ベランダ・バルコニーを、バラで癒しの空間を作るサポート



Veranda Rosegarden Support                   

〒197-0826 東京都あきる野市牛沼 TEL090-1306-1691

バラの無農薬栽培の勧め(僕のバラの無農薬栽培から)


1.無農薬栽培にいたるまで

 僕も、以前はバラを育てるのには、頻繁に農薬を散布して、黒点病を防ぐことが不可欠だと思っていた一人です。

 黒点病が蔓延しだすと、1週間に一度農薬を散布しても病気を防ぐことができなかった。それでは、もうバラを楽しむという余裕は生まれず、疲れ果てて、バラを育てることを辞めようとしていました。

 ちょうど、そんなときに本州行きが決まり、バラの栽培とは一度離れたのです。

 最初は愛知に行き、その後、東京に越してきました。今の場所を選んだのは5坪強の庭がついていたからです。

 その庭で、野菜や草花を育てていましたが、もはやバラを育てる気はありませんでした。

 北海道なら隣家までの距離があり、農薬をふんだんに噴霧しても、隣人に迷惑をかけることが少なかったけれど、ここは、アパート(長屋タイプ)の一部なので、すぐ隣家があり、農薬が使える雰囲気ではなかったからです。

 そんな思いでいたころ、とある一冊の本に偶然出会いました。

「無農薬でバラ庭を」(小竹幸子 著)という本です。

 本屋で立ち読みしてみて、こんなことができるはずないと思い。ある意味、できないことを証明するような気持ちで、この本を購入していました。

 証明するからには、書かれている通りのことをしようと思い、米ぬかなどから自分で発酵肥料を作り、できる限りかかれている通りのことを1シーズン実行してみたのです。
2.1シーズン栽培してみると
 
 始める前に参考図書を数冊購入し、うどん粉病と黒点病に強いといわれている品種を選定しました。

 ほぼ全てのバラは地植えにしてスタートしました。農薬はやらずとも、春先はニームオイルとバイオゴールドを混合噴霧しました。

 本にも書かれていた通り、植えてすぐのものは耐病性が完璧ではなく、うどん粉病もでることがありました。

 そんなときは、米ぬかでこすったり、黒砂糖水を噴霧したりいろいろしてみました。

 最初のうちは、手のかかった度合いとしては、農薬を使用していたときと然程変わりがありませんでした。

 しかし、マスクや手袋などをしてそれでも、嫌なにおいを感じながら行うものと比べれば、気持ちは楽でした。

 虫は最初の年だったので、びっくりするくらい発生しました。でも、実験なのだから、食べられても我慢して続けていました。

 春のシーズンの結果は虫に花をやられ散々でしたが、バラは枯れませんでした。それどころか不思議なことに黒点病は出なかったのです。

 そして、少なくとも咲いたバラは、香りが強かったです。

 秋が来て、台風が来た後に、黒点病が出だしました。でも、実験なのですから、本にかいてあることをするのみ。

 農薬には手を出しませんでした。虫については、約半年、無農薬栽培を続けていたことからか、害虫の天敵も増えてきました。

 そして、実感したのは、バラの香りが良いということ。これは、無農薬というより、発酵有機肥料の力が貢献しているとと思っております。

 あっという間に1シーズンが過ぎて、結果は、品種さえ選べば大丈夫かもしれないというものでした。ただ、手がかかりすぎるので、2年目は、鉢植え栽培についてできるかということ、そして、もっと手を抜くことができないかということをテーマに実施することにしました。

3.2、3シーズン目では
 
 1シーズン目の思ったこと(手作り肥料は手がかかりすぎるのと、鉢植え栽培についてできるかということ)を実践すべく、地植えのものをかなり鉢植えにしていろいろ試してみました。
 
 まず、いろいろ販売されている有機肥料というものを試してみました。そこで、良かったと思えたのが、バイオゴールドとバラの家の肥料でした。
 
 だめなものでもそこそこ栽培できますが、肥料の分解が遅いことが気になりました。
 
 鉢植え栽培ですが、地植えと然程変らず、無農薬栽培ができることを知りました。

 しかし、唯一洗礼を受けたのが、コガネムシの仲間(たぶんカナブンだと思っている)の幼虫が根を食い荒らしたことでした。

 植え替えして今では立派なバラのアーチとなっておりますが、ほぼ根がない状態になっていたのは驚きでした。

 そんな体験から、網とヤシガラを使った対策やヤシガラマット+ヤシガラなどの対策をするようになりました。
 
 それ以外の病害虫ですが、黒点病にはある程度僕の良い意味でのあきらめができました。うどん粉病ですが、2年目には少し出たものがありました。

 3年目では、うどん粉病の発生はほぼなくなっております。うどん粉病の原因が、どうやら、株の耐性もありますが、チッソ過多の肥料の影響というのもあるのかと思っております。

 害虫ですが、1年目より、2年目、2年目よりも3年目と年を追うごとに被害が減ってきています。

 理由としては、害虫に対する天敵が増えてきたのではないかと推測しております。

 カナヘビは常駐。そして、青大将までやってくるようになり、バラのアーチにはシジュウカラが突進して蛾の幼虫を捕獲したりするようになりました。

 気が付くとカマキリがいたり、まぁ、極度の虫嫌いの方なら卒倒するのではないかという庭になってきました。

 僕も、生来、虫が好きなほうではないのですが、3年経つと、素手でアブラムシや蛾の幼虫をつまむことができるようになりました。

 実は一番変ったのが、栽培している僕なのかと思っています。

 ある程度の虫や病気の害は許せるようになり、特に虫に対しては、自然の一部だと思えるようになってきました。

 バラの無農薬栽培を行って一番得たものは、「寛容さ」なのかもしれません。

 そして、自分の無力さを知り、自然がいかに効率的であるかということを、知りつつあります。

 宗教的になってしまうので、これ以上書きませんが、心穏やかに少しはなれたかと思っております。

 それでは実際、やっていることを今度からは書いていきます。