児童文学作家 
斉藤洋先生の作品をご紹介しております。
ファンのサイトです。

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どのくらいよみましたか?

テーオバルトの騎士道入門  (理論社)
男爵家の跡を継がなくては行けないテーオバルトだったが彼の持っている
『騎士道入門』によると彼はまだ、一人前の騎士ではない。
一人前の騎士になるために旅に出ることになる。しかしその旅はテーオバルトの
おじいさまの仕組んだ旅だったから、さぁ大変。
まじめで優しいテーオバルトは、はたして一人前の騎士に
なれるのか?涙と笑いの痛快冒険小説!


マックスのどろぼう修行    (理論社)
今度は盗賊団の長老の孫、マックスが一人前のどろぼうになるために旅に出ます。
盗賊団としての成績は良くないみたいだけど、やっぱりまじめなマックス。
旅の途中で村人から竜の水晶の玉を持っているというテーオバルト男爵の話しを聞く。
そこでマックスは<竜の涙>を盗むことを決意する。それからどうなるかは
読んでからのお楽しみ。テーオバルトの騎士道入門の登場人物が
たくさん出てくるので、テーオバルトファンにはたまらない一冊。
まだの人は是非読んでみてください。
もちろんマックスしか読んでない人はテーオバルトも読むべきですぞ!!


アルフレートの時計台   (偕成社)
アルフレートの時計台は、泣けましたよ~!ものすごくいい本です!
この本は、すごかったです。
sakuranoは、一回読んですぐには感想かけないと感じまして、
少し経ってから感情が落ち着いてから書こうと思っていました。
そして、ホームページに載せようともう一度読みました。
するとやっぱり、落ち着けずまた、少し時間をおきました。
でも、何度やってもこの感情は抑えることができないし、何回読んでも泣けちゃいます。

 あるふれーとぉぉぉ~。

 アルフレートの言葉は、「成功はたゆまぬ努力で勝ち取るものだ。」とスーパー強気な発言と
「僕は自分の才能に自信がないのかもしれない。」なんていう壊れそうなあやうい発言が
混在しているところが魅力ではないでしょうか。
子どもなのにこんなにハラハラ(ドキドキ?)させるようなこという
アルフレートにメロメロになるわけです。
読んでいない方は、sakurano大丈夫か?となるかもしれませんが、
読んだらあなたもわかります!興奮せずにはいられないです。
また、こちらの本はあかね書房さんから出版されている「ドローセルマイアーの人形劇場」の舞台である
イェーデシュタットが舞台になっており、ドローセルマイアーさんもこの本に出てきます。
ドイツに本当にこの街があるのではないか?あるなら行ってみたいと思いましたが、
やはり架空の街のようです。ただ、斉藤洋さんのあとがきから、
もう1冊イエーデシュタットを舞台にした物語が今後出版されそうな匂いが感じられます。
どのような物語になるのか想像もつきませんが楽しみです。
「ドローセルマイアーの人形劇場」もこちらの「アルフレートの時計台」も、
同じ森田みちよさんが描いており、絵の統一感がありますね。
sakuranoは人形劇場の方に載っている絵ではドローセルマイアーさんの横顔が印象的で好きでした。
今回は、あの頃の絵よりも全体的にもっともっと良いですね。
イエーデシュタットが本当にあるのではないかと思わせる要因のひとつは、
絵の力も大きいと思います。
また、特に101頁の絵が好きです。アルフレートのイメージはピッタリでした。
クラウスが後ろ姿なところもいいんですよね。小児科医っぽいなぁと思わせる襟足です。
人間は、必ず自分ではない人間の影響を受けますね。
どのような職業になるかは自分で決めますが、運命的な出会いがいくつも重なり、
今の職業になったということを考えると、それはある意味、
自分の意思だけではなくなにか大きなものの意思のようなものも働いて、
決まっていくのではないかと感じられます。
ある職業に就くというのは、必然なのではないかという気持ちになります。
今、職業で出会う人たちとの出会いにも感謝したいなという気持ちになってしまいます。
みなさんもぜひぜひお読みください。


旗本フライパン   (株式会社リブリオ出版)
信じがたいことにこの本は絶版になりました。
大人のための斉藤洋の本なのに!!
私はすっごく悔しいです。
まだ読んだことのないあなた! 
大人の斉藤洋ファンはこの本、絶対必読です。
しかもこの本に載っているイラストは
斉藤洋先生が描いたものなんですよ!!
斉藤先生は、講演会で斉藤先生の著書を持っていくと
サインしてくださるんですよね。
それで、たまに絵を描いてくださることもあるのですが、なんだか
『男の子の絵』ってかんじですごくかわいいですよね。
ルドルフがえんぴつを持っている絵は
 私もサイン会で描いてもらっている方を、生で見たことあります。
  内容は5章に分かれています。
   1.お化けの話
   2.西戸助教授の話
   3.斉藤先生の日常?!の話
   4.狐の話
   5.斉藤先生の学生さんの話

おもわずどこまでが本当なのか考えちゃう!
この本を読めばあなたも、少年だったころの斉藤先生や
40代の斉藤先生に、ちょっぴり会うことができるかも。
それから、「ひとりでいらっしゃい」(偕成社)「白狐魔記」(偕成社)
「たったひとりの伝説」(理論社)とつながっているあたりがおもしろい。
*現在購入しようと思うと7300円以上してしまうそうです。読めた方はラッキーです☆



びっくりあんこう  講談社
主人公はちょうちんあんこう君。お魚がダイスキな人にはたまらないかわいいあんこう君。
合言葉は「みんなびっくりーっ!」。絵本なので、お話は短いんですけれど、暑い日に
読むのに はぴったり。気持ちがうっとりと涼しくなれます。
暗い海の中でお魚たちはなにしてるのかな?小さなお子さんに是非読んであげたい!



消える人たち 九つの不思議な話  (小峰書店)
この本は、胸がきゅぅ~っとしめつけられます。収録されている
<夜の訪問者>と<先生の入院>は涙なくしては読めません。
それから<春の夜、境西踏み切りで>というお話の幻想的な
美しい世界をあなたも感じてみてください。



七つの季節に   (講談社)
 大人向け不思議なお話本です。7つお話がありますが、きっと主人公は同一人物だとsakuranoは思います。
主人公の年齢が段々上がっているのですが、一つ一つのお話に雰囲気があって、
不思議で、読んでいる最中には気がつかないかも!
 一話目の「P」は終わり方が出発という雰囲気があって、一話目にふさわしいです。
 二話目の「夏の宝物」は、小さいときに感じた大きな闇のような不安感を思い出しました。
暑い夏のひんやりとした涼しさが伝わってくるようでした。
人が亡くなるときのお話は斉藤先生の得意分野といっても良いのではないでしょうか。
「消える人たち」が好きな方にオススメです。
 三話目の「アラビアハツカネズミ」はsakuranoが一番好きなお話です。
子どもがだまされちゃう切ない感じが良いんです。
でもそれだけでは終わらせないのがやっぱり斉藤作品の良さですね。
 四話目の「レッド・テイル・キャット」は主人公が見た水槽の中の世界に、
sakuranoもぐわんと酔って吸い込まれるような感じがしました。
 五話目の「」玄関灯の光の中で」は登場人物のだれが何だったのか、
分からなくなってそこがまた気持ちよいような不思議なお話です。
 六話目の「ブレーメンの音楽隊」は、幻想的なシーンにまるで粉雪が舞っていそうでした。
思わずシーンが浮かんでくる素敵なお話です。
 七話目ラストの「七福鳥」は、最後がなんとなくこみ上げてくる面白さがあって好きです。
 内容が良いのはもちろんですが、本の作りもとってもきれいです。
表紙は写真のように素敵で色もとってもかわいいです。
切り絵のような扉絵では七つのお話のモチーフが
組み合わさっていてこれがすごく良いんです。是非、手に入れてください。


