10、最近のハム言葉に思う事
ことば、国語、話し言葉というものは時代によって変わって来る様である。
歴史上からみても否定はしないが、しかし、最近の日本人の特に若い人達のことば使いには難解を通り越して何が何やらさっぱり分からない。
若者ことばと言えばそれまでだが、もともと国語というのであれば、国民皆が等しく分かり合える物でなければならない筈である。町中で若い女の子たちの話を聞いているとなにやら暗語の様に思えるのは私一人でしょうか?。
インターネット、Eメールやらケータイ電話等のことはある程度分かるが、それにしても話している内容が全く分からない。
ローカルのVHF、UHFを聞いていても意味不明な話をしていて、それでもお互いのQSOが成立している様である。
私はJARL(日本アマチュア無線連盟)に入ったのは沖縄が本土に復帰した年の一年だけだったが、その後JARLの会員になったことがない。
HFでQSOしていてこんな事があった。確か関東の局だったと思う。私はビューローがありません、カード集めもやっていません、あなたのカードも要りませんので送らなくて結構です。しかし、カードはありますので必要でしたらSASE(サセ)でお願いします。と話したら”何をさせんるんですか”ときた時には唖然としてしまった。
ちなみに、SASEについて本当の意味を知らない方が多いので、自分の記憶を取り戻す意味からも書くことにする。
(Self Addressed And Stamped Envelope)自分の住所を書いて切手を貼った封筒という意味で、要するに返信用封筒を送って下さいということになる。(なになにをサセると云うことではありません)
HFをワッチしていて、女性(YL?局)の方のQSOで気になることがある、自分のダンナさんのことを内のOMと云っている方が随分多い事に気づく筈です。
若い夫婦のダンナさんはOld Manでしょうか?、直訳すれば古い人、老人となる訳だけど、ハムの世界ではその道に精通した人、あるいはその道で先輩と云うことであって軽々しく使って欲しくない。
OTと云うのもある、Old Timer つまりその道4〜50年も居てそれだけの権威のある方を畏敬の意味を込めて使う用語である。
もともと電信用語であるため電話(SSB)ではあまり聞きませんが。
数えればキリがない、話を聞くと最近のハムはたった2日の講習会で免許がもらえるという、嘆かわしい話、我々古い人間からしたら怖いとしかいいようがない。
何も堅い電信用語やQ符号を使って話せとは云わない、それよりもふだんのちゃんとした日本語で話して欲しいのだ、アマチュア無線だからと云ってなにも特殊な言葉でしゃべらなくてもいいのではないでしょうか?。
空で(無線で)話そうが、QSOは普段着のままで相手に失礼にならん程度の言葉で話したいものだ。