間もあれば1回の食事(間食)でできたミニ虫歯は再石灰化作用ですっかり修復されます。
 食事(間食)の間隔が3時間以上あればミニ虫歯は消えるから、食事(間食)の時に糖分を取りすぎたり食後にデザートを食べたからといっても問題にしなくていいのです。でも食事(間食)の回数が多く、間隔が3時間以下であれば十分にミニ虫歯の修復が終わらないうちに追い討ちをかけて脱灰されるのでミニ虫歯の程度がだんだんひどくなり、そのうち目に見える大きさに成長して治療が必要な虫歯となるのです。1日に3度の食事と間食さらに水分補給にジュース・スポーツドリンクを飲んでいるとなるとそれらの摂取間隔は当然3時間以下で、歯は修復よりもより脱灰されるほうが多くなってしまうわけです。
 就寝時間の遅い子、例えば夜11時に寝る子は夕食を夜6時に食べたとして、寝る11時までの間に何も食べずにいるでしょうか。夜もふけてくるとお腹が空いてきて果物・ジュース・お菓子などを食べる事が多いのではないでしょうか。歯を磨いたとしても寝る前に食べた物によってお口の中は酸性になっています。睡眠中は唾液の量が減り、お口の中を中和する能力が低下します。ですから就寝前の食物摂取による脱灰時間は30分よりも長くなり、修復も十分期待できません。これが「寝る前に食べると虫歯になるよ」と言われる所以なのです。


さむらデンタルクリニックではお子様のムシバゼロを目指しています。

  虫歯予防が成功するかどうかはお母さん次第です。私たちの役割はお母さんのサポートです。虫歯予防はお母さんがお子様を定期検診に歯科医院へ連れて行くことから始まります。

当医院が短期間に検診をする理由

虫歯予防に大切なもの、それはお母さんのモチベーションの維持にあると私は考えます。検診の結果、歯科医師や歯科衛生士からお子様のお口の中の状態の話を聞くとお母さんはきっと自分の子供に虫歯ができないように仕上げ磨きをがんばろうとか、おやつのあげすぎに注意しようだとか虫歯予防の努力をしようと考えてくれると思います。
しかし、三日坊主ということわざがあるように、せっかく改善した生活スタイルも日にちがたつにつれだんだんいつもの生活に戻ってしまうものです。しかし、短期間に定期検診を行えばモチベーションが下がりきる前に再び上げることができ、結果として虫歯ができにくくなるのです。


歯を虫歯から強力に守る2つの方法として「フッ素」と「シーラント」があります。

フッ素


1.フッ素塗布が虫歯を予防する3つのメカニズム

1-1.初期虫歯を治す

歯は食事のたびにカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出し(脱灰)、唾液によって溶け出した成分を戻します(再石灰化)。このバランスが崩れた時に初期虫歯が始まります。フッ素塗布を行うことによって再石灰化が促進され初期の虫歯に多くのミネラルが吸収されて初期虫歯が治っていきます。

1-2.歯を強くする

フッ素塗布は歯の溶け出した成分を戻す再石灰化の時に、表面のエナメル質の成分と結びついてフルオロアパタイトという硬い構造になり、歯を強化します。歯が強くなることによって、ミネラルが溶け出す脱灰もしにくくなり初期虫歯の発生を防ぎます。

1-3.虫歯菌の活動を抑える

虫歯は虫歯菌の出した酸によって歯を溶かしていきます。フッ素塗布を行うと虫歯菌の活動が抑えられることによって、酸の量を減らし、歯が溶かされないようにして虫歯予防を行います。

2. 年齢別の効果

2-1.乳歯の子供がやった方がいい理由

乳歯が萌出し始めたら早速行います。乳歯は永久歯と違い歯も溶けやすく、虫歯の進行も早いのでフッ素塗布で歯を強化しなければすぐに虫歯になってしまいます。また、年齢が低くて治療の協力が得られない場合でも、フッ素塗布で虫歯の進行を抑えて、治療ができるようになる年齢まで待つという方法があります。

2-2.生え始めの永久歯にやった方がいい理由

生えたての永久歯は歯の表面が弱く、歯の溝も深いために虫歯になる確率が最も高い時期です。この時期に歯を削ってしまうと一生涯やり変え続けなくてはいけません。そのため永久歯が生えてから2、3年はフッ素塗布を行い、危険な時期を乗り越える必要があります。

3.歯医者でのフッ素塗布の方法と期間

虫歯予防のフッ素塗布は4~6か月に一度が効果的

歯医者でのフッ素塗布は高濃度のフッ素を4~6か月に一度行い、低濃度のフッ素を自宅で行うのが最も効果的です。高濃度のフッ素塗布によって歯に取り込まれたフッ素は徐々に減ってきます。自宅でフッ素を使うことによって減るスピードを少なくして、歯に取り込まれているフッ素の量を下げないようにして、虫歯を予防していきます。歯医者ではクリーニングを行い、フッ素がとりこみやすい状態にしてから、フッ素塗布を行います。30分は飲食を控えてもらい、十分フッ素が浸透するようにします。

4.自宅できるフッ素塗布の方法

4-1.効果抜群フッ素ジェル

歯磨き後のフッ素のジェルは最も効果の高い方法です。ジェルは唾液に洗い流されず、お口の中に長く残ってくれるために予防効果が上がります。

4-2.面倒な方はフッ素洗口

ジェルの味やぬめりが嫌いな方はフッ素の洗口剤がお勧めです。簡単でしかも低コストです。

5.フッ素使用の注意点

フッ素は自然界に存在するもので、量を間違わなければ安全なものです。海外ではフッ素の錠剤等も売られているくらいです。歯医者で行うフッ素塗布も自宅で行うフッ素塗布も、使う量の10倍塗ったとしても体には影響がありません。

シーラント

シーラントは子どもの虫歯を66%予防する
子供の永久歯は出来れば虫歯にしたくないですよね。特に生えたての永久歯は注意していても虫歯になりやすいものです。その生えたての永久歯を虫歯から守ってくれるのがシーラントというものです。シーラントは歯を削らずに歯の溝をコーティングするものです。とても予防効果が高いものなので、お子さんにはぜひシーラントをやってあげたいものです。

1.シーラントってどんなもの?