サマー・オブ・パールズ   (講談社)
斉藤洋先生の作品の中で、もうこれは本当に珍しいと思います。
思春期の「恋ばな」ですから!!
この本を読むと、あ~、思春期に夏期講習に行ったよなぁ。なんてことを、
ちょっぴりせつなく思い出しちゃいました。
ちょうど、異性を異性として意識する年齢で、自分が本当にその人のことをすきなのか、
ただ恋に恋しているだけなのか、よくわからなかった、まさに甘~い時代。
この本を読んで、皆さんも黄金の少年時代・少女時代を、是非思い出してみてください。


空中メリーゴーラウンド (理論社)
物知り石に笑うアルマジロに散歩するイチョウの木。
主人公の男の子はしゃべるワライカワセミと
いったい何を話すのでしょう?
不思議な世界で、シマウマとの不思議な友情。
挿絵も本の色調も含めて大オススメな本です。




あっちこっちサバンナ   (あかね書房)   
この本はとにかく面白い。
クククと笑わないではいられません。
シンメルポーはすっごくかわいいし、
シママングース一族もたまらなくいい!
読んだことのない方は絶対に読んでください。
明るい気持ちになりたい時に、是非!


ぼくのおじさん  (偕成社)
物語は行方不明だった「ぼくのおじさん」が、
突然、帰って来るところからはじまります。
なりたいものになるのが一番良い!なんていわれると、
ちょっと涙腺にきます。
絵がいとうひろし先生ですっご~~く
かわいいんだな、これが。
「おじさん」の生き方には、自分の人生について
考えさせられるな。やったぁ!て言う気持ちと
なんだかゆったりした気持ちになれる一冊
だと思います。


ようこそ魔界伯爵   (偕成社)
偕成社から「ぼくのおじさん」という本が
出ていますが、「ようこそ魔界伯爵」は
「ぼくのおばさん」
なんじゃないかなって思います。

美人でお金持ちのおばさんのうちに
預けられてしまった主人公の
夏休みの生活。

子どもを預けてバリ島へ旅行に行ってしまう
両親の「子どもとして親が楽しむことに
協力をおしんではならない」という
教育方針?!と、割と身勝手な・・・、
良く言えば子どもから自立している?!
主人公のママが面白い。

出て来るキャラクターは
盛だくさんで、良い子良い子していなくて
魅力的!ガーンの戦士だなんて
格好良い!

主人公が贅沢な生活にひかれている
なぁんてところも、現代的で
sakuranoは好きです。

今月は、sakuranoの、『この本は
「ぼくのおばさん」なんじゃないかしら・・・』
という意見を検証するためにも
是非「ぼくのおじさん」(偕成社)と
合わせて、読み比べてみてください★



ペンギンハウスのメリークリスマス
(講談社)
この本はなんと12年前の斉藤洋作品です。
11月の最後の夜からクリスマスの次の日
までしかいないペンギンのお話です。
独断ですけれど、ちょっと斉藤洋作品では珍しい
作風だと感じています。友人関係が
保護被保護の関係ではないからです。
本を読み終わると気持ちが暖かくなります。
優しい気持ちが増えていくこと。
友達には自分のことや家族のことを
しゃべりたくなってしまうこと。
ペンギンがとぼけて天井を見ているしぐさ。
いいですよぉ~。

みなみのしまのサンタクロース  (佼成出版社)
南の島のサンタクロースがいかに北の国のサンタクロースと
違うのかが分かる本です。
トナカイではない動物が引く、
しかもそりではない乗り物を使って・・・
そのうえ助手までいると言う。
この助手が良いんです。
いらんことばっかりしている助手・・・。
ちなみにこの本は以前ポンキッキーズで
ブラザートムさんが読み聞かせしてましたよ。



日曜の朝ぼくは   (理論社)
待望の斉藤洋先生の読み物の作品!しかも・・・凄い!
斉藤先生独特の主人公の男の子のスマートさ、
そして情の深さをみせつけられます。
斉藤先生は、友情の描き方がスマートなんですよね。
この作品はこのHPのコンセプトである大人のための斉藤洋文学
そのものだと思います。子供だけのものだなんてもったいないです。
大人が楽しまなかったらもったいないのです。
装丁もおしゃれです。オビの言葉も、激、良いです!
紙の色からも並々ならぬ凝りようを感じます。
絵も凄いです。新しいんだけど、古い、
古いんだけど、新しいという感じ。
とにかくこれを読まなかったら斉藤洋先生ファンの
もぐりじゃないかしら?!
あっ、それから個人的には「うっぷっぷっぷっぷ。」
のなまずが大好きです。



ネコにつばさのある国で
テレコープ・ワンダーランド     (学研)
掲示板のクイズでも話題にのぼった「ネコにつばさのある国で」。
少年が普通の世界から太陽のないカウツニャーダ大統領の世界(?!)に
行ってしまうお話。初期の斉藤先生作品で、友情が保護被保護関係ではない
という初期作品の特徴が良く現れていると思います。
sakuranoはカウツニャーダ大統領好きです。変なことに執着するところとか・・・。
バンバラバーが嫌いという方は多いと思います。sakuranoもちょっと
カウツニャーダ大統領の国には行けないかも・・・。凄く行ってみたいですけれど。
物語に出てくる黒いコートを着た男が誰なのか分からないところがまた
良いですね。謎を残しつつ終わる物語って、色々考えられるから
面白いですよね!
まだ読んでいないという方は早速読んでみてください。
感想は掲示板でおはなししましょう。



南博士はナンダンネン   (くもん出版)
この本を読んだらどんな子供も必ず大学まで
進学してしまうのではないかしら・・・?!
本の途中でも大学のコマーシャルが
入ったりするんですよ。それはさておきとにかく面白いです。
南博士も面白いけれど、「ムラタ君」がとにかく面白いの!
~Ⅰ世とかいう部分も面白いし、対決シーンも良い!
まぁ侍シーンにはかなわないかもしれないけれど・・・。
初期のしつこさと泣きを適度にミックスした本です。
優秀作品だと思います!
絵も長新太先生で良いです♪
それからもうひとつ!ペンギンシリーズファンの人は必読☆
エンヤラドッコイがこの本でも出てきますから!
通なペンギンシリーズファンになるために
読むべし!


