<例会山行報告>
−−2006年12月−− ・芦谷山
   例会山行報告(クリスマス登山)
 芦谷岳 12月24日(日) 晴れ
参加者: 西村(CL)、小松(SL)、山口弥(救急)、松田昭(会計)、岡、上川、
菅夫妻、中西怜、西尾、西村和、本田、山本、金井(記録) 以上14名
コースタイム:
 7:00事務所集合=8:50敦賀「山」集落着・下山口に配車9:30登山口出発〜9:58第一鉄塔休憩10分〜10:16第二鉄塔通過〜10:36第三鉄塔休憩10分〜11:07鞍部休憩10分〜(尾根歩き)〜12:20北峰尾根・昼食12:50〜12:55芦谷岳頂上(866m)〜13:10北峰尾根より東側尾根へ〜13:25 792m地点より下山開始〜13:55高度610m地点休憩〜14:30林道へ下山14:35林道歩き〜15:35「雨谷」集落奥駐車場着・車移動・16:03帰路出発=17:10マキノ追坂道の駅にて清算・解散=18:00事務所着

 案内では横谷川縦走と黒河川往復の2ルートが計画されていたが、事前の下見の結果、黒河川ルートに決定、下山ルートは地図とコンパスで道なき道を下ることになった。暖冬の今年は平地に雪の無いクリスマスイブの朝、尾根に残る雪原を楽しみに車3台で福井嶺南に向かう。途中で数人を拾いながら饗庭のコンビニでトイレタイム、偶然草川啓三氏に出会う。敦賀で山本車と合流し1時間半ほどで山集落に到着。下山場所へ1台配車し登山口に3台駐車。トイレは無く、等身大の人形が立つ小屋の裏などで済ます。
 CLの挨拶後、綺麗に整備されたアラ谷林道を出発、すぐに鉄製の橋を渡り登山道に入る。落ち葉の歩きやすい道で、すっかり落葉した木々は見通しもよく、送電線を右に見上げながら登る。小さな渡渉後、急斜面の狭いジグザグ道を登り、第一鉄塔に到着。冷たい風に吹かれながら敦賀の街を見下ろす。歩きやすい道を第二、第三鉄塔へと登る。東には岩篭山の山並みがどっしりと構え、青空に白い雲が浮かんでいた。高度を上げるにつれブナの古木がそこかしこに見られる。幹の曲がり具合などから積雪の凄さを思うが、期待した雪はほとんど無く、尾根近くになってようやくところどころにほんの少し残雪が見られた。雪解けで滑りやすい斜面を注意しながら登ると野坂岳との分岐の尾根に出た。CLが横谷川からのコースを確認に行き、送電線の少し野坂岳側へ出ると解る。芦谷岳への道は枯れ木が横たわり、少し先にはロープが張られていたが潜りぬけて進む。県境を現す石の杭をたどり、鹿の糞を避けながらの心地よい尾根歩きをしていると、ブナの大木に出会う。大人3人両手を広げてやっと届く太い幹に樹齢の長さを思う。進むにつれ足元に小枝の張った木々が生え、歩きづらい。人通りの少なさを感じる。30分ほど心地よい尾根歩きの後、10分ほど急坂を登り、もう一度急坂を登ると、広々としたブナ林が綺麗な北峰尾根に出た。
ブナの巨木
風も無く、落ち葉の絨毯の上で昼食を取る。20分もするとさすがに冷えてきて、記念撮影をした後出発。少し下り、登り返すと5分ほどで芦谷岳頂上に到着。三角点は無く、木に手書きの札が下がっていた。風が冷たく、記念撮影の後早々に下山開始。北峰尾根に戻り、そこからは往路と別れ東の尾根へと進む。792m地点までは歩きやすい尾根歩きで、そこから先は藪の急斜面を下る。踏まれていない落ち葉の斜面は滑りやすくあちらこちらで尻餅つき。下るにつれ雪で根元が湾曲した木々が重なり合うように密生している間を両手で掻き分けながら進む。尾根を左に見ながらどんどん沢の方へと下り、ますます密生してくる木々に足を取られる。小さな沢を何度か渡り、杉の下をくぐり、ススキの間を抜けると広々とした林道にポンと出た。予定していた地点より50mほど南だった。振り返って見てもどこを歩いてきたのか解らなかったが、落葉した木々は見通しもよく、とても楽しい藪漕ぎだった。砂利道でところどころ苔の絨毯になった広い林道を北へと1時間ほど歩くと配車してあった地点に到着。運転手4人で登山口に車を取りに行き、全員無事帰路についた。雪が無かったことは残念だったが、地図とコンパスを使っての下山はよい経験になった。CL、SLありがとうございました。

楽しい藪こぎ

広々としたブナ林の北峯尾根