自転車タクシー快調
  エコ追い風 20都市以上

   採算や定員規制 壁


 環境にやさしく、都市の渋滞緩和にもつながる乗り物として自転車タクシーが全国に広がっている。
 ドイツの発祥で3輪タイプのベロタクシーは現在、24都市で運行されている。これとは別タイプの「ご当地輪タク」も増えている。ただ、採算の確保や、交通規則のため走行できない地域もあり、、普及に向けた課題も残る。
   中略
 ある都道府県のなかでは、道路交通法に基づく施行細則などで自転車の定員を規制などしている。環境共生都市推進協会の働きかけなどで施行細則が改正された府県もあるが、なお11県では今も3輪自転車に客を乗せての運行が認められていない。

 香川大工学部の土井健司教授(交通計画)は「各地で車に依存しない街づくりが進められており、自転車タクシーが普及する潜在需要はある。今後は自転車と歩行者や車が共存できるインフラ整備や、環境と調和して暮らす価値観の浸透が課題になるだろう」と話している。


             2009.01.26朝日新聞夕刊記事から引用する