グリム童話
新お話し文庫・1年生、2年生、3年生  (偕成社)
誰でも一度は見たことのある、偕成社のおはなし文庫。
今年から斉藤洋先生版が出ます。
とっても読みやすい!大人になってグリム童話を読み返す
のってとってもおもしろい。本の最後に斉藤先生の解説が
ついているのですが、それを読むと、「なんでかしら・・・?気
になるわ。」みたいな疑問点が出てきてそこが面白いです。
有名なお話しも入っているので、このお話もグリム童話だった
のね~、と勉強にもなります。しかもところどころ自分で覚えて
いたのと違ったりするのです。とにかくみなさんもよんでみてください。


海にかがやく  (講談社)
はじめの方は、夏生が超生意気で、「も~、ムカツク!」
とか思うんですけど、だんだん二郎や利男のように
夏生の虜になってしまいます。
最後は二郎のことも利男のことも夏生のことも
好きになっちゃう不思議な本です。

竜神さまって本当にいるのかなぁ・・・。
やっぱり私は本当にいたんだと思います。

皆さんはどう思いますか?


ボックニャック団長のぼうけん   (岩崎書店)
助手のヒロムヨンくんて、「どうもいかんな、ヒロムヨンくん。」
なぁんて動物学者のボックニャック博士に言われると、
よくないことが起こる!と分かっているのに、
ボックニャック博士から離れられない。
それは、よくないことが面白いせいというばかりではなくて、
ボックニャック博士のことが好きなのかな・・・、やっぱり。
ボックニャック博士もヒロムヨンくんも
スミレコンゴウも象もライオンも、
今の自分の人生を自分の意思で
ガラッと変えてしまう所は、
大人が読んでいてスカッとしちゃう!
人生を楽しむためには、あれくらいの勇気を
持っていかなくてはいけないと言うことかもしれません。
人生が楽しいことは素晴らしい!
sakuranoはジュルジュル・ババッチーノも
人生、楽しそうって感じがします。
社会的には認められない事だから、
方向が変われば良いのに☆
この本の凄いところは、きっと人生を肯定的にとらえている
キャラクターばかりが登場するところにあるのかもしれませんね!
皆さんも読んでみてくださいね★



てんこもりのこうもり  (佼成出版社)
主人公の名前がシルムだなんて
流石斉藤先生ですね。(シルムはドイツ語で
傘です。)この本には他にもドイツ語が
使われているので勉強になっちゃいますね。

「あっちこっちサバンナ」の主人公と少し
似ていることも起こります。
(細かいことは勿論内緒♪)

「やる気の問題」というお話には
学ぶべきところありです。
どんなことも「やる気」があれば
sakuranoも出来るぞ!っと、思います。
頑張っていきましょ~う☆



どうぶつえんのいっしゅうかん(講談社)
題名の通り動物園の一週間が書かれている本です。
7章からなり、それぞれの章の名前が
月曜日・火曜日・水曜日・・・というわけです。
動物園にいる色々な動物達が登場します。
胸がキュンとなるお話ばかりで、
生きて行くって、一人ではないこと。
でも、同時に一人なこと。
そして、「自由と責任」の関係が
書かれているのではないでしょうか・・・。
人は一人では生きていききれないから、
楽しいんだと思います。
自分とは違う誰かとの関係が
私が私であるということを明らかにするのですね。
ドライな人もとんちんかんな人も
きちんとさんもあわてんぼうもいて
そういう中に私も存在する
という感じでしょうか・・・。
一人一人が個性を持って、一生懸命やったり、
楽しんでいたり、世界は素晴らしいですね☆



がっこうでおばけはいかが
(新学社)
小学生の主人公が学校で会ったお化けの
お話が4話収録されています。
誰でも一度は聞いたことのあるような
メジャーなお化け達です。

しかし、それだけではありません!
なんと、この本あの「西戸四郎先生」が
解説を書いているのです!!
ピンとこない方のためにヒントを出します。

「ひとりでいらっしゃい―七つの怪談」(偕成社)
「旗本フライパン」(リブリオ出版)

西戸先生とは、斉藤先生と大学の
6417号室でつながっている方ですよね。

西戸先生の解説が最後にあって
かなりゾッとする本でした。

みなさんも、3冊とも読んで
ゾッとして下さい。

これぞ、大人の斉藤洋作品の楽しみ方なのだ!
ムッフッフ。



おしゃれうさぎラップ  (小峰書房)
sakuranoはこの作品大大大大大好きです。
ラミーがかわいいから。
勿論ラップもマースモースも好きですが…。
ラストがすっごく、ロマンチックです。
恋愛中の方には自信をもってオススメです。
恋愛中でない方にも楽しめます。
どういう生き方が素敵かってことが書いてある本です。


童話作家はいかが
(講談社)
もしあなたが自分のことを斉藤洋先生のファンだと思うなら、
この一冊は絶対に絶対にゲットしましょう!

 斉藤先生のデビュー当時のお話しから
最近の斉藤洋先生の思うことまで
斉藤洋ワールドが炸裂しています。

 高畠先生や奥様のこと、編集者の方のこと、大学のことなど
裏話が絶妙な斉藤洋テンポで語られていて、
笑わずにいられない本に仕上がっています。

 勿論題名にある通り、どのようにしたらお話が書けるかとか
どのようにすれば作家になれるかという
「ハウツー」も載っています。どうしたらお話が思いつくかということを、
現役の作家が書いている本にはそうそうお目にかかれない
のではないでしょうか。しかもこんなに笑えるハウツー本は
世界にひとつしかないと思います。

 章が終わるごとに教訓が載っていて、
こちらの方も激・オススメです。
納得できて人生に役に立つたくさんの教訓です。

童話作家になる方法
(講談社)
本の2/3くらいにかかっている帯をめくったら
単行本の挿絵のルドちゃんが出てきました~。
これはどちらもかわいいと思い両方画像を載せました。
なつかしの「童話作家はいかが」のリニューアル版だそうです。
「童話作家はいかが」にないお話がたくさん載っていますし
たしかに「いかが」と「なる方法」の違いが
内身の違いにあると思いました。
思わず吹き出してしまうくらい面白いところがたくさんあるので
電車で読むときには注意が必要です。
童話作家になりたい方はもちろん
そんな大それたこと思いもよりませぬ
というsakuranoのような人も
楽しめます。あの本はこういうことだったのかという
情報満載で他の斉藤先生の作品も読み直したくなります。
また、ルドルフを読んだことがない大人も
ルドルフの感動シーンが抜粋されて
説明されていますのでオススメです♪




ぼくたちはシグナルギャルズ  (偕成社)
男の子3人組の超さわやか友情物語!
小学生のときって、担任の先生が
すっごい権力持っていて、
むかついたことってありましたよね。
大人になったら自分でできることも
小学生のときってなかなかできないから、
今でも悔しい思いを引きずっていることってありませんか?
この本では、子供が痛快に
自分のやりたいことをやっていくから、すっごく気持ちいいです。
ちなみに、この本は第2弾が出るという
予告がのっているのですが、
いまだに第2弾は出ていないみたい。残念。



