FStr 2.00Vector FStr


《概要》

FStr はファイル内の文字列の検索や置換をするコマンドラインツールです。

正規表現を使って検索や置換を複数混在して指定することができます。
オプションで検索や置換のパラメータをファイルから読み込むことができます。
Unicode のファイルも扱うことができます。

《パラメータ》
FStr [/c[e] | /l[v] | /n | /q] /s[ilv] 検索文字列... /r[eil] 検索文字列 置換文字列... /f パラメータファイル... [[/d] [/u[8|16]] ファイル]
     /c 検索結果のカウントを表示する
        e 検索対象が見つかった場合のみ表示する
     /l ファイル名のみ表示する
        v 検索対象が見つからなかったファイル名を表示
     /n 行番号も表示する
     /q 結果を表示しない
     /s 文字列を検索する
        i 英文字大小文字を区別しない
        l 正規表現を使わない
        v 一致しないものを検索する
     /r 文字列を置換える
        e 置換文字列にエスケープ文字を使う
        i 英文字大小文字を区別しない
        l 正規表現を使わない
     /f パラメータファイルを読み込む
     /d サブフォルダも含める
     /u Unicode のファイルを扱う
        8  UTF-8 を使用する
        16 UTF-16 を使用する

検索対象が見つかった場合終了コード 1 を返します。

《詳細》

FStr はファイル内の文字列の検索や置換をするツールです。
コマンドプロンプトで動作する 64bit コンソールアプリケーションです。

「ファイル」で指定されたファイルを対象に検索または置換をして標準出力に表示します。
「ファイル」にワイルドカードを指定することができます。ワイルドカードを指定した場合、表示される行の先頭にファイル名が表示されます。
「ファイル」が指定されていない場合、標準入力が対象になります。
検索や置換は「/s[ilv]」、「/r[eil]」、「/f」を複数混在させて指定することができます。
検索や置換はファイルや標準入力の行ごとにパラメータで指定された順番に処理されます。

「/s 文字列を検索する」で検索を行います。オプションとして「ilv」を組み合わせて指定できます。
「i」で半角英文字の大文字小文字を区別しないで検索します。
「l」で正規表現使う特殊文字を普通の文字として扱います。
「v」で検索文字列が含まれない行がを検索します。

「/r 文字列を置換える」で置換を行います。オプションとして「eil」を組み合わせて指定できます。
「e」で置換文字列にエスケープ文字を使うことができます。
「i」で半角英文字の大文字小文字を区別しないで置換えます。
「l」で正規表現使う特殊文字を普通の文字として扱います。

「/f パラメータファイルを読み込む」が指定された場合、指定されたファイルから検索や置換のパラメータを読み込みます。
パラメータファイルの書式は検索の「/s[ilv]」や置換の「/r[eil]」パラメータと文字列を行に分けて指定します。
コマンドパラメータと違い、指定された文字列はすべてそのまま解釈されます。文字列は「"」で囲まないで指定します。

※検索の場合

/s[ilv]
検索文字列

※置換の場合

/r[eil]
検索文字列
置換文字列

「/n 行番号も表示する」が指定された場合、検索または置換えられた行の先頭に行番号を表示します。

「/c 検索結果のカウントを表示する」が指定された場合、検索対象が含まれる行の数のみを表示します。
「/ce」が指定された場合は、検索対象が見つかったファイルのみカウントを表示します。

「/l ファイル名のみ表示する」が指定された場合、検索対象が見つかったファイル名のみを表示します。
「/lv」が指定された場合は、検索対象が見つからなかったファイル名を表示します。

「/q 結果を表示しない」が指定された場合、何も表示されません。バッチファイルなどで終了コードだけ欲しい時に使用します。

「/d サブフォルダも含める」が指定されていた場合、「ファイル」で指定されたフォルダ以下の全てのサブフォルダを対象とします。

「/u Unicode のファイルを扱う」が指定された場合、「ファイル」で指定されたファイルを Unicode として扱います。
「/u8」が指定された場合は UTF-8 として扱います、「/u16」が指定された場合は UTF-16LE として扱います。
ファイルに BOM がある場合は BOM が優先されます、BOM がない場合は「/u8」または「/u16」を指定してください。
Unicode のオプションが指定された場合でもパイプ出力はコマンドプロンプトのコードページ(Shift-JIS または UTF-8)になります。

「/void」(隠しパラメータ)のみを指定するとプログラムは何も実行しないで終了します。スクリプト内でこのプログラムが実行可能か事前に調査するために使用してください。

このプログラムは日英バイリンガルメッセージに対応しています。

《動作環境》

Windows Vista, Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10, Windows 11。

《バージョン履歴》

Version 1.00 - 2012/04/16 正式版初リリース
Version 1.10 - 2013/02/01 日英バイリンガルメッセージに対応
Version 1.20 - 2013/11/16 サブフォルダ、Unicode、表示に関するオプションを追加
Version 1.21 - 2014/07/08 エラー表示に関する改善
Version 1.30 - 2015/10/01 ライブラリのアップグレード
Version 1.31 - 2017/05/02 表示に関する改善
Version 1.32 - 2018/05/07 メッセージの改善
Version 1.33 - 2018/12/05 エラー表示に関する改善、Windows の表示言語の対応、dll の同梱
Version 1.40 - 2019/07/01 コードページ 65001 (UTF-8) の対応
Version 1.50 - 2020/10/01 ライブラリのアップグレード
Version 1.60 - 2022/01/14 ライブラリのアップグレード
Version 1.61 - 2023/08/07 WOW64 リダイレクトの対応
Version 2.00 - 2024/03/07 64bit 版の追加


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