2007年 07月号 N0・340 十勝岳(2007m) 十勝連峰の最高峰 30〜40年周期で 噴火する活火山 |
キタダケソウ 南ア:北岳にて |
|
目 次 | ||
表 紙 巻頭言 目 次 比良雪稜会:定期総会案内 7月例会案内 (1)天増川〜三十三間山〜大日 (2)比良縦走 (3)湖北:岩籠山 (4)南アルプス/花の白峰三山 8月例会案内&予告 (1)北アルプス編 県連遭対部主催:搬出訓練 例会山行報告 (1)ロープワーク研修会 (2)ロープワーク研修会総括 研修会アンケート結果報告 (3)第35回清掃登山報告 南比良コース 金勝コース リーダー部便り 第12回 運営委員会 報告書 会員動向 2007年7月予定表 |
||
巻頭言 不思議な山:アポイ岳を想う! K・M:記 |
||
アポイ岳は北海道、日高山脈の南端付近の西海岸から僅か4Kmに位置する花の山として有名です。標高は810mと低いにもかかわらず2000メートル級の様な不思議な山です!標高500mを越えるとハイマツ帯になり、高山植物の花々が咲き、しかも世界でここにしか無い「ヒダカソウ」が生えています。この花は我が国第二の高峰、北岳に咲く「キタダケソウ」と同種とも言われ国の天然記念物に指定されています! アポイ岳は、初雪も遅く積雪量も少なく日本で一番早く、また一番長く(5月〜9月)高山植物の花が楽しめると言い、固有種を含め約80種以上の貴重な高山植物が確認されている様です! そして山頂付近ではハイマツに変わり、またダケカンバが生えると言う不思議です!なぜ、珍しい花々がこの山にだけ咲くのか?その理由は、この地域は、道内では温暖な地域に属し冬期は雪が少なく夏の間は海霧に覆われやすく、気温が上がらない様です!(今年6月17日に登った時、地表の山は快晴で陽差しが暑い位ですが海面上100m位まで一面の雲海状態と言う不思議です!下山後、海霧の中に入ると、まるでクーラーの中の様に涼しいのに驚きました!) またアポイ岳は「かんらん岩」という特殊な岩石が日高山脈の形成に伴い約1500〜2000万年かけ地下60〜75Kmの上部マントルが上昇露出して出来ている不思議です。「かんらん岩」は普通の植物の成長を妨げる働きがあり、それに適応できた植物だけが生き残った様です。この標高500mを越えハイマツ帯と「かんらん岩」の露出する馬の背と言われる処が花が多く、この「かんらん岩」の影響か?花の青色が素晴らしく綺麗です!(ビジターセンターで見た断面写真は宝石の様でした!) しかしこの山の高山植物にも今、危機が訪れています! ・一つは、地球の温暖化の影響で植生が変わりつつ有る事です! これは、地球規模の問題で深刻です!(ハイマツ帯の拡大が深刻の様です!) ・もう一つは、盗掘に依る被害です! これは地元の有志の方々が大変な努力をして登山道のパトロールや整備をされています!(業者・登山者等、皆で見守りましょう!) ・もう一つは、我々登山者のマナーの問題です! (ストック・屎尿等に依る土壌の損傷です!皆で気を付けましょう!) この貴重な自然が何時までも残って欲しいと想います! |
||
〈例会案内〉 深山シリーズ 天増川〜三十三間山〜大日岳 |
||