黄色いポストの郵便配達
(理論社)
この本は、すっごく笑えるところがたくさんあるし、
かわいいことや素敵なことがいっぱいあります。
 最後は「ずぅーん」ときます。

 sakuranoはとっても難しい本だと思います。

 だからこそ、大人の特に熟年の方は
皆さん絶対に読んでください。 
sakuranoは、12ページの振り向く猫の絵が好きです。
 猫の絵は小さくて載せられなかったので、
ぜひ皆様肉眼でチェックしてみてください。



ぼうけんしマウス   (理論社)
ネズミが主人公の物語です。
このネズミは、とても前向きなのですが、
ただ単純に良かったねーっていう感じではないです。

深いです。
やりたい事をやっていくのだけれど、
それは結構困難だったり、
命がけで大変だったりします。

どことなく、人生を感じてしまいました。
人生の幸福ってなんなんでしょうね・・・。
「多分好きだな。」と思うことをやっていくことが
やっぱり幸福なのかな・・・。

もっと悪いことと比べればこんなことは
なんでもないと思えることは
果たして、幸福なのでしょうか。
幸福かそうでないかは見る角度によって違いますし、
良いこともあれば悪いこともどんな状況でもあるわけで。

そう考えるとやっぱり
自分がやりたい事をやっていくことが
良いことだよねってことなのかしら。

一緒にいることで幸福になったり、
まだ働けることで幸福になったり、
引退できて幸福になったり、
みんな幸福の形は
それぞれなんですね、きっと。

この本は、お話としても楽しめますが、
人生を考えるきっかけにも
なりました。


たったひとりの伝説
(理論社)
すごく不思議な世界が描かれている作品です。
人が生きていくことは、窮屈になっていくこと
なのかもしれません。
今の生活すべてを捨てて
新しい世界へ行くことは
今の生活が窮屈すぎるからだと思います。
約束って、人を縛るものだけれど、
人がとどまれるのは
縛られているからなのかな・・・。
この本は絵もとっても良いんです。
どっぷり物語の世界に浸ってしまいます。

オススメです!


バースデー・ドッグ
今までの「僕を受け入れなさい!」的世界観だった
斉藤洋ワールドと今回はかなり違うと思います。
僕のところに来たものを受け入れる「僕」が描かれています。
その《もの》によって、僕の生活が素敵なものに
変わっていく感じが絵からも伝わってきます。
自分以外の《もの》(人も含めて)と、かかわっていくことは、
もしかしたら幸福なのかもしれないと思わせる一冊です。
そして最後にもっと幸福になりそうな予感がして終わります。
幸福にしてくれるものは、やっぱり物質的ではない
方が良いですね。



だれのパンツ    (佼成出版社)
これはかわいい~♪
みんなパンツをはいていて、パンツパンツ
パンツ・・・と続いていきます。
「パンツ」という言葉は大人になってから
あんまり発音しないから、
妙に楽しい気持ちになっていきます。
しかも子供相手のただ動物がどんどん
出てくるというものではなくて、
大人も思わずこうくるかと
思ってしまう展開で楽しめます。 
表紙と裏の表紙の絵でひとつの物語に
なっているところもとっても面白いですよ。


どくとるじるしのかいぞくドルク (講談社)
3人の海賊たちの中でsakuranoは
なんといってもリョー・リーが好きです。
コックらしくいつでもフライパンと大きなしゃもじを
持っているところが
かわいくて好きです。
それから最後まで
試合をあきらめないところもいいです。
そしてそして一番好きなところは、
気持ちの悪い火の玉が
でてきた時に、その火の玉のことを明るくて
便利で良いかも・・・
なぁんて思っちゃうところが好きです。
どんなに良くないものにも
いい面も必ずあるということを
発見したリョー・リーが好きなのです。
そういうことができる人でいたいなぁ
と思うsakuranoです。

誰かのお祝いをすることが楽しいと言い切る
きんきら船の皆さんも素晴らしいです。
確かに誰かのお祝いが
できることは楽しいことです。
本の最後でまた元気が出ちゃう
不思議な本!


クリスマスをめぐる7つのふしぎ  (理論社)
たくさんあるクリスマスの本の中で、外国人のものかな、
おしゃれな感じがする本だなぁ…。と、よく見れば、
斉藤洋先生の本ではないですか?!sakuranoは本屋さんで、
松田優作張りの「なんじゃこりゃぁ~」体験をしてしまいました★
さて、内容ですが、これはまた、すごいですよ。
とっても良いんです。しかも、最後までめっちゃスイートですよ。
sakuranoは、自分の子どもに
この本をプレゼントしたいです。
そして、できたら大人になった時に、
また読んでもらいたいです。
すべてのお話が素晴らしいのですが、
sakuranoはカリカリ山のお話が好きです。
13ページのところがたまりませんなぁ。
 そして、絵も良くて、なんでこの絵が売ってないんだろうと思います。
クリスマスモチーフを得意としている画家はたくさんいますが、
この本の絵がどうして売っていないのか、腹立たしいくらいです。
特に15ページの絵がsakuranoは大好きです。



今夜もカーニバル   (理論社)
斉藤先生×高畠那生先生の最新絵本が届きました。
 sakuranoは、この本は、まず絵がない状態で知り合いから耳で聞いていました。
文章だけだと、主人公は小さな男の子で物語の最後までは普通の子なのに、
実はじゃじゃーんっていう感じのかなりポップなお話なのだろうと思っていました。
 でも、実際の絵本を見てびっくりしました。
主人公は大人の男の人ですし、はじめから妖しくて不思議な世界の人っていう感じを受けます。
絵があることによって、子どものおはなし絵本ではなく、
大人も不思議な気持ちになる絵本になっていると思いました。
 読んだ後、不安定でへんてこな気持ちになる本かも?!


アブさんとゴンザレス  (佼成出版社)
この本、すっごく面白かったです☆ミ
久々の、不思議ワールドですが、以前の斉藤洋作品にあった、
この世になんとなくいる意味を見出せない少年が主人公で・・・
と言うお話ではありません。
不思議なことが起こってもそれを受け入れて生きていく感じからも、
主人公の強さを感じました。
世の中、見方をちょっと変えればこんなに
違って見えちゃうんだ!という発見もイッパイ。
アブさんの車って、最近街中で見るクレープとかコーヒーとか
売っているような車なんでしょうかねぇ。
あぁいう車って中はどうなっているんだか不思議ですね。
もしかして、アブさんの車みたいになっていたりして・・・
なぁんて考えたりして楽しい気分になるsakuranoです。
アブさんのアルバイトもお仕事もどれも面白かったです。
高畠那生先生の絵は、いつも不思議な人がたくさん描かれていますが、
今回はいつもよりも人々が優しいし、社会生活もエンジョイしていそうな人々が
描かれていたように思います。特に主人公が楽しそうでした。
sakuranoは、お気に入りの一冊で、ひっそりひとりで楽しみたい本です★☆★

ほらふき男爵の冒険
G.A.ビュルガー 編
斉藤洋 文    
(偕成社)
ミュンヒハウゼン男爵の、え~っ!?ほんとう??まさかぁ~。
でもぉ・・・面白い!!というお話です。
いたずらな少年の心を持ったまま
大人になったって言う感じの男爵は、
にくめないし愛すべき存在です。
ほらふき男爵は、有名ですが
今回は絵もスタイリッシュで、
現代の子どもたちにマッチしていますね!
皆さんもぜひよんでみてください。

