法然上人
浄土宗は、法然上人(ほうねんしょうにん)【法然房源空(ほうねんぼうげんくう)】を宗祖と仰いでいる宗旨です
法然上人は、1133年に現在の岡山県(当時の美作(みまさか) の国)にお誕生になりました。幼少にして父を失い、それを機会に父の教えのままに出家して京都(滋賀)の
比叡山(ひえいざん) にのぼって勉学し、当時の仏教・学問のすべてを修した後、ただひたすらに仏に帰依(きえ) すれば必ず救われる。すなわち 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
を口に出してとなえれば、必ず仏の救済をうけて平和な毎日を送り、お浄土に生まれることができる、という他力のおしえをひろめられました。
当時の旧仏教の中でこの新しい教えを打ち出されただけに、いろいろな苦難がつづきました。貴族だけの仏教を大衆のために、というこの教えは、日本中にひろまり、皇室・貴族をはじめとして、広く一般民衆にいたるまで、このみちびきによって救われたのでした。
法然上人は、どこにいても、なにをしていても南無阿弥陀仏をとなえよ、とすすめておられます。南無阿弥陀仏と口にとなえて仕事をしなさい、その仏の 御名(みな)
のなかに生活しなさい、と教えられています。
この文章は、 浄土宗ウェブサイトより転載しています。