テクニック

受講生作品

初級者クラス男性

山崎カンボジア1.JPG

□写真のテクニック


□構図

写真は長方形の画面の中に、何をどのように構成して撮るかと言うことです。カメラを縦位置で撮るか横位置で撮るかは構図に大きく関係してきます。カメラを斜めにして撮っても違った写真ができます。望遠で撮るのか、広角で撮るのかも大きく関係してきます。自分自身と被写体との関係も重要になります。例えばアングルの変化も構図に大きく関係してきます。


□よけいなものを省く

誰が見てもこの人は、これを撮りたかったんだと一目でわかる方が、写真としては成立します。よくある「この人何が撮りたかったのかわからない」では観る人に伝わりません。大事なことは主点を絞って、それ以外のよけいなものを省いて画面を整理して、最低でも観る人に何かが伝わるようにした方が良いでしょう。


□空間処理

比較的見落とされがちなのは空間処理のことです。空間をいかに作り、または省くかで構図や写真そのものが良くも悪くもなってしまいます。どうしても心理として被写体を中心に入れてしまいます。もちろん被写体が中心にあるとインパクトが増してきます。悪いことではありませんが、空間を活かす画面づくりを心がげると少し違った写真が撮れるようになります。


□視覚効果・対比

1枚の写真に何がどのように写っているかで、観る人の感情を揺さぶりが変わってきます。映像の世界では視覚効果を上手く使い見せることが大事です。大胆な構図や思い切ったクローズアップやアングル、色合いや、明暗などいろいろあります。

対比の構図というのがあります。被写体や対象を単純に対比させて視覚的効果を狙うものです。当然視覚的効果だけでは、対比することでストーリーが生まれドラマティック二なります。例えば、新旧・大小・強弱・明暗・色合いなどの組み合わせを上手く使えば見応えのある写真ができます。


□写真ならではの表現

カメラを使った写真ならではの表現方法があります。「ボケ効果」「遠近効果」「ブレやストップモーション」「マクロ効果」「多重露光・長時間露光」などです。これらの特性や効果を上手く使い工夫すればおもしろい写真ができます。



□絞りによる被写界深度の違い

絞り優先モードの設定で写真を撮ろうとするときに、絞り(F値)をどれにすれば良いか迷います。絞りのF値を変えることによってピントの合う範囲が変わってきますので大枠で次のように覚えておいてください

開放絞り(F値の数が小さい方)〜最小絞り(F値の数が大きい方)にいくに従ってピントの合う範囲が広がってきます。

作例写真の上段は50㎜の標準レンズ、左が開放F5.0 中がF11 右がF22です。
作例写真の下段は22㎜の広角レンズ。左が開放F3.5 中がF8 右がF16です。

絞りのF値が大きくなるほど背景までピントが合ってきているのがわかります。

○ポイント
背景をボカしたいときには、F値を小さくし、望遠で撮る
背景までピントを合わせたいときにはF値を大きくし、広角で撮る
どちらでもないときにはその中間のF値で撮ると良いでしょう。

被写界深度作例1.jpgレンズ50mm F5.0
被写界深度作例2.jpgレンズ50mm F11
被写界深度作例3.jpgレンズ50mm F22
被写界深度広角1.jpgレンズ22mm F3.5
被写界深度広角2.jpgレンズ22mm F8
被写界深度広角3.jpgレンズ22mm F16