@ショベルAゾンデ(プローブ)
Bビーコン
雪崩に遭った人は15分以内にほりおこさなければ救助はムズカシイ・・そのためには、この3つは必要ですもちろん持っていても使えなければ×です。土方


会報・ぶな
2007年
03月 号
N0・336

雪山での三種の神器


ザゼンソウ
今津にて


巻 頭 言

例会山行案内
・03/04日(日)
・03/24日(土)

例会山行報告
・11/08(水)


   
−− 目  次−− 


湖北・大谷山
鈴鹿・那須ヶ原山


大原・横高山&水井山

リーダー研修会(予告)


中西


山本・山口・金井
菅(宏)


菅(泰)

奥野
巻頭言
                 −−竹下元章氏の無念−− 

 「始球(いいたま)ほらすから打てよ!」バッターボックスの私にマスク越しのキャッチャーの声。追い込まれる前に好球必打を信条としていた私はストライクゾーンに的を絞り、じっと投手を睨みつけていた。やはり来た!打った瞬間、充分な手応え、球はセカンドの頭上をライナーで右中間に抜けて行った。気が付いたら二塁ベースに駆け込んでいた。その裏、二塁を守る私は相手校三番強打者捕手の竹下氏の一挙一動に注視した。アウトコーナーに流れるカーブに前かがみになりながらバットと握る手が一瞬止まったように見えたが、同時に凄い振抜きフォームが目に焼き付いた。球は左中間を深々破り、ワンバウンドしてフェンス外のイチゴ畑に消えた。
 二塁ベース上に立った竹下氏に思わず「ナイスバッティン」と挨拶した。「お前こそ、よう打った。あの球はなかなか打てんのやけど・・・」と言う言葉が返ってきた。甲子園を目指して入学した県立鳴尾高校グランドに県立西宮高校を招いての練習試合のひとコマである。竹下氏と私は共に西宮市立今津中学の野球部で竹下氏は一年先輩で当時よりズバ抜けた打力とセンスを持ち合わせ、私も密かに憧れていたが、さして野球部の名門校でもなく、むしろ進学校の西宮校へ、私は甲子園への夢を見て春の選抜準優勝校でもある鳴尾高校へ進んだ。当時、私は二塁のポジションを同級生と競っており、試合には交互に使われていたが、西宮高校を迎えての練習試合を知った時は既に強打の捕手として脚光を浴びていた竹下氏の手前、どうしても先発出場したいと祈る思いが実ってか、先述のひとコマを得たのである。しかし、竹下氏とこの日の再会、言葉交わしが、今生の別れになることを30年近くも経って知ろうとは、当時は勿論、夢にも思わなかった。
 私はその後「どうしても甲子園」と一学期で鳴尾を退学。当時はそんな言葉もなかったが野球留学を東京の私学に求め、結果は高三の予選敗退で父との約束通り野球とは一切の縁切り。当時は夢にも思わなかった企業マンの道を?き、もがき、数十年歩んでいた。
 単身赴任で北陸の工場で盆休みも返上して頑張っていた46才の8月、日航ジャンボ機が群馬県の御巣鷹山に墜落。翌日のテレビに遭難者の名前が次々出て来る中に「竹下元章47才」己の目を疑った。が翌朝の新聞に「夏の甲子園に出場する東農大二高の息子の応援にかけつける元、広島東洋カープ捕手竹下元章」の記事に事実を信じざるを得なくなった。
 私には野球への未練はカケラも残っていないが、竹下氏は鳴かず飛ばずでもプロ入りし、己の挫折を息子に託してまで野球を追い詰めていた軌跡を知り、それ以来、毎年、夏の甲子園がくると竹下氏の無念を思い、鳴尾高校グランドでのひとコマを想い出すのである。多くの人の出会いや別れの中で人生は展開されていると思うが、中にはかなり激しく胸を打つ出会いと別れがあるものである。マスク越しのあの「いい球、ほらすから打てよ!」は、もしかして勝負を度外視して後輩の私に自信を持たせようとした思いやりの意識であったのか。それを確認する術も失くしたまま晩年を迎えている。今までのような出会いは無いと思うが、その分穏かで静かで心鎮まる自然との出会いが山の中にあるように思う。
 故、竹下元章氏への追悼・・・・私ごとに記したこと深謝したい。
                            記 怜
《例会山行案内》 湖北・ 大 谷 山
見晴らしのよい稜線の雪原散歩を楽しみましょう
日  時: 2007年3月4日(日)日帰り、雨天中止
コ ー ス: 事務所=マキノスキー場〜寒風峠〜大谷山(813.9m)往復
集合場所: 事務所 7:30 (9:00登山開始、14:30下山予定)
交通手段: 車
装  備: ワカンまたはスノーシュー・アイゼン必携、通常日帰り装備、
       地形図、白谷温泉入浴準備(状況により中止もあり)
担当&申し込み:山本・山口弥・金井 
締 切 日: 3月1日(木)
<例会案内>3月24日(土)
鈴鹿・那須ヶ原山&高畑山
コース:会事務所=土山・猪鼻=大原ダム=上流参詣橋分岐(車デポ)〜坂下峠〜高畑山〜(往復)〜坂下峠〜唐木キレット〜三頭山〜油日岳分岐〜那須ヶ原山〜(ダイレクトに)〜参詣橋(車回収)=往路=事務所
(油日岳までの縦走も考えたのですが、概要を把握できてなく時間的なことが不明でありますので、今回はこの計画で実施します
尚、坂下峠から那須が原山間の一部はアルペンムードでやや緊張を強いられるかもしれません。)
集  合:午前7時00分会事務所
装  備:日常登山用具(防寒着必携・状況次第計画書に書き込みます。)
担  当:菅(宏)
申し込み:菅

締め切り:3月22日
*お断り 会報にて3月18日蛇谷アイゼンワークになってましたが、雪が望めないので中止にして改めてリーダー会で検討変更しました。日時24日(土)も変更になってますのでご注意ください
リーダー研修会(予告)

 第5回 登山学学習会(実績編)を実施するに当り、事前にリーダー部長を対象にした実地研修を行います。
 日時は4月中旬の土曜日を視野に入れ調整中です。決定次第4月の会報に掲載致します。
                           企画担当 奥野
 私たちがリーーダー部を受け持って、半年が過ぎました。
いろいろと頑張ってはいるのですが・いかがでしょうか皆さんの感想は?そこで今度の3月のリーダー会は皆さんにも参加を願い拡大会議にして、これからの事について(4月からの登山シーズンを前にして)いろいろと話し合いより充実した活動を、展開したいと思いますのでお集まりください。

日 時:3月20日牛後7時30分
場 所:会事務所
   県連30周年記念ワッペンが
  出来ました!是非購入申込下さい。 650円です。

 県連では、30周年記念ワッペンを作成(300枚)しました。
 円形で直径8cm、中央に「労山マーク」と創立年の「Since1977」、外側に「滋賀県勤労者山岳連盟・JWAF」の文字刺繍が入っています。
 ザックに付けるのも良いかもしれません。会で購入数量を取りまとめますので事務所(西村)まで申込下さい。