技のある風景
  走るほどに「発電」
   電動ハイブリッド自転車
                (三洋電機)
「走りながら発電、充電する」をウリにした三洋電機の電動ハイブリッド自転車(電動自転車)は、8月から発売されている(本ジャーナルの1610で紹介済み)。
後発組の三洋電機は、独自性を求め、焦点を「一回の充電でどれだけ走れるか」に絞った。2時間の充電で30キロ走るのが当たり前になっている。さらなる飛躍を考えながら「減速時に生じるエネルギーをむだに放出することはない。電気に変えたらいい」。の発想から取組。 ブレーキを握ると、モーターが発電機になってバッテリーに蓄える「ブレーキ充電システム」は昨年3月に完成。今夏には、時速12キロ以上の走行時に切り替えられる「エコ充電モード」を追加した。
 そして、両方の機能を使って、高台の住宅地から駅までの1キロの往復を考えると、走行可能な距離は使わないときの「最大で2倍になる」と言う。
 さらに、次なる目標は「充電の手間いらずの自転車」と同社の技術担当者は述べている。

       2004.10.9朝日新聞朝刊記事
                「技のある風景」から引用