7月1日(日) 久しぶりの当シリーズです、これからは深山の季節、深緑からのエネルギーを、もらいに行きましょう。今回は福井県との境周辺、湖西・今津の奥の山です。そして夏山例会に参加希望者は、荷物を多い目にしてトレーニングとしゃれてみましょう。 〔コース概略〕 事務所=(R161)=今津=(R303)=天増川=(林道)=轆轤集落跡(上流へ車デポ)〜(歩行)〜轆轤山〜三十三間山〜能登野越〜大日〜能登郷越〜能登郷〜天増川〜車デポ地=往路=事務所 ※天増川林道を車がどこまで入るか不明なのとその他コースタイムにも不明なところも有り下山時刻は、はっきりしませんが全体で6,7時間でしょう。 〔集合〕:事務所 7:00 〔装備〕:日常日帰り登山装備、地形図25000分の1(三方・熊川) 〔担当〕:H・S(C.L・SLは当日任命) 〔申し込み〕:菅 〔締め切り〕:6月28日 |
||
<総会案内> 7月8日(日) 比良雪稜会の 第28回定期総会です。 |
||
午後1時30分開会 (1時開場)〜5時 会場:今宿公民館 (自治会館です) 住所:大津市和邇今宿 tel:077-594-1297 会事務所(西村宅)より南150mの和邇川 右岸堤防道をびわ湖側へ50m 駐車場有 ( 小野公民館・小野コミュニティセンター・ 和邇公民館等は塞がっていて取れず ) 年に一度の大事な総会ですので 万障繰り合わせて出席下さい。 会報添付のハガキにて出欠の返信を下さい。 (止むを得ず欠席の場合は、ハガキの委任状欄に記入下さい) |
||
〈例会山行案内〉 平成19年7月15日(日) ―比良縦走― 今年も‘登山ハイシーズン’を向かえ、7月南ア・北岳、8月北ア・穂高が例会案内されていますが、これら夏山計画に備え、日頃から体調維持に努めておられることと思います。 今回足慣らしとして、若干長時間歩行となる縦走計画を企画致しました。日頃歩いている地域なので安心して参加いただけると思いますので、ご自身の体力確認も兼ねてご参加下さい。 |
||
〔コース概略〕 事務所=蓬莱=小女郎谷登山口―小女郎峠―蓬莱山―比良主稜線―釈迦岳―イン谷口=事務所 (歩行 ; 9時間30分) 〔集合〕;事務所 午前7時 〔装備〕;通常日帰り装備、地形図、コンパス、ヘッドランプ、飲み物は余分目に 〔担当〕;K・A 〔申込〕;K・A 〔締切〕;7/12 夏山訓練を兼ねますので、各自重量付加等ご勘案下さい。 エスケープルートは多いので、状況判断します。 小雨は決行です。中止判断は前日参加者に連絡します。 以上 |
||
<例会山行案内> 湖北 岩 籠 山 夏山合宿に参加できない方、ハイキングを楽しみたい方への企画です 涼しい渓流沿いを歩き、一級の眺望が開ける天上の楽園へ行きませんか |
||
日 時:2007年7月29日(日)日帰り、雨天中止 コ ー ス:事務所=新疋田・市橋交差点=岩籠林道駐車場(トイレ完備)〜夕暮山分岐〜岩籠山〜インディアン平原〜夕暮山分岐〜岩籠林道駐車場=往路を戻る (9:00登山開始、15:00下山予定) 集合場所: 事務所 7:30 交通手段: 車(提供いただける方の連絡もお待ちしています) 装 備: 通常日帰り装備、地形図 温泉入浴準備(状況により中止もあり) 担 当:S・N:Y・Y :K・K 申し込み:Y・Y :K・K 締 切 日: 7月25日(水) |
||
《夏山例会山行案内》 7月26日(木)夜〜7月30日(月) 南アルプス/花の白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳) 日本第二の高峰である北岳を中心に、周遊ルートと農鳥岳までの 縦走ルートの2本立て山行です。 |
||
