《概要》
reglist はレジストリの一覧を表示するコマンドラインツールです。
オプションで様々な検索ができます。
レジストリキーの変更日時やクラスも表示されます。
数値データは 10進数と 16進数で表示され、バイナリデータは ASCII 文字と共に表示されます。
出力を Unicode ファイルに書き出すこともできます。
ハイブファイルにも対応しています。
《パラメータ》
reglist [/h ハイブファイル] [/s] [/o] [/d 日時] [/tsnbo] [/f[knd[cesa]] 検索値] [/e] [/l | /b[s]] [/w] キー名 [[/p] [/n] 出力ファイル]
/h ハイブファイルを読み込む
/s サブキーも表示する
/o 値名を並べ替る
/d 日時以降に変更されたキーを検索する
日時: yyyy/mm/dd [hh:mm[:ss]]
/t データの種類を検索する
s:文字列、n:数値、b:バイナリ、o:その他
/f 名前およびデータを検索する
k:キー名、n:値名、d:データ
c:英大小文字を区別する、e:完全検索
s:キー名検索でサブキーを含める
a:値名またはデータ検索でキー内の全値を含める
/e アクセスエラーのキー名も表示する
/l レジストリの付加情報を表示しない
/b キー名のみ表示する
s 直下のサブキー名も含める
/w 32-bit 用のレジストリを対象とする
/p 経過を表示する
/n 上書き確認なし
《詳細》
reglist はレジストリの一覧を表示するツールです。
コマンドプロンプトで動作する 64bit コンソールアプリケーションです。
キー名で指定されたレジストリの内容を表示します。
キー名のルートキーは以下のものが指定できます。
HKEY_CLASSES_ROOT、HKCR
HKEY_CURRENT_USER、HKCU
HKEY_LOCAL_MACHINE、HKLM
HKEY_USERS、HKU
HKEY_CURRENT_CONFIG、HKCC
ルートキーだけを指定することもできます。
「/h ハイブファイルを読み込む」が指定されていた場合、ハイブファイルを読み込みます。ルートキーはキー名で「\」を指定します。
アプリケーションがハイブファイルを使用している場合は、ハイブファイルを開くことは出来ません。
「/s サブキーも表示する」が指定されていた場合、指定されたキー以下のすべてのキーを表示します。
「/o 値名を並べ替る」が指定された場合、値名を並べ替て表示します。
「/d 日時以降に変更されたキーを検索する」が指定された場合、指定されな日時以降に変更されたキーのみ表示します。
日時は日付のみ、または日付と時刻を含めて指定することができます。
日時を指定する時は日時を「"yyyy/mm/dd hh:mm"」のようにダブルクォーテーションで囲んでください。
「/t データの種類を検索する」が指定された場合、指定されたタイプのデータのみ表示します。
データーのタイプに含まれるレジストリの種類は以下の通りです。
文字列:REG_SZ、REG_EXPAND_SZ、REG_MULTI_SZ
数値:REG_DWORD、REG_QWORD
バイナリ:REG_BINARY
その他:REG_NONE、REG_DWORD_BIG_ENDIAN、REG_LINK、REG_RESOURCE_LIST、REG_FULL_RESOURCE_DESCRIPTOR、REG_RESOURCE_REQUIREMENTS_LIST、未定義の種類
「/f 名前およびデータを検索する」が指定された場合、指定された検索値と一致したものを表示します。検索値は「"」で囲んで指定してください。
「/f」のみが指定された場合はキー名、値名、データを英大小文字を区別しない部分検索を実行します。
検索する対象はキー名、値名、データが指定できます。
検索対象は同時に複数指定できます。また検索対象を別々に指定すれば、それぞれの検索対象に別々の検索値を指定することもできます。複数の検索対象を同時に指定した場合、いずれかに一致したものが表示されます。 複数の検索対象を別々に指定した場合、すべての条件に一致したものが表示されます。
検索のオプションとして英大小文字を区別する検索と完全検索を指定できます。完全検索を指定しなかった場合はその検索値を含むものが表示されます。このオプションは両方指定することもできます。このオプションを指定する場合は検索対象も指定してください。
キー名を検索対象として検索した場合、一致したキーのすべての値が表示されます。
キー名検索のオプションとしてサブキーも含める指定ができます。サブキーを含める指定をした場合、一致したキーとそのサブキーのすべての値が表示されます。
値名またはデータ検索のオプションとしてキー内の全値を含める指定ができます。全値を含める指定をした場合、一致した値名またはデータを含むキー内のすべての値が表示されます。
