ベリカードとは?


ベリカードの魅力

BCLの大きな魅力のひとつにベリカードの収集があげられます。

ベリカードとは“Verification Card”の略で
「受信確認証」のことです。しかし、ただ「放送が聞こえたからベリカードをくれ」と言ってもベリカードを貰うことは出来ません。放送局からベリカードを貰うには「受信報告書」というものを送って、その内容が放送局に確認されなければなりません。では、受信報告書(受信レポート)とはどのようなものでしょうか?


受信報告書の書き方

受信報告書の書き方は難しいものではありません。しかし、必要最小限記入しなければならない項目があります。以下、その項目について説明します。

@ 受信局名

これは言うまでもなく受信した局名のことです。たとえば「北海道放送」とか「中国国際放送」とか受信した放送局の名前を書きます。

A 受信年月日

受信した日付を書きます。海外の局はもちろんですが、日本国内の局に対しても西暦で記入したほうが良いでしょう。

B 受信時間

受信した時間を書きます。日本国内の局や海外日本語放送にはJST(日本標準時)で結構ですが、それ以外の局にはUTC(協定世界時)で記入します。UTCはJST−9時間です。

C 受信周波数

その放送で使用されていた周波数を記入します。周波数はkHz(キロヘルツ)またはMHz(メガヘルツ)で表します。1000Hz=1kHz、1000kHz=1MHzです。たとえば、中国国際放送の9855は9855kHzまたは9.855MHzと表します。

D 放送使用言語

放送で使用されていた言葉を記入します。日本国内の局や海外日本語放送なら日本語と書きます。

E 受信状態

これは世界的に通用するSINPO(シンポ)コードとよばれるものを使用します。

S=信号強度・・・・・・・・[Signal Strength] *受信した局の電波の強さについて数字5段階で評価します。

I=混信の有無・・・・・・[Interference] *受信した局と同一若しくは隣接周波数から受けた混信の強さを数字5段階で評価します。

N=雑音の有無・・・・・・[Noise] *受信時のノイズ(雑音)の強さを数字5段階で評価します。

P=伝播障害の有無・・・[Propagation Disturbances] *短波放送の受信は地元の中波局等の受信と異なり、受信地に電波が到達するまでに複数の要因によるさまざまな障害が起こります。ここでは主にフェーディングとよばれる信号が強弱を繰り返す障害について、その強さを数字5段階で評価します。

O=総合評価・・・・・・・・ [Overall Merit] *上記4項目を考慮した総合的な評価を数字5段階で表します。一般的にS〜Pまでの中で最低の数字をもって評価します。

SINPOコード表


信号強度

混  信

雑  音

伝播障害

総合評価
非常に強い まったくない まったくない まったくない 非常に良好
大変強い 気にならない 気にならない 気にならない 大変良好
十分強い 多少気になる 多少気になる 多少気になる 普通
やや弱い 相当激しい 相当激しい 相当激しい あまり良くない
非常に弱い 非常に激しい 非常に激しい 非常に激しい 実用にならない

F 放送内容

受信した放送内容を受信時間毎に書きます。ただ単に番組名のみ書くのに留まらず、ニュースならその全てを記載する必要はありませんがその項目を、音楽なら曲名や演奏者名まで書き添えたいものです。日本語放送なら細部にわたって内容を理解し記載することも出来ますが、自分の理解できない言葉の受信報告を作成するときは、その番組の構成や担当アナウンサーの性別、音楽の曲数や演奏者の性別等、わかる範囲でできるだけ詳細に書くことが必要です。確かにこの時間に相手の放送局を受信したということが伝われば良いわけです。

G 番組や局に対する感想、意見、希望

受信した番組に対する感想や意見、放送局に対する希望などを書きます。音楽番組ならリクエスト曲を書いたり、スケジュール表などを希望する旨、書いても良いでしょう。放送局では建設的なものを求めています。

H 受信設備

受信に際して使用した受信機のメーカー、型番、周辺機器(アンテナカップラー等)、それから使用したアンテナのメーカー、型番、形態、設置の状況(高さ、長さ、場所等)を書きます。

I 受信者の氏名、住所等

自分の住所、氏名を丁寧に書きます。放送局がせっかく正しい受信レポートと認めてくれて、ベリカードを返信しようとしても、送り先が不明確であったり抜けていたりしては台無しです。簡単な自己紹介を入れたり、現在ではe−mailのアドレスを付け加えておくのも有益なことです。


以上の項目を記載すれば完璧です。あなたも受信報告書を作成してベリカードを集めてみませんか?