短波ラジオ
このページではBCLブーム以前には、どのような本格的な短波ラジオがあったのか紹介します。30〜40年くらい前のラジオですが、驚くような装備のラジオもあります。また、当時の定価が今の物価水準と比べてどのくらいのものなのか興味のあるところです。そのあたりのところOMさんの情報提供をお願い致します。
TOSHIBA IC−700 (GT RADIO) 1970年発売 定価 14300円 周波数カバー範囲:MW(530〜1600kHz)、FM(76〜90MHz) SW(3.8〜12MHz) 東芝さんのラジオでICの型番はめずらしいです。私の知っている限りでは2機種しかありません。ワールドボーイやイレブンシリーズの対抗機種と思われます。色がシルバーのものもあるようです。第一印象は大きさの割りに重いラジオです。電池が入っているのかと思ったほど・・・・。とてもしっかりした造りです。RP型番にもワールドボーイシリーズと同程度の装備のラジオが存在します。所有機は完全ではありませんが、感度はまずまずです。おもな装備は、前面にAFC、ダイヤルライト、イヤホン、録音出力端子、上面にスライド式の音質調節とボリュームがあります。 音質は落ち着いた良い音です。 |
※ 定価情報提供 札暢さん
SONY ICF−500 1968年5月発売 定価 25800円 周波数カバー範囲:MW(530〜1605kHz) FM(76〜90MHz) SW1(2.3〜6.2MHz)SW2(7〜18MHz) 短波2バンド このラジオは、本格的に短波を受信する目的で作られたもので、イレブンシリーズよりも短波重視、上位機種だったと思われます。後述のTFM−2000Fの登場までは短波ラジオの主力ではなかったでしょうか。この頃は、CRF−5090はもう売られていたのかな? 大きさはワールドボーイの2000GXあたりと同じくらいです。 前面パネルはスピーカーのみで、おもな操作系は上部に配置されています。しかし、倒して使用するような配慮はありません。底が電池ボックスで外れるようになっており、単二乾電池4本で駆動します。 |
|
右側面にバンド切替スイッチ。後面にロッドアンテナと各端子類、外部アンテナ端子があります。FMの外部アンテナ端子も装備されています。左側面はなにもありません。 上部操作面は中央に金色のカバーが施された周波数フィルムとSメーター、右側にチューニングダイヤル、AFCスイッチ、それからAGCが装備されているのですが、これはMGCとして手動で調節可能なものです。左側には、電源スイッチ、音量調節つまみ、音質調整つまみ、ダイヤルライトボタンがあります。このボタンは、右にひねるとバッテリーチェック機能となります。このラジオは実に頑丈な印象を受けます。 所有機は各バンド受信は出来るものの、経年劣化のためか感度が低くなっています。音質は良好です。 下位機種と思われるICF−300というラジオもありますが、そちらにも興味のあるところです。 ←金色のカバーは豪華!! デザインもまとまりがあり好みである。 |
SONY TFM−2000F 1969年発売 定価 25800円 周波数カバー範囲:MW(530〜1605kHz) FM(76〜90MHz) SW(1.6〜26.1MHz) 短波4バンド このラジオ良いですよ。サイドのカバーが取れていますが、とても32年前のものとは思えないくらい状態は良いです。感度も良く、音がとても優しい音です。チューニングダイヤルは弾み車によって何とも言えない感触。感度切替、AFCスイッチ装備。 ロッドアンテナは取手部に組み込まれていて、全部伸ばして倒すとカチッと止まるようになっている珍しいタイプです。こんなラジオもう売られることは無いのでしょうね・・・・。 |
ホームへ戻る その他のラジオトップページへ戻る BCLブーム期以前のラジオへ戻る