霊界交渉人 ショウタ   ①音楽室の幽霊   (ポプラ社)
キャラクターが良いです!
ショウタの実は、王様(俺様?)キャラなところがかわいいです。
はなこのコスプレも、性格まで変化するってあたりが面白くて、
衣装も細部までこだわっていて、楽しめます。
ベートーベンとナポは実はビビリなところが面白いですね~。
あと、意外と川守さんが出てくる場面て、笑えるんですよ。
sakuranoは、ナポが一番好きです!
キャラクターが出てくる場面の面白さが良いんです。
これは本当に、ナツカ系統大好きな人は必読です!
霊界交渉人 ショウタ   ②月光電気館の幽霊   (ポプラ社)
ショウタシリーズの2冊目が出ました!
sakuranoはナポレオンが一番好きです。
ルーとのコンビがまたいい味を出しています。
花子さんはかっこかわいい人ですね。
女性なら誰でも花子さんのようでありたいと思われるのではないでしょうか?
 かわいい時も格好いいときもあって頼りになる女性。
理想の女性かなぁ・・・。
でも、花子さんはどこか影のようなものがありますね。
やっぱりそれはこの世の人ではないからなのでしょうか。

 こちらのシリーズは、絵がとっても現代的でsakuranoは大好きです。
95ページの説明に使われている絵も
分かりやすくてかわいくてよいですよね。
 このシリーズ、初出の夏木課長!
どこか天然キャラで、ビジュアル的にもかわいくて良かったです。
霊界交渉人 ショウタ   ③ウエディングドレスの幽霊   (ポプラ社)


おめでとうのおはなし
ありがとうのおはなし    (講談社)
斉藤洋先生のデビュー20周年を記念して出版された本だそうです。
斉藤先生のお話は2冊共に収録されていて、
斉藤先生が尊敬されている先輩の先生のお話も1話ずつ収録されています。
斉藤先生の作品はいつもながらに、奇想天外でかわいくて面白かったです。
一緒に収録されている先生方は、これまたものすごく豪華ですね~。
お祝いに、ふさわしいですね!
絵は、高畠先生です。斉藤先生の挿絵といえば高畠先生が
一番に思い浮かびます!そういうところも良いなぁと思いました。

sakuranoは、基本的には斉藤先生の作品以外については
何も言わないでいようと思っているのですが「もえるキリン」だけは言っちゃいます。
最後までものすごくドキドキしました!すごかったです☆
最後に、斉藤先生ファンのsakuranoから・・・。
斉藤先生20周年おめでとうございます。
今までたくさんの面白い本をありがとうございました。
これからもかっこよくて、かわいくて、面白いお話を楽しみにしています!


ふしぎなヨットのかいぞくやまねこ   (小学館)
胸の奥がきゅっと痛くなるようなお話です。
どこかせつなくさびしいヤマネコ。やぶれかぶれ海賊になるも・・・。
面白くてちょっぴりせつない気持ちになります。
不思議で思わず笑ってしまう場面もたくさんありますのでご安心を。



夜空の訪問者    (理論社)
主人公と旅するオオハクチョウがおしゃべりしながら、
3つの星座のお話が出てきます。
どのお話も素敵すぎて、ついつい主人公と
オオハクチョウのことを忘れてしまうこともありました。
迷子の白熊は、絵が本当に、すごくかわいくて、
心までふわぁっと、とろりぃんとなります。
4頭の雄の白熊の額も格好よかったです。
そして、イルカのお話では、イルカが迷い込む世界が
とても綺麗に描かれていました。
しっとりと大人っぽい世界観でした。
最後の馬の話では、リーダー馬の強さが格好よかったです。
また、競争するシーンのラストがとても美しかったです。
文章の美しさだけでなく、
絵が文章の世界観をぐっと後押ししていて、
大きな絵で見てみたいと感じました。
私は、オオハクチョウも実は星座なのかなと
思ってしまいました。
読み終わったあとに、表紙から背表紙の絵を改めて見てみると、
夜空に漕ぎ出すボートに乗っている人のようなものが描かれていて、
また、お気に入りの一冊に出会えたという感じがしました。 

キッズ生活探検
おはなしシリーズ
とことんやろう・すきなこと
作:斉藤洋とキッズ生活探検団   (玉川大学出版部)
先日ご紹介した同じシリーズの「ぼうけんしよう・おかねのせかい」の第2弾本です。
今回はクロヒョウが主人公です。クロヒョウといえば、
sakuranoはクロヒョウボーイを思い出してしまいましたが、
読み進むうちにまったく新しいキャラクターでした。
お話自体子どもは普通に読んでいくのでしょうが、
sakuranoは大人なのでこれはどういうことかなって
想像しながら読み進めました。
読んでからやっぱり考えさせられました。

白ネコムクが、教えてくれる現代の妖怪のお話。
子供が安全に生きていくのに必要な
注意すべきことがわかりやすく書いてあります。
 斉藤先生のお話部分があって、
そのあとの解説で、なるほどな
とわかるような良い作りです。
 子供にただ、気を付けなさい!
と言ってもなかなか聞き入れてもらえないのですが、
あれ、これがあの妖怪のお話なのかと、
頭を使って聞いていくので子供も退屈しません。 
 一度お話を読んだあと、解説を読み、
もう一度戻ってお話を読むとよくわかりますね。
絵も気持ち悪さと怖さが程よいところが良いです。
子供たちとぜひ読みたい本だと思いました!






TN探偵社 なぞのなぞなぞ怪人      (くもん出版→日本標準)
TN探偵社 怪盗そのまま仮面       (くもん出版→日本標準)
TN探偵社 消えた切手といえない犯人    (日本標準)

40歳以上の大人のみなさんは、くもん出版から出版された
こちらの本を読んだ思い出があるのではないでしょうか?
おもしろい本なのに、なかなか手に入りにくくなってしまっていましたが、
21世紀にまた出版されるとは本当に嬉しいです!
しかも、続き本まで出ているではありませんか??
Amazonで、このようになつかしい本に出会えるとは、
ネット社会って便利ですね。
ラジコンが子どもにとって高い買い物なのは今も昔も同じですね。
電車で読んでいると思わず吹き出した時に
恥ずかしいので、おうちで読むことをオススメします。
ぜひぜひゲットしてくださいませ。



あやかしファンタジア   (理論社) 
本気で怖いお話でした。
特に、「のぞきレンズ」はめっちゃ怖いです。
最近は、モニターが付いてるからいいのですが、
のぞき穴だけだった時って、実際怖かったですよね。
あんまりいうとネタバレなので言いませんが本当に怖いよ~。
sakuranoは絵を見たら恐怖倍増でしたよ!
「のぞきレンズ」以降どれも怖い。
小学生だったらこの本、
自分の本棚には置けなかったですね、確実に!
呪われそうで怖いぃぃ。
おばあさんの絵も怖いよぉぉ。
ぞっとした気持ちになりたい人には、おススメです。
一人でおうちにいなくちゃいけない日には、
読まないほうがいいです☆



