《概要》
sound は音を鳴らすコマンドラインツールです。
Windows のサウンド設定の音や周波数、音名指定で音を出すことができます。
《パラメータ》
sound /s[deiqw] | /f[sqwt] 周波数,時間... /l ファイル | /n[sqwt] 音名,拍... /l ファイル | /w WAV ファイル
/s サウンド音
d:一般の警告音、e:システムエラー、i:情報、q:問い合わせ、w:警告
/f 周波数指定
s:正弦波、q:矩形波、w:のこぎり波、t:三角波(デフォルト)
/n 音名指定
s:正弦波、q:矩形波、w:のこぎり波(デフォルト)、t:三角波
音名: Cn Cbn C#n (n=1-7)、R=休符
拍: 1 2. 2_ 2 4. 4_ 4 8. 8_ 8 16. 16_ 16
/w WAV ファイル再生
/l 周波数または音名のパラメータファイルを読み込む
《詳細》
sound は音を鳴らすツールです。
コマンドプロンプトで動作する 64bit コンソールアプリケーションです。
「/s サウンド音」で Windows のサウンド設定で指定されている音を出します。オプションで出す音を指定します、指定されていない場合は「一般の警告音」の音を出します。
d - 一般の警告音
e - システムエラー
i - 情報
q - 問い合わせ
w - 警告
なお Windows のサウンド設定で音が指定されていない場合は音は出ません。
「/f 周波数指定」で指定された周波数と時間で音を出します。オプションで波形を指定できます、指定されていない場合は「三角波」の音を出します。
周波数と時間は「周波数,時間」で指定して、複数指定することができます。時間の単位はミリ秒で、10〜1000の範囲で指定します。
周波数と時間の代わりに「/l ファイル」を指定すると、指定されたファイルから周波数と時間のパラメータを読み込みます。パラメータファイルは1行に1組の「周波数,時間」で指定してください。
「/n 音名指定」で音指定された音名と拍で音を出します。オプションで波形を指定できます、指定されていない場合は「のこぎり波」の音を出します。
音名と拍は「音名,拍」で指定して、複数指定することができます。
音名と拍の代わりに「/l ファイル」を指定すると、指定されたファイルから音名と拍のパラメータを読み込みます。パラメータファイルは1行に1組の「音名,拍」で指定してください。
音名は Cn Cbn C#n R で指定します。「C」の部分は音名 C,D,E,F,G,A,B を指定します、フラットは「b」、シャープは「#」を共に指定できます。「n」の部分はオクターブ 1〜7 を指定します。「R」は休符を意味します。
拍は 1 2. 2_ 2 4. 4_ 4 8. 8_ 8 16. 16_ 16 で指定します。「1」は全音符、「16」は16分音符、「.」は付点、「_」は3連を意味します。
波形のオプションは以下の物があります。
s - 正弦波
q - 矩形波
w - のこぎり波
t - 三角波
「/w WAV ファイル再生」で指定された WAV ファイルを再生します。
ビープ音(隠しパラメータ)
「/b」や波形のオプションで「b」を指定するとビープ音を鳴らすことができます。ただし Windows のバージョンによっては音が出なかったり、サウンドデバイスを通して音が出てしまいます。
「/void」(隠しパラメータ)のみを指定するとプログラムは何も実行しないで終了します。スクリプト内でこのプログラムが実行可能か事前に調査するために使用してください。
このプログラムは日英バイリンガルメッセージに対応しています。
《動作環境》
Windows Vista, Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10, Windows 11。
《バージョン履歴》
Version 1.00 - 2012/12/14 正式版初リリース
Version 1.10 - 2013/02/01 日英バイリンガルメッセージに対応
Version 1.11 - 2014/07/04 エラー表示に関する改善
Version 1.20 - 2015/10/01 出音の改善、ライブラリのアップグレード
Version 1.30 - 2016/05/01 WAV ファイル再生のオプションを追加
Version 1.31 - 2016/11/01 ヘルプメッセージの改善
Version 1.32 - 2017/05/02 表示に関する改善
Version 1.33 - 2018/05/07 メッセージの改善
Version 1.34 - 2018/12/05 Windows の表示言語の対応、dll の同梱
Version 1.40 - 2019/07/01 コードページ 65001 (UTF-8) の対応
Version 1.50 - 2020/10/01 ライブラリのアップグレード
Version 1.60 - 2022/01/14 ライブラリのアップグレード
Version 2.00 - 2024/03/07 64bit 版の追加