がんばれ石川さん。
オーバーハーフセンチュリー チャンピオンへの道

2010年7月3日石川さんは明日のレースに参加するため、富士スピードウエイへ来ています。


今日はレース主催団体のMCFAJが用意した公式練習が午後から行なわれるので、その準備です。
ハイエースからマシンを下ろし、約2ヶ月ぶりのマシン整備にかかります。


前回走ったのは筑波サーキットだったので、スプロケットを交換。 リヤで4枚程小さくしてFISCOの高速コースに備えます。


タイヤに空気を入れたり、混合ガソリンを作ったりと、走行前の準備は時間がかかります。
ちなみに、後ろに写っている35番のマシンはフレームごとパワーパイプのオリジナルマシンです。
オーバーオールを着ているのがライダーの藤巻さん。翌日のレースで2位になっています。


走行開始直前になって、雨が降り出しました。石川さんはあっさりと走行取りやめを決意。
選手受付に向かいます。雨天走行は気が乗りませんね。


車検風景。レース前日に車検が受けられるのは便利です。
車検時にはマシンのチェック以外にヘルメットやツナギ等の装具チェック、
改造申告書の提出などがあるので、けっこう大変です。
写真に写っている黒いヘルメットは今年から強化された安全基準に適合させるために新たに買いました。


夕方になるとピットガレージが開放され、マシンやら工具類を搬入。
F−1レースを開催できるだけのFISCOだけに広く綺麗で、ピットごとに事務室とトイレまで
付いている豪華さ。


一夜明けて7月4日朝。雨はやんでいるものの、路面は所々が濡れている状態。予選は8時スタートなので、
時間が有りません。各車ウオームアップをします。ゼッケン26は2&4クラスをコースレコードと
優勝で決めた馬場選手のCR85。


石川さんも予選に向けて準備に励みます。
石川さんのマシンは2サイクル85ccエンジンを載せているので基本的に2&4クラスに適合していますが、
ライダーの年齢が50歳オーバーのため、オーバーハーフセンチュリークラスということになります。
今回の富士は2&4クラスに7名、オーバーハーフには2名のエントリーがありました。


ピットロードで出番を待つ。予選には2&4、オーバーハーフ以外にも125ccのレーサーや250の
プロダクションレーサーなどが同時に走るため、30台以上のマシンが並びます。


いつになく真剣な顔を見て、思わず写した一枚。


予選は3台ずつ。後ろの方に並んだ石川さんはほとんど最後尾からのスタートに。
画面がぼやけているのは走っていった前車達の排気ガスのせい。


走りを見る限り、調子良さそうに見えました。
その割にはラップタイムが遅いのは、濡れた路面のせいかと思っていました。


石川さんは帰ってくるなり、上が回らない、と。
いつもより2000回転も低い11000回転がやっとだった様子。
空ぶかしでは問題が無く、実走行すると出る、やっかいな問題です。
とりあえず、キャブセットを見直します。


原因が分からないうちに決勝レースの時間に。
マシンが走らなかったにもかかわかず予選はオーバーハーフで一位だったのはラッキーでした。


こちらがライバルの村尾さん。CBR150のエンジンをRS125のフレームに積んだマシン。


コース上、グリッドにつく。総合予選順位は22番


一周のウオームアップラップの後、レーススタート。


キャブセットを変えたにもかかわらず、回らないエンジンで走る石川さん。
最高速は150キロがやっと、好調時より20キロ遅い。


回転がのびないものの、そのままの調子を維持できたおかげでチェッカーまで走りきれ、クラス一位でゴール。


オーバーハーフセンチュリー(OHC)クラスの表彰式。2名だけなのは寂しいけれど、おめでとうございます。
石川さんは前回の筑波から連勝となり、チャンピオンに一歩近づきました。


レースクイーンと記念撮影。隣は2&4クラスでリタイヤしてしまったチームメイトの池野さん。
エンジン不調のゼッケン43ですが、次回の走行予定は9月まで無し。ぶっつけのレースに挑みます。
今度優勝すればチャンピオンが決まるけど、不調のエンジンは大丈夫でしょうか?






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