シーラントとは、歯の溝にプラスチックを流し込んで、その溝から出来る虫歯を予防する方法です。シーラントは、保険で治療できます。

2.シーラントをした方がいい歯

シーラントは、形が複雑だったり溝が深い奥歯の溝に行う処置です。前歯の裏のくぼみが深い場合も行ったほうがいいですね。

2-1.生えたての奥歯の永久歯

特に6歳頃になると生えてくる前から6番目の歯は重要です。6歳臼歯と呼ばれ歯が生えてくる途中にも虫歯になりやすい歯です。また、生えたばかりの頃は柔らかく形も複雑で虫歯になりやすいので永久歯が生えてから早めの処置をオススメします。

2-2.生えたての永久歯の前歯

7,8歳になると上の前歯が生えてきます。上の前歯の裏には深い溝があります。汚れが溜まりやすく、歯ブラシもしにくい場所なためにシーラントをすることによって効果的に虫歯予防ができます。

2-3.奥歯の乳歯

乳歯の特徴でもありますが、形がぼこぼことしていて歯の溝が複雑です。歯ブラシでは、なかなか汚れを落とし切ることが出来ません。乳歯のうちから虫歯を作らないようにするためにシーラントをすると効果的です。

3.シーラントの効果

シーラントの処置をするのならその効果を知りたいですよね。シーラントを行う歯の溝は、虫歯をもっとも作りやすい部分でもあります。その歯の溝からの虫歯を防げるだけで歯が虫歯に侵される可能性がぐっと減ります。シーラントを行った子ども91人に対して3年間継続的に観察した結果、シーラントを行なった歯で虫歯にならなかった歯は15.5%、反対にシーラントを行わなかった歯で虫歯になったのは46.5%という研究結果があります。虫歯予防効果では、シーラントを行った歯は、66.7%虫歯にはならないとの結果が出ています。

4.知っておきたいシーラントの注意事項

歯の溝の虫歯予防には大変効果があるシーラントですが、知っておきたい注意事項があるのでご説明します。

4-1 シーラントは、取れてしまうことがある。

シーラントは歯を削らずに詰めているためシーラント材に充分な厚みがありません。噛む力で特に薄い部分が欠けて取れてしまうことがあります。ですから定期的に点検を行いかけた部分の補修が必要となります。

4-2 歯の溝からの虫歯にのみ効果がある。

シーラントは、歯の溝から出来る虫歯を予防できますが、歯と歯の間や歯と歯茎の間などの虫歯の予防は出来ません。シーラントを塗った部分のみに効果があると考えてください。

まとめ

シーラントは、歯の溝からの虫歯予防効果があります。特に生えたての永久歯には、行っておきたい処置です。これから一生使っていく歯だからこそ虫歯になる可能性を少しでも減らしてあげたいものです。最近のシーラントには、歯の再石灰化を促すフッ素が配合されていてみなさんが、定期健診で塗っているフッ素の効果をシーラントをすることによってお口の中に長くもたせることが出来るのです。


豆知識

お母さん、知っていますか?お子様に飲ませているジュースにどれだけ砂糖が
入っているか。
コーヒーなどに使うスティックシュガーは1本に砂糖が3グラム入っています。
コップ1杯(180ml)のジュースの中にスティックシュガー何本分の砂糖が入っているか
調べてみましょう。


品名 180ml中の砂糖の量 スティックシュガーの本数
ポカリスウェット 10.8g 約4本
ビーンスターク
ポカリスエット
6.48g 約2本
コカコーラ 18g 6本
カルピスウォーター 19.62g 約7本
ヤクルト 30.6g 約10本
ファイブミニ 18g 6本


注目すべきは赤ちゃんの飲み物であるビーンスタークポカリスエットや幼児の飲み物
ヤクルトにもたくさん砂糖が入っているということです。電解質や乳酸菌という言葉で
体にいい飲み物というイメージがありますがはたしてそうでしょうか。
コーヒーにスティックシュガーを3本入れる人を見たらあなたなら何と言いますか。たぶん
「甘すぎるんじゃないの」とか「入れすぎじゃないの」と言うでしょう。
毎日ジュースを飲ませていたら体に悪そうな気がしてきましたか。お金を持たない
小さなお子様は親が買って与えないとジュースを飲むことができません。お子様の健康を
考えてジュースを買い与えるのは控えましょう。
正しい知識を持てば虫歯予防も簡単です。
さあ、一緒にお子様の虫歯予防をがんばりましょう。

院長 佐村克利

わたしたちは、今までの「怖い」「痛い」という歯科のイメージを変えていただけるよう、スタッフ全員が常に明るく、元気いっぱいに皆さんをお迎えしています。「通いやすい歯医者」になることで、皆さんのお口のケアをもっとしっかりしていきたい。そんな気持ちでスタッフ一同がんばっております

スタッフ

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