放置自転車対策お手上げ 
 名古屋駅周辺
    万博控え強制撤去始める

 全国ワースト常連の名古屋市の放置自転車がいっこうに減らない状況に対し、愛知万博を控えて市の美観と交通対策から、10月7日、名古屋駅前近辺の放置自転車の強制撤去を行った。
 市の担当者によると「撤去してもすぐにまた埋まる。最後はやはり、市民のマナーに訴えるしかありません」と言う。市には、年間16億円の対策費がかかっている。
 なお、内閣府が2年に1回行う調査によると、周辺の放置自転車の多い駅のワースト3は、
03年は天神駅(福岡県)、大阪駅、名古屋駅の順であった。
 名古屋駅は、97年は1位、99年6位、01年4位と
上位の常連である。

 池袋駅などを抱える東京都豊島区は、対策費約10億円のうち、約2億円を鉄道5社に課税する条例を可決したが、鉄道側が反発し、まだ実施は決まっていない。


       2004.10.7朝日新聞夕刊記事から引用