《概要》
msgwin はメッセージウィンドウを表示するスクリプト用のツールです。
オプションで複数のメッセージを順番に表示したり、ファイルに同期してメッセージを表示することができます。
バッチファイルや VBScript などで使用するのに便利なツールです。
《パラメータ》
msgwin [/p1-4[ns] | /p x y] [/r 行数] [/w 幅] [/n] [/e] [/b] [/c] [/m[:ポイント]] [/f[ds]] [/i アイコンファイル] [/u] タイトル メッセージ... | ファイル
/p ウィンドウ位置を指定する
1-4 角に表示する
1 左上
2 右上
3 左下
4 右下
n 角との間を狭くする
s 角に密着する
/r 行数を指定する
/w ウィンドウ幅を指定する(最小 160)
/n 通知モード
/e メッセージにエスケープ文字を使う
\n:CRLF \t:TAB \\:\
/b 折り返しなし
/c 中央揃えにする
/m メッセージボックスのフォントを使う
ポイント: フォントサイズを指定する(6〜72)
/f メッセージパラメータの代わりにファイルを使用する
d ファイルを削除する
s ファイルの更新を反映する
/i アイコンを設定する
/u Unicode のファイルを使用する
《詳細》
msgwin はメッセージを様々な方法で表示する 64bit ウィンドウズアプリケーションです。
「タイトル」でメッセージウィンドウのタイトルを指定します。
「メッセージ」で表示するメッセージを指定します。メッセージが複数指定された場合はそれぞれ新しい行で表示されます。
「/n 通知モード」を指定するとメッセージを 5秒間表示してからウィンドウを閉じます。メッセージが複数指定された場合は、それぞれのメッセージを順番に 5秒間ずつ表示してからウィンドウを閉じます。
「/f メッセージパラメータの代わりにファイルを使用する」が指定された場合、メッセージを指定されたファイルから読み込みます。各行がそれぞれメッセージパラメータとして扱われます。
「/fd」が指定された場合、メッセージを表示した後に指定されたファイルを削除します。
「/fs」が指定された場合、指定されたファイルが更新されるとメッセージも更新されて、指定されたファイルが削除されるとメッセージウィンドウを閉じます。
「/u Unicode のファイルを使用する」が指定された場合、指定されたファイルを Unicode として扱います。
「/e メッセージにエスケープ文字を使う」が指定された場合、メッセージパラメータにエスケープ文字を使用することができます。使用できるのは改行とタブです。
「/b 折り返しなし」を指定するとメッセージのテキストを右端で折り返さないで、表示されない部分を「...」にします。
「/c 中央揃えにする」を指定するとメッセージのテキストを中央揃えで表示します。
「/m メッセージボックスのフォントを使う」を指定すると Windows のメッセージボックスのフォント(Windows UI フォント)を使用します。Windows のメッセージボックスの標準のフォントは 9 ポイントのメイリオ(Windows Vista, 7)、 Meiryo UI(Windows 8.1)、Yu Gothic UI(Windows 10, 11) です。
また「:ポイント」を指定するとメッセージボックスのフォントサイズを 6 ポイントから 72 ポイントの間で指定することができます。
「/p ウィンドウ位置を指定する」を指定するとメッセージウィンドウの表示位置を指定することができます。「/p1-4」を指定するとそれぞれの画面の角にウィンドウの位置を指定できます。「/p x y」を指定するとウィンドウの位置を座標で指定できます。0以下の値が指定された場合、タスクバーを除いた画面の右または下からウィンドウまでの空きの幅または高さとなります。-0 を指定することもできます。
行数、ウィンドウ幅はパラメータが指定されていない場合、表示内容によって自動的に設定されます。
ウィンドウ幅が指定されている場合、行の長さが指定された幅に収まらない場合、日本語やスペースの場所で改行します。
スペースのない半角文字がウィンドウ幅に収まらない場合、メッセージの表示できない部分が「...」で省略されます。パスの場合は途中に「...」が入ります。
行数が指定されていて表示する内容が指定された行数を超えていた場合、超えている行は表示されません。
「/r 行数を指定する」を指定するとメッセージウィンドウを表示するときの行数を指定することができます。
「/w ウィンドウ幅を指定する」を指定するとメッセージウィンドウを表示するときの幅を指定することができます。
「/i アイコンを設定する」を指定するとウィンドウのアイコンを設定することができます。アイコンのインデックスも指定することができます。
アイコンファイルとインデックスは「"C:\Windows\System32\user32.dll,4"」のように指定します。インデックスを指定しなかった場合は「0」が使用されます。
「/void」(隠しパラメータ)のみを指定するとプログラムは何も実行しないで終了します。スクリプト内でこのプログラムが実行可能か事前に調査するために使用してください。
このプログラムは日英バイリンガルメッセージに対応しています。
《動作環境》
Windows Vista, Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10, Windows 11。
《バージョン履歴》
Version 1.00 - 2019/04/05 正式版初リリース
Version 1.01 - 2019/12/01 ファイルの更新反映オプションの改善
Version 1.10 - 2020/10/01 ライブラリのアップグレード
Version 1.20 - 2021/01/06 アイコンのオプションを追加
Version 1.30 - 2021/04/02 フォントのオプションを追加
Version 1.40 - 2022/01/14 ライブラリのアップグレード
Version 2.00 - 2024/03/07 64bit 版の追加
Version 2.10 - 2024/04/15 テキストおよびフォントサイズのオプション追加、描画の改善
Version 2.11 - 2024/05/01 ファイルの更新反映オプションの改善
Version 2.20 - 2024/06/14 ウィンドウ位置のオプションの追加