会報・ぶな
2008年

3月号  No・348



幻の花
ブルーポピー

中国:四姑娘山にて
撮影:武藤
巻頭言
 最近よくモチベーションということが言われている。子供達の学ぶ意欲が低下しているとか、若い人達に働く情熱を感じないとか、やる気のない上司の下で働くのが辛いとか。
 神戸大学の金井教授の話では、モチベーションには「プラスのモチベーション」と「マイナスのモチベーション」があるという。プラスのモチベーションとは、これをやったらどんなに面白いだろうとか楽しいだろうといった、夢が持てる要因によって意欲がわいてくるものだ。マイナスのモチベーションの方は、これをやらなかったら酷い目に会うとか、損をしてしまうと考えるような場合だ。

 世の中どうもマイナスのモチベーションが多くなり過ぎているように思う。曰く、このまま行政が支出を続けていると財政破綻するとか、このままの生活をしていると環境が破壊されてしまうとか危機感を煽って人を動かすことが多くなってきている。親も子供に対して勉強しなかったら苦労するぞとか、そんなことをしていたらろくな大人になれないぞ、とつい言ってしまったりする。だから世の中、楽しくなくなってきているのではないだろうか。
 「ねばならない」というMUSTだけの世界だから、辛くてしかたがない。世の中全体が鬱病になっているようなものだ。

それでは山登りの場合のモチベーションとは何だろうか? 以前私の高校時代の恩師が「何で山登るねん」という本を書いていたけれど、人はなぜ山へ出かけるのだろうか。時には命と引き換えにする程の魅力が登山にはあるということだ。
 「そこに山があるから」とジョージ・マロリーは言ったそうだけれど、そこには人それぞれの理由があると思う。そしてそれらは全てプラスのモチベーションだと思う。
 こんな時代だからこそ、素直に山登りを楽しみたい。

    清水憲彦
目  次
  表 紙

  巻頭言                         

  目 次

   例会山行案内               
    3/02(日)  スノーシューで冬赤坂山ハイク 
    4/20(日)  奥美濃・舟伏山(前夜発)

   例会山行報告
    2/02(日)  鈴鹿・綿向山

   運営委員会報告

   リーダー部便り

   新入会員 自己紹介
    T・S
    K・N

   個人山行報告
    2/11(月)  小女郎ヶ池の御渡り

   3月 予定表
<例会山行案内>
スノーシューで冬の赤坂山ハイク
3月2日(日)  赤坂山(824m)
 雪の赤坂山に登りませんか。
 スノーシューはなくてもOK。現地で借りることができます。(ワカンでも可)

・コース:
 事務所=(国道161号)=マキノスキー場(車デポ)=スノーシュー借りる=登山口=赤坂山=登山口(条件がよければ寒風峠より下山)
・集 合:事務所  午前7時30分
 スノーシュー:借り賃 2,000円 
・装 備:日常登山装備、雪山対策装備(防寒具、アイゼン軽可・ストック)
・風呂用品:時間に余裕があればマキノ高原さらさの湯を利用します。
・申込締切:2月29日(金)
 (スノーシューを予約しますので早目にご連絡下さい。)
・申 込:K・F
 *注意 スノーシュー希望の方は必ずお知らせ下さい。予約します。
※ 雨天、荒天中止の場合前日に参加者に連絡します。
※ 車提供できる方ご連絡下さい。
※ スノーシューはマキノ高原「美加久」で借りますが沢山はありません。
 団体が入った場合借りることが出来ない場合があります。
 《例会案内》
4月20(日) 奥美濃・舟伏山(前夜泊山行)
 みのわ台から山頂にかけて約1.5キロのカタクリの群落がみられることで人気の山。山頂からは、冠雪の能郷白山が望めます。

〔ルート概略〕
 4月19日(土) 午後2時 事務所出発=車で移動=岐阜・白岩私設小屋泊
 4月20日(日) 白岩小屋:車で移動〜あいの森駐車場〜桜峠・石仏〜みのわ台〜舟伏山頂〜小舟伏山〜阿弥陀如来〜あいの森駐車場
 (難度:初級  歩行時間約5時間)  
            
〔留意事項〕
・帰路、入浴したいと思いますので、着替えをご用意下さい。
・荒天の場合は、参加者を募り個人山行とします。

 交通:車
 集合:4月19日(土) 事務所前 午後2時
装備等:日帰りセット、防寒具、ホカロン
※私設小屋の寝具は数名分しかありません。出来るだけシュラフ持参願います。
担当:K・M、T・N、S・N、T・N
申込先:T・N
締切:4月17日(木) 
自己紹介
 T・S 50歳

 二十歳の頃に、京都北山でヤマメ釣りをしながら、山歩きをしていました。
 よく通ったのは雲が畑で、そのころは車が通る林道は少なく、木馬道という道がありました。展望のない山とむし暑さを覚えています。
 それから20数年、山歩きは全くしていませんでしたが、お腹に脂肪がつき、体重が増えて、まずいと思って始めたのが山歩きとジョギングです。
 単独山行がほとんどで、滋賀県内では比良山系しか行ったことがありません、天気の良い日に武奈ヶ岳と釈迦岳付近に良く行きます。
 昨年の比良は武奈ヶ岳に4回、釈迦岳に1回、縦走を1回しました。武奈ヶ岳には金糞峠から西南稜。釈迦岳へはワンゲル道。縦走は本堅田の自宅からローズタウン、栗原、八雲ヶ原、高島駅。
北アルプスへは05年に焼岳と南岳、槍ヶ岳。06年に双六から三俣蓮華から槍ヶ岳、南岳。07年の5月に双六、10月に笠ヶ岳に行きました。北アルプスへは連休を利用するので小屋泊りは布団1枚に2人が寝る大変な混雑です。小屋泊りでは熟睡できないので昨年テントを購入しましたが、いまだに未使用です。
 今年1月の新春山行(武奈ヶ岳)に体験参加させてもらいました。展望も雪も少なく残念でしたが小さな樹氷が見られ満足しました。
 これから沢山の景色を見られるのを楽しみにしています。
 よろしくお願いします。  

笠ケ岳山頂より
 K・N (3月入会 )

 山歩きは昭和43年夏に 観光がてらに一人で乗鞍岳へ出かけたのですが、山頂近くまでバスで行けて 案外楽に登れて気分を良くしたせいか、今度は別の高い山にも登りたいと思うようになりました。
 それ以来毎年夏には、単独或いは数名の仲間と一緒に、年に一度の山歩きをするのが楽しみになってきました。当時は夜行列車をよく利用しました。徐々に山行の回数も増えて少し慣れてくると、体力もないのにキスリングにテントなどを詰め込んで、アルプスの一般コースを縦走したりしておりました。
 その後、一時山行は減っておりましたが、10年ほど前からは 又ぼつぼつと歩いています。最近の楽しみは山歩きだけになってきましたので、入会を機にもっと各地の山へ出かけて、いろいろな山歩きを経験させていただき、皆様方と楽しい一時を過ごせればと思っております。よろしくお願い致します。
 <会員動向>

 3月1日現在 会員:48名(男 33名 女 15名)
          会友: 7名(男  5名 女  2名)
 H・Sさん執筆の「登山時報掲載ミニガイド蛇谷が峰」が県連ニュース3月号の5ページに掲載されました。
 ご覧下さい。