値名で「既定」を検索するときには「(@)」を指定してください。
数値データを検索する場合、10進数、カンマ付き10進数、16進数で検索することができます。16進数の完全検索をするには頭に「0x」をつけて DWORD の場合は 8桁、QWORD の場合は 16桁で指定してください。
バイナリデータを検索する場合、バイナリを 1バイトごとにスペースで区切った 16進数で指定するか、バイナリに含まれる ASCII 文字を指定して検索することができます。ASCII 文字で検索する場合、ASCII 文字以外のバイナリデータは無視されます。
16進数を英大小文字を区別して検索する場合、16進数は大文字で指定してください。
「/e アクセスエラーのキー名も表示する」が指定された場合、アクセスできなかったキー名も表示します。
アクセスできなかったキーがあった場合、管理者モードのコマンドプロンプトで reglist を実行するとアクセスできる可能性があります。
「/l レジストリの付加情報を表示しない」が指定された場合、レジストリキーの変更日時とクラス、レジストリデータの種類を表示しません。
「/b キー名のみ表示する」が指定された場合、レジストリの内容は何も表示しないでキー名の一覧のみを表示します。
いずれかの検索オプションが指定された場合、検索が一致したキー名が表示されます。
「/bs」が指定された場合、指定されたキー名の直下にあるサブキーの一覧も表示します。特定のキーのサブキーを表示したいときに使用してください。
「/bs」は「/s」と一緒に指定することはできません。
「/w 32-bit 用のレジストリを対象とする」が指定された場合、64-bit Windows で 32-bit アプリケーションから見たレジストリを対象とします。このパラメータが指定されなかった場合、 64-bit Windows では 64-bit アプリケーションから見たレジストリが対象とまります。
32-bit Windows ではこのパラメータを指定してもしなくても結果は変わりません。
出力ファイルが指定された場合、結果をファイルに Unicode 文字列で保存します。
「/n 上書き確認なし」が指定された場合、出力ファイルが存在しても上書きの確認をしません。
「/p 経過を表示する」が指定された場合、ファイル出力の経過を表示します。
「/void」(隠しパラメータ)のみを指定するとプログラムは何も実行しないで終了します。スクリプト内でこのプログラムが実行可能か事前に調査するために使用してください。
このプログラムは日英バイリンガルメッセージに対応しています。
《動作環境》
Windows Vista, Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10, Windows 11。
《バージョン履歴》
Version 1.00 - 2016/10/12 正式版初リリース
Version 1.10 - 2016/11/01 表示に関するオプションの追加
Version 1.20 - 2016/12/08 64-bit Windows の対応
Version 1.21 - 2017/01/05 ヘルプメッセージの改善
Version 1.22 - 2017/05/02 表示に関する改善
Version 1.23 - 2017/08/01 文字列検索の省略オプションの対応、規格外のレジストリの対応
Version 1.30 - 2017/10/02 文字列検索のオプションの仕様変更
Version 1.31 - 2017/11/01 確認処理の改善
Version 1.40 - 2018/04/08 名前およびデータ検索の機能向上
Version 1.41 - 2018/05/07 メッセージの改善
Version 1.42 - 2018/06/01 キー入力に関する改善
Version 1.50 - 2018/12/05 キー名検索のオプション追加、Windows の表示言語の対応、dll の同梱
Version 1.60 - 2019/07/01 コードページ 65001 (UTF-8) の対応
Version 1.61 - 2020/06/10 規格外のレジストリの対応
Version 1.70 - 2020/10/01 ライブラリのアップグレード
Version 1.80 - 2021/02/03 名前およびデータ検索のオプション追加
Version 1.90 - 2022/01/14 ライブラリのアップグレード
Version 1.100 - 2022/11/04 ファイル出力のオプション追加
Version 1.101 - 2022/12/02 経過表示の改善
Version 1.200 - 2023/12/22 ハイブファイルの対応
Version 2.00 - 2024/03/07 64bit 版の追加