自転車通勤のツボ
  「楽しさ」励みに習慣化

 運動不足が気になるが、時間がない。そこで解決策の1つとして頭に浮かぶのが、自転車通勤だ。定期的に運動できるし、ストレス解消にも役立つ。気候もちょうどいい今の時期なら、始めやすそうだ。スピードや運動量は、どのくらいの加減でいいのか。続けるにはどんな工夫ができるだろうか。
 (前略)
 自転車はジョギングやウオーキングと並ぶ、代表的な有酸素運動だ。体内に酸素をとり入れながら全身をうごかすため、「毛細血管網が発達して血液の流れがよくなり、心肺機能も高まる。脂肪も燃やされ、多くの生活習慣病の予防や改善に役立ちます」と順天堂大学の青木純一郎副学長(運動生理学)は話す。
 (中略)
 どのくらいの強さでこぐのが、最も効果的か。早稲田大学の坂本静男教授(スポーツ医学・内科系)は、「やや楽、ややきつい、くらいの運動強度が、脂肪が一番多く燃える」と話す。
 そして、その3か条

1、こぐ力は「やや強く」
2、ほぼ毎日、一日約30分
3、やめたら元の体と想像

 とのことである。
 運動効果は週2日以上の運動で蓄積されるが、5日間運動しないと、前の運動の効果は消える、と言う。
「大事なのは、運動を続けて習慣化させること」と強調している。


      2005.11.8朝日新聞朝刊記事から引用