〔日程・ルート概略〕 A:縦走組 B:周遊組 7/26日 A・B共通:事務所(午後8時出発)=名神(彦根)・中央自動車道(伊那)〜仙流荘前・駐車(テント仮眠) 注)7/27日 早朝5時出発もあり得る。 7/27日 A・B共通:仙流荘前=村営バスに乗車〜北沢峠(乗り継ぎ)〜広河原(下車)=広河原〜白根御池小屋泊 (歩行3h) 7/28日 A・B共通:白根御池小屋〜草すべり〜北岳肩ノ小屋〜北岳(3,192m)〜八本歯のコル〜北岳山荘泊 (歩行6.5h) 7/29日 A:北岳山荘〜中白峰(3,055m)〜間ノ岳(3,189m)〜農鳥小屋〜西農鳥岳(3,051m)〜農鳥岳(3,026m)〜大門沢小屋泊 (歩行8h) B:北岳山荘〜池山吊尾根分岐〜八本歯のコル〜大樺沢二俣〜広河原=〜(バスで移動)仙流荘(入浴)〜(往路を戻る)帰滋 (歩行4h) 7/30日 A:大門沢小屋〜奈良田登山口〜奈良田バス停=〜(バスで乗り継ぎ移動)〜仙流荘(入浴)〜(往路を戻る)帰滋 (歩行4h) 〔留意事項〕 ・最終日は、事務所到着が午後9時を過ぎると予想されますので、途中で夕食を済ませる予定です。 ・初日小雨は、原則、決行します(但し、途中荒天が予想される場合は中止) 宿泊:テント泊(小屋泊も可) 交通:車 集合:事務所 7月26日(木)午後8時又は7月27日(金)午前5時(応談) 装備等:山行日の1週間位前にミーティングを行い、詳細を相談させて頂きます。 担当:T・N:H・S:T・N:K・F 申込:T・N 締切:7月23日(月) 車や小屋・テントの調達等がありますので、出来るだけ早く申し込み下さい。 |
||
予告《夏山例会山行案内》 北アルプス編 |
||
期日:2007. (A)8/23(木)〜25日(土)3日間 (B)8/24(金)〜26日(日)3日間 (C)8/23(木)〜26日(日)4日間 ※ 涸沢をベースとした放射登山 ※上記日程の選択自由 目的:比良雪稜会 夏季合宿 山域:中部山岳 北アルプス南部・穂高岳周辺 手段:自家用車・テント泊(2泊・3泊)小屋泊(選択可) 方法:レベルに応じ各ルートからの登頂&縦走(選択可) ルート: (NA) 涸沢〜南稜〜北穂〜往路〜涸沢 (NB) 涸沢〜ザイテン〜白出のコル〜奥穂〜往路〜涸沢 (NC) 涸沢〜東稜登攀〜北穂〜涸沢岳〜白出のコル〜ザイテン〜涸沢(縦走A) (ND)涸沢〜北穂〜涸沢岳〜白出のコル〜ザイテン〜涸沢 (縦走B) (NE) 上高地・涸沢近辺散策とテントキーパー 条件と資格: 縦走Aはクライミング経験者、 縦走Bは岩訓練参加者を対象。 (NE)コースはハイキング行程でタイムは自由に調整して下さい。 申込希望の方は下記企画担当者までお問い合わせご相談下さい。 6月23日現在14名の方が参加の意志表示をされています 企画担当:O・Y:Y・O |
||
県連遭対部主催:搬出訓練 参加報告 | ||
6月10日(日)恒例の県連搬出訓練が、昨年と同様、北小松の獅子岩周辺の岩場で、各会より13名の参加者で行われました。当会からはSリーダー部長、H遭対部長、Mリーダー副部長と私の4名の参加。昨日の雨も当日までは持ち越されず、引き上げや引き下ろしのシステムを講習中に眺める景色は、うっとりとするほど素晴らしいものでした。あの狭い岩棚で13名の者がセルフビレーをとるのも苦労しながらレクチャーされたシステムは、物理的には理解出来るものの、いざ本番となるとまごつくのは必然。O氏曰く、岩登りをする者は登る事ばかり練習するのではなく、並行して搬出システムも訓練するべきとの言質にうなずくばかりでした。 Y・O |