ヘルメットで子どもを守る
           自転車転倒事故
 交通事故総合分析センター(東京)によると、自転車同乗中の交通事故で死傷した六才未満児は1993年の956人に対し、2004年は2,424人と2倍以上に増加。その半数は頭部にけがをしていると言う。
 自転車の前後に取り付けた補助いすに子どもを乗せた場合に、事故の大半は走行中に起きているものの、停車中の事故も多いと言う。
 東京大学医学部大学院医学系研究科脳神経医学の宮本伸哉医師の調査にによると、351件の調査のうち113件が停車中の事故であったと言う。子どもを自転車から降ろす前に、荷物を前かごから降ろしたときや、子どもを乗せ、シートベルトを着用しようとしてハンドルを離したすきに、急にバランスが崩れ、転倒するケースがある。買い物などで自転車を止め、子どもを乗せたまま自転車を離れ、その間に転倒するなどである。
 こうした事故を防ぐには、ヘルメットは欠かせない。
ヘルメットの着用を促す動きも広がり始め、東京都は今年4月、ヘルメット2千個を幼稚園などに配布した。

       2005.05.27中日新聞夕刊記事から引用

(同様な記事は、同ジャーナル1627でも記載。)