しょうがっこうへいこう  (講談社)
この本は子どもたちと読んだら大いに盛り上がりました☆
特に校長先生が大人気!
間違えたことを言う校長先生が
子どもたちのツボに入ったようです。
数を数えるところでは、
我先に答えを言いたいがために、
ケアレスミスをしちゃって、また笑いが起きました。
宇宙船が飛んでいたり、泥棒が捉えられていたり、
必ずしもお話だけ読んでいてはわからないことにも
子供たちは気が付いて楽しんでいました。
紛れ込んでいる猫とかいろいろな動物も面白かったです。
それから、どこにあるかなというのも見つけるのに
何度も読んでしまいました。
全部見つけても、もう一回読もう!
と子どもたちは大興奮していました。


もぐらのせんせい
(講談社)
「もぐらのたくはいびん」「もぐらのおまわりさん」に続く
もぐらシリーズ第3弾です。
今回の舞台は学校でした。
先生もいろいろ大変なんだなぁと
大人のsakuranoは思ってしまいました。
でもこんな風に優しくて一生懸命な
先生がいてくれたら、
安心して小学生時代を子どもたちは
すごせるなぁって思ってしまいました。
子どもたちのはなしでは、
ドンタクくんが「もぐらのおまわりさん」と
つながっているのねぇ~っと、発見しまして感激いたしました。
「もぐらのおまわりさん」を読んでからこちらを読むと
よりいっそう楽しめる感じがしました。
絵は、相変わらずかわいいでございます。
ぜひ皆さん読んでみてください。



だれのたまご  (フレーベル館)
高畠那生先生の絵って子どもたちに人気ですねぇ。
女の子だけでなく、男の子もとっても気になるようで、
反応がいいです。
絵本は、読み聞かせだけでなく、
おひざや机の上で、じっくり見るのも面白いなぁ
と思わせてくれる一冊です。
ページを行ったり来たりさせながら、
子どもと一緒に想像して、
おしゃべりできる面白い一冊です。
最後のページで何が生まれてきそうに
なっているのかが、
これまた凝っているなぁ
と表紙を見ながら思うのでした。



飛べ!マジカルのぼり丸   (講談社)
僕と弁慶がかわいいです♪
おはなし12か月というシリーズのなかの
「5月の作品」で、
子どもの日にプレゼントするならこの本!
という一冊です。
とはいえ、5月が主人公ですが、
一年を通して楽しめるようになっています。
このあたりは、さすが斉藤先生という感じですね。
3人官女はとても格好良かったし、
sakuranoはモミジの雲が好きです。
 はじめは、新聞紙のこいのぼりなんて・・・
と思っていた主人公が、
最後にはのぼり丸をとっても大切にしていて、
愛着を持っているところがいいなと思いました。
 しらばっくれているけれど、
あのプレゼントのなかには何がはいっているのかしら。
気になります。
よろい・かぶとセットをプレゼントしてくれた
おじいちゃん、ナイスです!
次に弁慶やのぼり丸が動き出すには、
やはり兜がないとね!っということでしょうか?



きょうりゅうじゃないんだ
(php)
斉藤洋先生×高畠純先生という黄金コンビです。
おじいちゃん(所長)の指令で恐竜ランドに行く主人公がかわいいです。
こんな体験、誰でもしてみたいですよね。
もしかしたら、おじいちゃんが作った世界なのかもってsakuranoは感じました。
ワンダー・ワゴンにsakuranoもぜひ乗ってみたいです。
面白いことはもちろんですが、夢の中に迷い込んだような気持ちにさせてくれる本でした。 


シェイクスピア名作劇場
ハムレット    (あすなろ書房)

子どもが初めて、ヨーロッパ的な世界観に出会う時、
これはとても重要な機会であると思う。
つまらない書き手の書いた作品であったなら
それこそ悲劇だと思う!
だから、この本は貴重なのです★
ファーストシェイクスピアなら絶対この本だと思う。
ハムレットはいろいろな書かれ方をしていますが
初めてなら断然こちらの本がおすすめです。
描かれている登場人物たちが
格好いいのと書き手のうまさが際立っています。
あまりに物語世界にどっぷりとはまってしまうために
王の声が聞こえてくるシーンは、戦慄が走りました。
しっかり読んだことのない大人は
ぜひこの機会にお読みください。
シリーズ化されているので今後も楽しみ。
ちなみに、理論社から出ている
ギリシャ神話の作家×絵描きさんの組み合わせですね。

シェイクスピア名作劇場
夏の夜の夢   (あすなろ書房)
妖精ってこんなに楽しい人たちなのかと思いました。恋する気持ちのワクワクドキドキ感と華やいだ雰囲気の演出がすごく良かったです♪
面白ければいいんじゃないかな~っていう動機も見え隠れしながらも、幸せな人間の営みはもしかしたら妖精のおかげかもなぁんて思っちゃいました。 
そしてsakuranoがこの作品の中で一番好きな登場人物は、実は、ライオン役のスナッグさんです。あのお芝居は想像しただけでクスクスとおかしくなってきます。
夏の夜の夢がこんなに面白いなんて! 今度観劇するチャンスがあったら必ず行きたいと思いました。


いえのおばけずかん  (講談社) 
低学年の間で大人気なおばけずかんシリーズ☆
おばけって結構、家にも出るのですね。
しかも、昔ながらのおばけが盛りだくさんでした。
コミカルな絵もいいです。
昔ながらのおばけというわけではないのでしょうが、
ベランダばばあがsakuranoは個人的に大好きです。
ベランダばばあは絵も、イメージ通りで素敵なおばあ様で嬉しかったです。
ちょっと来てほしいな。すみつかれちゃうのは困るけど・・・。



ふしぎパティシエールみるか  (あかね書房)
読書は娯楽である!
その単純で一番大切なことを、私たち大人は
いつもすぐに忘れがちです。
あらためて、頭をガツンと殴られたような気持ちです。
目がはっきりと覚めたとでも言いましょうか。
子どもが楽しい時間を過ごせることがコンセプトと言っても良いのではないでしょうか。
細かなたくさんの情報が載っていて、まるで1ページ1ページが、新聞のようです。
絵さがしあり、占いあり、クイズあり、パラパラマンガあり。手芸への招待状まであります。
女の子のおもちゃ箱をひっくり返したような一冊です。
でもやはり物語も凄いんです。
異世界へいきなり旅だち、そこで出会った異世界の人と自分の問題を解決していくという主人公の強さがすごいです。
まちがいなく、ただかわいいだけの本ではないです。
きらきらに惑わされずに是非読んでみてください!



