幼児の自転車用ヘルメット
  ママかぶせて! 多い頭部のけが

 着用で衝撃は半減
    自治体が普及活動

 自転車の補助いすに乗せた幼児に、自転車用ヘルメットを着用させる動きが広がっている。幼児用補助いすの売り上げは年々伸びているが、補助いすに乗ったまま転倒して頭部などに大けがをする事故が後を絶たない。
 名古屋市は4月から、保育園などで幼児用ヘルメットの着用を呼びかける安全教育を開いている。
その中では、−−−自転車に子どもを乗せるときは最後に、降ろすときは最初に、そして子どもを乗せたままハンドルを離さないなどを指導している。  (中略)

 自転車の転倒事故で頭部の損傷が多いことなどから、自転車産業振興協会(東京)は04年10月に衝撃試験を行い、ヘルメット着用により幼児の頭部に生じる衝撃が5−6割に緩和されることが証明された。
 製品安全協会(東京)は、同年7月から幼児用ヘルメットにSG(安全製品)マークの認定を始めている。
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 東京大学大学院医学系研究科の宮本伸哉医師(脳神経外科)は、「(転倒事故では)頭の骨を折ってしまう事故も多い。たいていは大人が気を付ければ防ぐことができる。子どもを自転車に乗せるときはヘルメットを習慣づけてほしい。親もヘルメットをかぶって模範を示すことも大事です」と話している。


    2006.05.24中日新聞朝刊記事から引用