ブリヂストン
子供用自転車にアスベスト

 自転車メーカーのブリヂストンサイクル(埼玉県上尾市)は7日、昨年10月から今年8月にかけて販売した子供用自転車9500台のブレーキ部品に、法令で禁じられた量のアスベスト(石綿)が含まれている疑いがあると発表した。9日から販売店で部品の無償交換に応じる。石綿が使われていたのは、ブレーキをかけた際に後輪を締め付けるブレーキライニングと呼ばれる摩擦材。中国企業に製造を委託した自転車「エコキッズ」「ワンパク」「シティレディ」「KIX][キティ」の5種類で使われていた。
部品総重量の1%以上の石綿を含むブレーキライニングは、昨年の労働安全衛生法施行令改正で禁じられた。5種の自転車には1%以上の石綿が含まれている恐れがあるという。
社団法人・自転車協会の調べでは、現在、ブリヂストンサイクル以外に石綿含有部品を使う会員メーカーはないという。
ただ、国内で1年間に売られる自転車約1100万台の半数は協会未加入のスーパーやホームセンターなどが占めるといわれ、同協会は非会員についても調査する。

       2005.09.08朝日新聞朝刊記事から引用