BCL受信機について
BCLのためのラジオ
BCLを始めるためには、その志向にもよりますが中波帯から短波帯までが受信できるラジオが必要です。海外からの日本語放送や代表的な国際放送は主に短波を使って放送されているからです。
BCLラジオの種類
BCLラジオの種類は大別すると2種類あります。
*BCLラジオ
ひとつはその名のとおり「BCLラジオ」。と言っても現在では、1972、3年頃から1980年代前半にかけてのいわゆるBCLブームのときに発売されたような、やや大型のBCLラジオはひとつも無く当HPで紹介している「コンパクトラジオ」が主流を占めています。このラジオは自宅での使用はもちろん、屋外や旅行に携帯することも出来るくらいの大きさです。伸縮して本体の中に収納できるロッドアンテナが付属しており、このアンテナで充分な感度が得られるように設計されています。選局方式もそのほとんどが電卓をたたくように周波数を入力するテンキー入力で、初心者からベテランのサブ受信機まで幅広く使用されています。家電メーカーから販売されており、価格はおおよそ1万5千円〜7,8万円です。
*通信型受信機
こちらの方は一般に持ち運びせず、一定の場所に固定して使います。通信社等でプロも使用しているものです。BCLラジオとの違いはまず感度、安定度、選択度の基本性能に優れていて、混信除去機能や雑音対策などの機能が充実しています。BCLラジオのようにアンテナは付属しておらず、既製のアンテナか自作したものを取り付けなければなりません。従ってアンテナや電波などの電気的な知識が必要です。通信機メーカーから販売されていて、価格はおおよそ8,9万円〜20万円くらいです。
初心者は?
初心者の方がBCLラジオ選びをされる場合、本体のみで十分に性能が発揮されるように設計されている「BCLラジオ」のほうが良いでしょう。しばらく使っているうちに不満や希望が出てきますから、志向や目的にあわせてステップアップされるのが良いと思います。