どうして耳が小さいの?

      日本国内で年間100人から120人位の出生とされています。
      原因については残念ながらはっきりと分かっていません。

どんな耳の形?

      耳介が非常に小さいもの、耳たぶしかないものから耳介の上部が小さいものまで
      いろいろなタイプのものがあります。
      全くないものは無耳症といいます。

合併症はあるの?

      外耳道閉鎖(耳の穴が閉じている)、下顎の形成不全による左右非対称
      顔面神経麻痺などがあります。

聴力について

      伝音性難聴   耳は外耳、中耳、内耳の3つの部分から成り立っています。
                外耳、中耳などの音を伝える役割を持つ部分に障害を持った場合に
                起こります。


      感音性難聴   音を電気信号に変換する蝸牛や聴神経などの内耳に障害を
                持った場合に起こります。                                
                                                                           
家庭の医学より 


      外耳道が閉鎖していたり、狭窄している場合、鼓膜や耳小骨にも欠損や変形を伴い
      聴力低下をきたしますが内耳は正常なことが多いので、難聴は伝音性難聴で
      中程度です。片耳小耳症の場合、良い方の耳の聴力は正常なので
      言葉の発達には問題ありません。

      両耳の場合、言葉を覚えるのに障害となりますので、早めに骨道補聴器といって
      頭の脇に振動部をあてて音を伝える補聴器をつけるようにします。

耳の形は治るの?

      耳介の形成は、心理的に早く受けたいところですが、胸の軟骨(肋軟骨)を採取して
      移植することから、充分な量が採取できる事と、体の負担を考えると10歳以上に
      受けることが望ましいといわれています。
      手術回数は2回という施設や、3回以上必要という施設もあるようです。
      合併症の有無によっても変わってきますので、あせらず医師と
      相談して手術を受けてください。


      手術回数が2回で行われる施設では 

         1回目: 助軟骨移植手術:肋骨と胸骨の間にある肋軟骨を採取し
                         耳の形に組み立てたものを移植します。
                              ↓
                        6ヶ月以上の間をおいて 

         2回目: 耳介挙上術:耳を前方に起こします。





                 





小耳症について