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| この度の韓国旅行は、私にとってハワイ旅行(昭和55年9月)に次いで、2度目4年振りの海外旅行である。韓国は日本から一番近く、世界の中でも最も日本とかかわりの深い国である。大阪(伊丹)から釜山(金海空港)まではわずか1時間20分。われわれ一行を乗せたKE-751便は14時40分定刻に到著した。 |
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| 空港には軍用機、道路はいつでも滑走路 | ||
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金海空港の第一印象は、折からの曇天に加えて軍用機が待機するなどで、暗く早くも韓国の特殊事情を垣間見る思いだ。又ニンニク臭が漂う中での入国手続きも、この国ならではの事か。係官は流暢な日本語で「韓国はよく来るか…。いい国だからこれからも度々来てね」と愛嬌たっぷりのリップサービスも忘れず、税関にありがちなあの高慢ちきなムードはない。 出迎えてくれたのは、東西旅行社の美人通訳ガイド文晶鮮さんである。マイクロバスに乗り込み釜山の街は素通り、先ずは新羅の古都慶州へ向け68kmの道を出発。道すがらは生憎の雨となったが、かえって車窓からの樹々の緑が美しい。この国の山脈は低く、木が若いのに気づく。丁度田植えのシーズンであり、しかも手作業あるいは牛を使っての農作業には、ふた昔前の日本を見る思いでのどかな田園風景が広がる。 突然、高速道路の中央分離帯がなくなったと思えば、「いざ戦闘態勢に入った時の滑走路になる…」との説明に納得。慶州に着いたのは夕刻。観光は明日に残し慶州の東6.8kmにある普門湖リゾートの、慶州チョースンホテル(304室)に旅装をといた。 夜は街に出てKOREAN FOODだが、とりたてて珍しくもおいしくもなく、いささかがっかり。 |
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| 千年栄華の跡が残る慶州 | ||
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先ずは慶州の東南約12km、吐含山中腹にある仏国寺を訪れる。創建は法隆寺に先立つこと約70年の西暦535年の古いお寺である。 次いで国立博物館へ。新羅1000年の貴重な文化財が展示してあり、修学旅行も多く見かける。別館の右手に建つ梵鐘閣には、重さ23トン、形と響きの美しさで有名な聖徳大王神鐘(エミレー鐘)がある。 余談ながらガイドの文さんは、31才の若さで独身。歴史に詳しく上手な日本語での名ガイドぶりに感嘆の声しきり。当方の不躾な質問にも、「…過去の歴史的な背景のなせるわざ…」とサラリとかわし、われら以上に日本的な表現を交え即答がかえってくるのは天晴れ。すべて自国で勉強しただけで、日本は今年の4月に初めて1度訪れ(9日間)その時の岡山の印象など的確に答えていた。昼食は市内の食堂と言ったところで、海の幸のいっぱい入ったさっぱりとした水炊き風とキムチ。 |
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| 古墳群の主は未だ知らず | ||
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一路釜山へ引き返し、カジノで生まれて初めてのルーレットを1時間ほど楽しむ。最終的には私は1万ウォン(約3,000円)負けたが、割とつきが良く最高潮の時には10万ウォン程勝っていた。 最後に国連墓地をまわり、夕食は焼肉料理。骨付カルビとキムチアラカルトに舌鼓。即席まぜごはん風のビビンバなるものは、さほどではなかったが勘定は先程カジノでひとり勝ちしたT氏のおごりとなり、一同味をひときわ倍増させたもの。 |
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| 写真注文で思わぬ対日感情 | ||
第二夜の釜山ホテル(289室)には早速に、添乗員兼カメラマンが昼間のカラー写真見本を持って注文取りに来る。折からの雨様様で私のカメラは出ずじまいであったが、こまめにシャッターを切ってくれるので助かった、と思いきやこれで納得。しかも、値段を聞いてびっくり、全部キャビネプリントで1枚800円、と言われ注文を渋っていると「カメラはキャノン、フィルムはフジカラー、高くはないはず…ひとり10枚は注文して欲しい」と思わぬ所で対日感情をムキ出し、かなりの強気である。 |
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| 竜頭山タワーから釜山が一望 | ||
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エキゾチックなムードをバックに記念撮影していると、いかにも好々爺といった風の老人がハングル語で盛んに何やら話かけて来る。物ごいと思い知らぬ振りを決めていたが、別れ際に車窓越しに歳を尋ねチップを握らせると、「81歳。おおきに」と、人なっこい笑みを含ませて手を振って見送ってくれる。後でガイドに聞けば、むかし大阪に居たことから、日本人と知りなつかしがって語りかけた由。 |
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| 過去背負う隣国の発展を願う | ||
二泊三日、と言っても実質中一日の駆け足訪韓の旅ではあったが、日本からの一番の隣国であり、しかもそれが故にわが先人が残した数々の忌わしい過去を背負いつつも、その日本に追いつき追い越せ、と発展めざましい「大韓民国」と言う国を改めて見直す何よりの機会であった。今後の韓国の繁栄と、一刻も早い38度線の排除、そして日韓の一層の親善を願いつつ、12時30分発KE752便で金海空港を後にした。 |
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アンニョン ハシムニカ アンニョン ヒカシブシォ トマンナッシダ |