ビブリオ・ファンタジア
アリスのうさぎ       (偕成社)
とても面白いので、途中でやめられずに最後まで読んでしまいました。
読み終わったとに、真夏の暑い日なのに背筋がゾクッとしました。
どのお話も、人間の意識下にある
悪意のようなものが恐怖させるのだと思います。
また、深く考えずに順風満帆な普通の人生に
漕ぎ出そうとした青年が、病気のために普通の社会生活から
抜け出し、これからの生き方を、考えている期間の
出来事というところも惹かれます。
これからどうなるのか?
絶対次巻もあると思います。たのしみです★
偕成社から出版されている、
「ひとりでいらっしゃい」シリーズと呼応しているようなつくりで、
凝っているなぁと思いました。
表紙もお洒落で、森泉岳土先生の絵が、
表紙も本文中の絵も大人っぽくて凄くよかったです。
文章と共に物語の世界観を作ってくれていると思いました。



現代落語 おもしろ七席   (理論社)
西東亭ひろし丸(さいとうていひろしまる)という噺家さん?
の新作現代落語7席です。
大人が読みますと、う~むと
うなってしまうような深い話も多く、
大満足の7席でした。
この一冊を読むだけで、教養も身に着いちゃいますね。
というか、むしろ大人用です。
凄く良くできているので
本物の噺家さんがやってくれないかなぁと
思ってしまいます。
絵は、かわいさもありクスリと笑いたくなる面白さもあり、
とても品良く仕上がっている本だと思いました。



らくごで笑学校 らくごで笑児科 らくごでことわざ笑辞典   (偕成社)
ご存知、西東亭ひろし丸のこちらも新作落語なのであります。
こちらはお子様用です。
2巻の主人公の恋心や3巻のお友だちの恋心も良かったです。
特に三巻目は読んできるうちにことわざにも詳しくなっちゃいます。
表紙の絵があらわしているように祝祭的な感覚があるお噺で
主人公が愛されているという世界観を
安心して読むことができます。笑いはもちろん保証つきです。
ぜひ読み聞かせなどにもお使いください!



サバンナのいちにち   (講談社)
1988年に出版された「どうぶつえんのいっしゅうかん」をご存知でしょうか?
この本を知らなくても、教科書で読んだ、
クロヒョウとライオンの話でピンと来る方も多いかもしれません。
動物園てほんとうにこんな感じなのかなぁと思えますよね。
また、これからが楽しみな終わり方も素晴らしい一冊です。
あれから28年後の2016年ついに、
姉妹編の「サバンナのいちにち」が発売されました。
約30年も経っているのに、作家もイラストレーターも、
お元気でしかも第一線でご活躍されているということも素晴らしいですね。
内容のほうは、ぐっときて涙が出そうになるところから、
声を出して笑ってしまうところまで、こちらの一冊に詰まっており、
さすが!!の一言です。
お友だちどうしで読むと、お気に入りの一話が違うところも面白いです。
sakuranoはぞうの親子のお話が好きです。
ぜひ、みなさんも読んでみてお気に入りを探してください。
そして、この中から一話また教科書に載れば良いのになぁ
と思うsakuranoでした。



ギュレギュレ!  (偕成社)
常識があり、非常に普通そうな主人公のところへ、
トルコの商人がふしぎなものを売りにやってきます。
主人公もやっぱり普通ではないのかもしれないと
最後には思うのですが、このふしぎな世界が
心地よくなってしまう一冊なのであります。
ぜひ大人の読書に!オススメです。



アーサー王の世界 Ⅰ 大魔法師マーリンと王の誕生      (静山社)
sakuranoは、アーサー王のお話が好きですので、
このシリーズの発行を知ったときは、ついに来たー!
と心の中でガッツポーズをとりました!
これからの展開で、「愛」を斉藤先生が
お書きになるのか楽しみです。
この一冊を読むと、今までアーサー王のお話の中で
「そんな馬鹿な!」と感じていたところが
すべて解決されています。
納得できる展開なのです。
一冊目からとても満足でした。


びょういんのおばけずかん
なんでもドクター      (講談社)
なんでもドクターの絵がなかなか怖かったです。
占いレントゲンは、ぜひ受けてみたいです!
ナスナースさんは、親切でこういう看護師さんに担当してもらいたいものです。
非常かいだんのカグヤはわがままでかわいいですね。「パス!」とか言ってる所や、満月の夜以外お出かけできないところなどかわいい設定でした。
子どもたちに大人気なこちらの本、まだまだ出版されそうですね。楽しみです。


耳の聞こえないメジャーリーガー
ウイリアム・ホイ        (光村図書出版)
野球のストライクやアウトのサインが、どうやってできたかまるで知りませんでした。
世の中で、障がいのある人にもない人にも便利になる事を作り上げた人がいたお話を読めてよかったです。
また、100年以上前にメジャーリーグで障がいを持った選手が、他の選手と同等に報酬を得てプレーしていたという実話というのが凄いですね。
100年前からユニバーサルデザインとかノーマライゼーションが実在していたというわけですね。それを考えると胸が熱くなります。


ニルゲンツものがたり
へんてこだより           (小峰書店)
22年の時を経て出版された本ということで、現在の斉藤先生だったらもっと超絶技巧を駆使して器用にまとまってしまいそうな感じがします。
つまり、荒削りで、そこの点がパワーを持って独特な魅力を放っています。
子どもへの読み聞かせで一話ずつ読んであげるのによさそうです。
それにしても、イェーデシュタット三部作がeverycityでニルゲンツをneverlandだと解釈すると、この本とイェーデシュタット三部作には何かつながりがあるのではと意味をさがしたくなってしまいます。
しかし、この問題はすぐには解けそうにありません。もう少しじっくりと考えてみたいと思います。
屋根の色が変わったのだとしたらまたニルゲンツへ是非いってきてほしいと思うsakuranoです。
でも、今お話を書いてもまた出版されるのがこれから20年後だったらどうしましょ!ですね。大変面白く、絵も素晴らしい一冊でした。


ふしぎパティシエールみるか
ミラクルスプーンでドッキドキ! (あかね書房)
盛りだくさんに遊べる本でした。
それでいて話も面白い。
小さなキャラやお話に関係のキャラも出てきて面白かったです。
謎の侵入者がこれからも出てきてほしいです。
かわいかった!巻末のバラブローチも思わず作ってみたくなりますね。

くのいち小桜忍法帖
月夜に見参    (あるなろ書房)
読み応えのある江戸もので、すっごく面白いです!!
これは、読んだ方が絶対良いです。sakurano大プッシュでございます。
主人公の賢さ・かわいさ・おしゃれさもいいですが、なんといっても桜花さんの妖艶な美しさに心奪われます。それに桜花さんて、白狐魔丸に出てくる雅姫さんだと思います。
sakurano、雅姫さん大好きなので、たまりませんでした~。
半守もかわいくてよいです!
まずは皆さん読んでみてください!ぜひ★

特装版 いえのおばけずかん
ざしきわらし   (講談社)
特装版て何?
と思いつつ限定感につられて
ゲットしました。

いまならまだ購入できそうですね。(2017年7月25日)
しかしすでに5000円を超える値段でも
売っているので、将来プレミア確実なのかな。

定価で購入できて、ラッキーでした。
子供に大人気のブロックラキュー
がついています。

さっそくsakuranoも作ってみました。
かなり集中しちゃいましたよ。
楽しかったです。

全部で5種類できるのだそうですが、
まずは、ざしきわらしを作ってみました。

かわいい♡

そしてもちろんお話もとっても楽しかったです。
なかなかきてくれない「だんらんじじい」に会いたいです。
それから「げたばこむし」はかなり気持ち悪くて
思わず下駄箱の整理をしたくなりました。
「クローゼットのロゼッタ」さんが
「パス!」というところとロゼッタさんが
「パス!」と言われちゃうところと
「ざしきわらし」が「パス!」って言うところが好きです。
宮本先生の絵は今回も冴え渡っていらっしゃいます。
目次のページが特に素晴らしいと思いました。
今までで一番好きです。
それからロゼッタさんの食事シーンが
もう本を読みながら声を出して笑ってしまいました。


