NSR−CR85
パワーパイプで製作しているエスハチのパワーをもっと手軽に楽しめるようニューマシンを開発しました。
NSR50の車体にCR85(80)のエンジンを組み合わせたNSR−CR85です。
開発コンセプトは手軽、簡単です。
パワーパイプで製作したスイングアームとエンジンハンガーを使い、エンジンとフレームは、そのまま流用する。
これなら誰にも手軽に造れると考えました。
エンジンは全くの無加工でフィットするのですが、NSRのフレームのエンジンマウント後ろ上の右側が当たります。
この部分だけはカットすることにしました。エンジンのキック部の辺り、写真でキャブレターの左横です。
反対側のステーはそのままにしてあります。ここだけが加工の必要な箇所です。手ノコとヤスリで加工可能ですので
許してください。もちろん当方で加工もいたします。
スイングアームはNSR50を流用するのに無理がありそうなので、自作しました。
アルミ角パイプ製のスイングアームは80ミリ長くし、ホイールベース、エンジン搭載位置とのバランス
を合わせています。ピボット部にはニードルベアリングを内臓し、最近のレースで義務づけのチェーンガード
の取り付け部も付いています。ホイールやホイールカラー類はNSR用がそのまま付きます。
エンジン前部とフレームの接合はエンジンハンガーを介します。
この部品はパワーパイプオリジナルで、アルミボデイにラバーダンパーが内蔵されています。
内部構造はエスハチマシンNX−CR85で実績のある方式と同一にしてあります。
必要最小限の防振効果で抑えてあるため、NSR50と比べ振動は強く出ますが、レーサーとしての
機能は果たしています。
NSR−CR85はエンジンハンガーとスイングアームをパワーパイプ製とし、あとはNSR50とCR85の組み合わせ
で出来ています。さっそく組み立ててミニバイクコースへ持ち込みました。
チャンバーはタイプ831のオリジナル。ラジエターは、余っていた旧型(NF4)RS125用を改造取り付けしています。
MSRミニのラジエターだったら無加工で取付できます。このあたりはいろいろ工夫してみると楽しいかと思います。
さっそく試走です。ライダーは斎藤幸大(さいとうこうだい)まだ小学校4年生ですが、ふだんNSRミニに乗っているせいもあり
2倍以上のパワーをもつNSR−CRをうまく操っています。「振動が多い」「力がありすぎる」「前があがっちゃう」とか
「ギヤチェンジが硬い」など等いろいろ感想をいってました。小さいうちからパワーのあるバイクに乗ってみるのもいい経験ではないでしょうか?
兄の斎藤一輝(さいとういっき)12歳。
頑張ってパワーを駆けていくと、ヘアピンではフロントが上がり、スピードの乗るコーナーではフレームのしなりが感じられ、
GPレーサー気分が味わえます。今回はキャブレターをCR80スタンダードのままにしてあるので、パワーは控えめなのですが
それでもミニバイクコースをスロットル全開はちょっとしんどいですね。それがまた面白いところです。
トラブルなく、テストは終了しました。
フレーム、スイングアームのクラックを心配していたのですが、いまのところ大丈夫です。
パワーパイプではこのNSR−CR85のスイングアームとエンジンハンガーをキット販売しようと考えています。
CR85(80)のエンジンとNSR50(NSRミニ)の車体があればお手軽にカートコース用エスハチが造れます。
価格はスイングアーム45000円、エンジンハンガー25000円、専用チャンバーが50000円です。
また、コンプリート車の製作もいたします。パワーパイプまでお問い合わせください。
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