新座市 にこまーる|放課後等デイサービス

「にこまーる」の療育理論と技法

ABA(応用行動分析)

「にこまーる」では、支援方法の技法に、この理論を導入しています。
ABA(応用行動分析)とは、スキナー(アメリカの心理学者)をはじめとする行動主義の考えから生まれ たものです。人間の行動は学習によって獲得されたものであり、不適応な行動は誤った学習の結果として起こる。という考え方に基づいて、発達障害児・者に対して以下の目的で用いられます。

望ましい行動を教える(コミュニケーション、食事・排泄などの生活スキル、他) 望ましい行動を維持・一般化させる(家庭や学校で適切な行動がとれるようにする) 問題行動(自傷、他害、こだわりなど)を減らす

D・T・T(ディスクリート・トライアル・トレーニング)

ABAの技法の一つにD・T・Tがあります。
人間の行動は、A(先行刺激)、B(行動)、C(結果)という3つの要素から成り立っています。
お子様がB(行動)をしたときに、C(結果)がお子様にとって良いものであればその行動は強化されて増え、嫌なものであればその行動は減少します。
例えば、支援者が A(先行刺激)椅子に座ってと言うと B(行動)として椅子に座る・座らないがあります。 その時にC(結果)として、座ったらご褒美(はげまし)をあげ、座らなかったら罰(反応をしない)を与えます。 D・T・Tとは、AとCの部分を変化させることによって、不適応行動を望ましい行動へと変化する技法です。

「にこまーる」の支援方法

(3部門から構成されています)

その@ チェックリストを使って効率的に支援する部分を明らかにします。

生活能力・運動能力・言語能力・知的能力・社会適応能力等の各分野を数十項目チェックし、お子様の現状を 把握します。その結果、今出来る最善のステップを見極めます。このステップを都度繰り返します。

そのA 良い行動を日常でいかに「一般化し維持・定着」させるかを考えます。

指導の技法例

新しい支援をする時に手助けをします。この手助けの事をプロンプトと言います。プロンプトには色々な種類があります。
(椅子に座らせる場合のプロンプト)
1.身体プロンプト
 ・お子様の手足をとって行動を教えます。・「椅子に座って」と言って手足をとって椅子に座らせます。
2.モデリング
 ・指導員が実際に見本となる行動を見せます。「椅子に座って」と声かけし、指導員が椅子に 座わります。少しだけ見本を見せる場合は「椅子に座って」と声かけし、座る真似を途中まで見せます。実際には座りません。これをジェスチャーと呼びます。
3.ポインティング
 ・指差しでヒントを与えます。「椅子に座って」と声かけし、椅子を指差します。
4.声かけ
  ・音声でヒントを与えます。「椅子に座って」と声かけします。※声かけは全てのプロンプトで用います。 ・間接的に行動を教える場合は間接言語プロンプトになります。(間接言語プロンプトの場合は「授業中はどうするんだっけ?」「お友達は座ってるよ」等の声かけをします。)

行動にもよりますが、1→4にかけてプロンプトが少なくなっていきます。行動を一人でできるようにするために プロンプトを徐々に減らしていきます。このことをプロンプトフェーディングと言います。
※その他の技法
・「強化」:お子様が望ましい行動をするたびにほめる、励ます。
・「課題分析」:チェックリストを用い、行動目標をお子様の発達に応じ達成可能なステップに細分化する。
・「プロンプトフェーディング」:課題を達成する為にはじめは援助が必要であり、それを徐々に減らしていく。
・「消去」:望ましくない行動は無視(ネグレクトの意味でなく反応をしないと言う意味)すると行動が減る。

そのB ご家庭での支援を円滑に行なって頂く為、保護者様と相談をします。

保護者様の支援

お子様と接する時間の一番長い保護者が、家庭という自然な環境で支援することは効果があり、学んだ行動が 一般化、維持されやすいと思われます。しかし保護者の多くは、お子様に関して問題やストレスを抱えています。 そのストレスを積極的に相談にのり保護者を支援し、支援員は保護者のよきパートナーとなる事が「にこまーる」の 重要なテーマであり、その結果、良い影響(プロンプト)がお子様に与えられると考えています。

就労の相談

お子様が、大きくなると就労や今後の生活に関しての不安が保護者の悩みの種です。お子様にとっての向き不向きを 今までの指導を通して、保護者と相談しながら、就労の分野・作業所等の見学も行い、就労に向かって必要な能力を 育成する指導も行います。

ご利用時間 放課後〜18:00

知的障害をお持ちの小学生から高校生を対象とし、集団指導で集団生活の楽しさを味わい協調性を高め、さらに自分を大切にする気持ちを育て、他人を敬う気持ちも養います。

一日の活動の流れ

●お迎え●はじまりの会●個別活動●集団活動●帰りの会●送り  となります。
療育内容
◯学習
積み木、絵カードにて言葉の習得  音楽教室  学校の宿題、復習
◯創作活動
レクレーション  余暇活動  クッキング  お絵かき  工作  小麦粘土  ゲーム  季節行事  おやつ作り
◯生活習慣訓練
持ち物準備・整理整頓  トイレトレーニング  手洗い  衣服着脱・かっこいい可愛いお洒落の仕方
◯社会適応訓練挨拶
返事  着席  集まり  移動  ごめんなさい・ありがとうの訓練
◯機能訓練
歩行訓練(施設内外)  発音  体操(リズム体操)  身を守る訓練 

支援・療育内容

※個別支援計画を作成し利用者様1人1人に合った支援を実施します。
※障害や発達段階を考慮し、無理のないきめ細やかな療育を進めます。

ご利用料金

ご利用負担料金は、放課後等デイサービス事業の法定利用料に準じて計算し、ご負担頂きます。
たとえば、平日1日ご利用する(1時間でも、6時間でも)場合、823円お支払いただきます。
計算方法は次のようになります。
単位の計算方法(平成27年4月〜)
( 基本単位 + 加算単位 )× 地域係数( 10.36円 )×( 利用者負担1割 )= 利用料金

※ただし、ご利用者様の受給者証に記載されている負担上限額以上の金額をいただくことはありません。
(例)負担上限額 4,600円 のご利用者様が施設を月に10回利用した場合814.2円 ×10日=8.142円となりますが、ご利用者様がお支払いただく料金は月に4,600円です。

※ご利用者様の受給者証に記載されている負担上限額については、  下記の表をご参照ください。 ※下記と上記は基本的料金です。支援内容によって加算単位が変更  される場合もあります。その場合は事前にお知らせいたします。