ちいさなはなのものがたり
しろつめくさの はなかんむり
(偕成社)
すごく「乙女」な本です。
小学校2年生から5年生くらいまでの女子にプレゼントするならこちらの本を是非お勧めします♡
おそらく一生、大切な本になるのではないでしょうか?
大人が読むと、この本の中のどのお話を一番好きかで
人生で大切にしたいものがわかる心理テストができると思います。
スズランだったらファンタジーを大切にしている人。
タンポポだったら友情・繁栄を大切にしている人。
バラだったら生命・神との約束を大切にしている人。
しろつめくさだったら変わらぬ心・愛情を大切にしている人。
ハイビスカスだったら自己実現・職業を大切にしている人。
独断と偏見です!
でも面白いと思いますので是非みなさまも読んで考えてみてください。
大切にしているものはこれじゃない?
というご意見がありましたら掲示板でお話しましょう☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

きんたろうちゃん             (講談社)
こちらの本は、ぶたぬきくんシリーズがお好きだったかたにお勧めかもしれません。
幼稚園児と一緒に問いかけをしながら読むと盛り上がること間違いなしですね。
金太郎ちゃんが鬼のお家でランチしている時のお顔がとっても
美味しいものを食べたって顔なのですがなにを食べたのでしょう?
ハンバーグはまだ手をつけていないようですし…。
気になってしまうほど金太郎ちゃんが美味しそうなお顔です。
それからパフェも可愛い〜♥
特にくまちゃんのパフェが凝っていますね。
こういう描き込みがたくさんある本が好きです。


こうえんのおばけずかん おばけどんぐり (講談社)
おばけずかんシリーズは、なんと16巻目です。こちらも幼稚園生から小学生まで大人気ですね。
おばけずかんシリーズには、学校や病院、家など二巻以上出される場所があるのですが、公園もぜひ2巻目以降の発刊がありますように、という面白さでした。絵も思わず笑ってしまうようなキャラクターで「いきなりしょうべんこぞう」が今まで出たキャラの中でも一番好きになりました。それから、花子さんがたまに出てくるところも嬉しかったです。
おばけどんぐりもかわいくて、やられること自体はかわいくないんですけど公園に行って探して出会ってみたいです。公園の中でなら大丈夫ですものね。
小学生になったお子さんへのプレゼントとしても喜ばれるのではないでしょうか。4月なのでオススメしてみました♡

ふしぎパティシエールみるか
しあわせ♡レインボーパウダー(あかね書房)
こちらの本は読み上げるのにすごく時間がかかります。
小さな文字や絵を一つ一つ読んでいくとすごく時間がかかるのです。
飛行機や新幹線の旅のお供にオススメな一冊です。
こちらのシリーズは埼玉県の課題図書にもなっていました。
いっけん遊びの本かなと思われるかもしれませんが
さすがにそこは斉藤先生のご本です!
物語の読み物の読み応えあります。
読書苦手かもと思い始めたお子さんにもオススメです。
きっと本の世界に戻って来れますね。
まずは楽しくないとです。
そして楽しいうちに物語の世界に
招待されてしまっているという感じです。
大人が読むとクスリと笑ってしまったり
かわいい〜と萌えポイントありありです!
ぜひ!

ねがえりごろん(講談社)
赤ちゃん絵本にも、とうとう斉藤先生が進出です。
さすが斉藤洋先生と思わず唸ってしまう言葉選び。
ページをめくるのが楽しみ、且つ読むと音が心地よいです。
難しいことは抜きにすると、ひたすらかわいい赤ちゃんよぉ♡というところでしょうか。
絵も赤ちゃんらしさが随所に工夫されていて面白い&かわゆいです。
パパとママ、赤ちゃんがいてとても幸せそうでいいですね。
赤ちゃん絵本といえば、一昔前だとママと赤ちゃんの時間という感じの本が多かったですが
最近は育児現場には、やはりパパの存在は重要です。
パパもがっかりすることなく読める一冊だと思います。

はいはい あかちゃん
(講談社)
はいはいをしはじめた赤ちゃんの、何があってもへこたれず、ずんずん未来へ進む生命の強さが描かれています。
自分の動きたい方向に進める喜びでいっぱいの赤ちゃん。
どうやら歯も生え始めてきたようです。(歯茎がムズムズしている様子が描かれています♪)
パパのこともしっかりわかり、パパのことが大好きな赤ちゃんです♡
パパも、ダイナミックな遊びで赤ちゃんのお相手。この巻でもパパは大活躍です。


ナツカのおばけ事件簿 初恋ゆうれいアート(あかね書房)

ナツカシリース15巻です!同じくあかね書房より発売されている「なん者・にん者・ぬん者シリーズ」が、全15巻なのですが、ナツカシリーズは〈以下続刊〉と書いてありますので、16巻も発売される予定のようです。ナツカファンのsakuranoとしましては、ホッとしました♡
しかし、ナツカシリーズも15巻とは本当に人気作で長寿なんだなと改めて嬉しくなりました。
さて、今回は、題名にもありますが初恋ということで恋のムード満載です。2話目のお話でも、ママのパパへの恋心がすごくて思わずなんの話だったか忘れてしまいそうなくらいママンがすごかったです。いよいよパパとママは復縁するのでしょうか。道遠パパ大変そうです。
1話目は、本の中にも出てきますが後味の良い結末で、本当に良い終わり方だったなと思いました。2話目も不幸の手紙関係は、始めるのはもちろんもってのほかですが、参加していくのもよくないという教訓もいいですね⭐︎


オレンジ色の不思議
(静山社)
生意気で魅力的な女の子に引き込まれます。
自分の日常の中にも、もしかしたらあるのかもしれない
不思議な世界が描かれています。
夏休みにぜひ読んでいただきたいです。
とてもおもしろいです。
小学校中学年から中学生くらいの時期に
読んでおきたい一冊ですね。
森田みちよ先生の絵も素晴らしいです。
森田先生の描く、日本、いいなぁと思います。
一番読んでいて陰鬱な気分になったお話は
「ブランコのカップル」です。
「去りゆく警察官」で一気に引き込まれ
「二人の女性」は救いがありホッとしました。
エピローグで再び女の子から
気持ちが離れなくなってしまいます。
斉藤先生は、中央線沿線を舞台にされていることが
よくあるので、もしかして井之頭公園の
動物園かな?と思わせますね。
そう考えるとこの本に出てくる
街は実在しているのでは
なんて考えてしまいます。
内容がオタクっぽくなってしまうので
このくらいにしておきます。